豊岡のここに注目じゃ!「コウノトリ育むお米って?」
玄武岩の玄さんが堅いテーマも柔らかーく解説
〔市広報 平成27年5月号(4月25日発行号)から〕
玄さん、給食で食べている「コウノトリ育むお米」って、どんなお米なの?
「おいしいお米とたくさんの生きものを、同時に育む」のがコウノトリ育むお米づくりじゃ。コウノトリは、何を食べるか知っとるか?ドジョウやカエル、バッタが大好きで、草とかは食べんのじゃ。このお米づくりでは、いろんな工夫をして、コウノトリのえさとなる生きものがいっぱいの田んぼになるように農家さんたちが努力しているんじゃよ。
へぇー。農家さんはどんな工夫などをしているの?どんな生きものが増えるの?
普通のお米づくりでは冬に水をためたりせんが、このお米づくりでは雑草を生えにくくするために、冬に水をためるんじゃ(冬水田んぼ)。冬水田んぼのおかげで、ミジンコなど、目に見えない小さな生きものや、その生きものを食べる小さなエビ、また、そのエビを食べるドジョウやオタマジャクシなど、たくさんの種類の生きものがいっぱいいるんじゃ。
小さな生きものが食べられて、その生きものが自分より大きな生きものに食べられる仕組みのことを確か…、食物連鎖って言うんだよね。
おっとろっしゃー。よく知っておるな。もっとおもしろい工夫もあるぞ。普通のお米づくりでは6月初めに田んぼから水を抜くんじゃが、このお米づくりでは7月初めに水を抜くんじゃよ。オタマジャクシがカエルになるのが6月の終わりなんじゃが…
そうか、6月の初めに田んぼに水がなくなると、オタマジャクシが死んでしまうけど、7月まで水があれば、コウノトリが大好物なカエルに成長できるんだね。
大正解じゃ。これは中干し延期という工夫じゃ。カエルは、お米づくりを邪魔するカメムシを食べてくれるんじゃ。カエルなどの生きものがお米づくりを助けてくれるから、農家さんたちが草を枯らす薬やカメムシを駆除する薬をまかなくてもしっかりお米づくりができるんじゃ。
農家さんの努力で田んぼにたくさんの生きものがいるようになり、その生きものや自然の力をうまく利用して、おいしいお米ができていることがよく分かったよ。もっとこのお米を食べる人が増えて、もっと作る人が増えて、生きものがいっぱいの豊岡になれば、コウノトリも喜ぶし、私たちもうれしいなぁ。
注:子どもさん用に、振り仮名を振ってある広報版もあるぞ!
下部からダウンロードして読んでくんねぇな!
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
より良いウェブサイトにするために、ページの感想を聞かせてください。
このページに関する問合せ
行政管理部 秘書広報課 広報戦略係
〒668-8666 豊岡市中央町2番4号
電話:0796-21-9035 ファクス:0796-24-1004
問合せは専用フォームを利用してください。