Vol.19 マリカ・ジェム・D・ヴィレタさん(フィリピン出身)
マリカ・ジェム・D・ヴィレタさん(19歳)(フィリピン出身)

家族とともに日本へ
フィリピンは自然が美しく、人々は温かい一方で、将来への可能性が乏しく、不平等が深く根付いており、努力しても報われにくい現実がありました。
医者になるという夢を抱いていましたが、経済的な壁が大きく、大学を続けることが困難でした。
そんな中、家族とともに日本へ移住することを決意しました。 当初は不安でいっぱいでした。日本語も文化も分からず、夢を手放すことへの恐怖がありました。しかし、日本での生活を通して、社会の秩序や人々の誠実さ、そして「努力がきちんと評価される」文化に触れ、大きな価値観の転換を経験しました。
働くことで得たもの
学歴がなくても真面目に働けば認められることは、私にとって衝撃的であり、希望でもありました。
言語の壁や孤独感に悩む日々もありましたが、その中で自立心や責任感、そして諦めない心が育ちました。働くことで初めて自分でお金を稼ぎ、家族を支え、誇りを持つことができました。日本に来たことで、夢の形は変わっても、再び夢を見ることの大切さと、かなえるために努力する意味を学びました。
再び夢に挑戦したい
今でも医療の道への思いは消えていません。すぐにはかなわないかもしれませんが、日本で得た経験と力を糧に、いつか再びその夢に挑戦したいと思っています。
移民としての人生は、ただ国を移ることではなく、自分自身を見つめ直し、変化を受け入れ、成長していく旅だと感じています。 この旅は、まだ続いていますが、私は確かに前へ進んでいます。
(インタビュー:NPO法人にほんご豊岡あいうえお)
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