【2025年10月4日】豊岡地域リーダー塾2025 第3回セミナーを開催しました
10月4日(土曜日)、豊岡地域リーダー塾2025の第3回最終セミナーを開催し、13人が参加しました。
【第1部】講演「地方の希望であれ」
第1部では、山中大介さん(株式会社SHONAI 代表取締役)が登壇。地域活性や地方創生のカギは一次産業にあるとの考えから自身が取り組む事業を紹介しました。また、政治や経済の視点を学びながら地域経営を実践的に考える「SHONAI政経塾」の活動と、その成果についても説明。人口減少や経済縮小といった地方が抱える課題に対し「課題があるからこそ取り組む」という姿勢で立ち向かうことが大切だと強調しました。
さらに「目の前のことに全集中し、結果を出すことが大事」と述べ、市長への提言プレゼンテーションを控えた参加者に向けて激励を贈りました。

【第2部】提言プレゼンテーション
提言発表会
豊岡地域リーダー塾では、全3回のセミナーで、これからの地域を支えるマインドセットや説得力のあるプレゼンテーションについて学んできました。第2部では3カ月間の取組みの集大成として市長に対する提言プレゼンテーションを行いました。
地域の課題に向き合う参加者からは「買い物が難しい高齢者を支える仕組みづくり」「グレーゾーンの子どもたちとその家族が安心して暮らせる環境づくり」「若者の地元製造業への関心を高める取り組み」などさまざまな視点からの提言がありました。
一人一人の発表に対して、市長からは次のようなフィードバックがありました。
- 提言テーマ:高齢者や生活弱者のための買い物・移動支援の強化
買い物を含む移動困難を改善する仕組みを、市としてこれから実施していく考えです。移動スーパーのような仕組みを同時に検討することが、根本的な改善につながると考えています。 - 提言テーマ:発達に特性を持つ子どもたちへの包括的な学習・就労支援
特別な支援を要する子どもたちが学びにアクセスできるよう、行政は積極的に支援に取り組む姿勢で臨むべきと考えています。子どもの学びから、その後の働く場(出口戦略)までをトータルに設計する必要性を感じています。保護者が抱える情報の迷子状態を脱するため、支援情報を「見える化」から始めるという提案は素晴らしいと考えており、市としても同様の課題解決を検討し進めたいと思います。 - 提言テーマ:若者の地元製造業への就職を促進するための魅力発信と理解促進
製造業の魅力だけではなく、実際にどんなものを作っているかを知ることが大切です。既存のイベント(トライやる・ウィーク、おっとろっしゃ! など)の枠組みを、提案された目的や成果につなげるために、行政もブラッシュアップするよう努めます。
注:一部抜粋して掲載しています。


応援メッセージ
参加者の提言プレゼンテーションと今後の取組みに対して、ゲストの皆さんから温かい応援のメッセージを頂きました。
今井秀司さん (ピースライフジャパン 代表) 第2回講師・グループメンタリングで最終発表に向けたアドバイスを担当
当初は「地域課題」というテーマに難しさを感じていましたが、皆さんの発表を通して、地域課題は自分自身の課題と地続きであることに気づかされました。今後は、そこからどのように行動していくかが問われます。それぞれが模索しながらも、豊岡地域リーダー塾で出会った仲間とのつながりを原動力に、次の一歩を踏み出していただきたいと思います。
山中大介さん (株式会社SHONAI 代表取締役)
自分の思いや考えを言葉にすることは、思考を整理し、次の一歩を見つけるためにとても大切です。しかし、言葉にするだけでなく、実際に行動へとつなげていくことが何より重要です。一人の声だけでは地域はなかなか動きませんが、それが何人、何百人、何千人という声になれば、行政もより動きやすくなります。市が何かをしてくれるのを待つのではなく、自ら動き、仲間を巻き込み、地域を変えていく。そういった思いで、今日の卒業を迎えていただけたらと思います。
門間雄司市長
本日の取組みを通じて、行政としても多くの気づきをいただきました。皆さまが地域の核となり、少しずつ大きな動きへと発展していくことで、市としてもより関わりやすくなります。「市に頼る」のではなく「こうした形で関わってほしい」と提案していただけると、行政としても動きやすくなります。どうぞ遠慮なくご相談ください。もちろん、すぐに100パーセントの答えが出るとは限りませんが、それもまた現実です。
行政も皆さんも、それぞれが一歩を踏み出し続けなければ、何も変わっていきません。お互いにできることを着実に進めながら、より良い地域をつくっていきましょう。
クロージング
最後に、個別面談を担当し受講生のチャレンジに寄り添ってきた蒲生智会さん(株式会社スリーアウル 代表取締役)と、トータルコーディネーターの小安美和さん(株式会社Will Lab 代表取締役)が、全3回のプログラムを振り返りました。受講生の成長や今後への期待に触れ、全てのプログラムが終了しました。
蒲生智会さん (株式会社スリーアウル 代表取締役)
この3カ月間、本当にお疲れさまでした。初回とは比べものにならないほど、皆さんの表情に力と自信がみなぎっていました。今日の提言は、自分との約束でもあります。ぜひその約束を胸に、一歩ずつ行動を重ねてください。仲間とつながり、力を合わせれば、地域を動かす大きな原動力になります。これからも応援しています。
小安美和さん (株式会社Will Lab 代表取締役)
今日の発表はゴールではなく、新しいスタートです。小さなことでも構いませんので、まずは一歩を踏み出してみてください。やってみて違うと感じたら、方向を変えても大丈夫。大切なのは、挑戦を続けることです。次にお会いするとき、どんな変化が生まれているかを楽しみにしています。


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