市長定例記者会見(平成24年1月6日)

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ページ番号1003648  更新日 平成30年5月23日

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1月6日、中貝市長が定例記者会見を行いました。資料は、下部をダウンロードしてご覧ください。

日時

平成24年1月6日(金曜日)午後1時15分~2時

場所

東庁舎別館 2階 会議室

会見事項

  1. 新庁舎建設工事
    現本庁舎曳初め式および曳家移転見学会の開催(資料1)
  2. 情報発信戦略事業 3年目のあゆみ
    「小さな世界都市・豊岡」実現に向けた情報戦略(資料2-1、2-2、2-3)
  3. 目指せ!!情報発信能力向上
    豊岡市役所チラシコンテスト(資料3)
  4. 健康ポイントの交換状況
    笑顔あふれる健康マイレージ(資料4)
  5. ファイリングシステムの導入
    合理的な文書管理・事務改善を目指して(資料5)
  6. e通勤プロジェクト実施効果
    環境+財政+公共交通維持・活性化(資料6-1、6-2)

質問・回答(発言記録要旨)

(6) e通勤プロジェクト実施効果 環境+財政+公共交通維持・活性化

Q1 e通勤は、継続することに職員が疲れていることもあり、初年度の方が良いということでしたが、減少を食い止める政策などはありますか。
A1 なかなか難しいです。いろいろな手立ては打ってきました。利用者の多い所はバスの本数を増やしたり、遅い便を作ってもらったり、それなりにしてきました。
 定期券の金額は1カ月だと小さいのですが、半年定期券だとかなりお金が要ります。その辺の立替が出ないようにしてきたのですが、なかなかe通勤者の減少を食い止められていないというのが実態です。
 現在は、職員の任意というか、気持ちに期待しています。皆で乗って公共交通を守ろうということに期待しているわけですが、それではなかなかできないということになると、これは命令という形・規則としてやるかどうかの検討も必要だろうと思っています。
 しかし、職員の立場に立って考えますと、我々は公共交通を守ろうと一生懸命やっている、しかし、市民はぜんぜん乗って来てもらっていない、そういう思いがあって、もちろん公務員として自分たちが頑張るのは当然ですが、我々だけでいいのかという思いもあるように聞いています。
 したがって、市民の皆さんへの働きかけをさらに行っていく必要があると思っています。
 事業所にも相当働きかけをしてきていますが、公共交通が発達していない、しかも冬になると大いにダイヤが乱れるという中で、なかなか難しい、攻めあぐねているという実態です。
 私も公用車による迎えを止めて、バス停や北近畿タンゴ鉄道の駅まで歩くのですが、雪が降ると歩道が除雪されていないものですから、車道を歩かなくてはいけません。非常に身の危険を感じながら歩いています。おそらく似たような実態が豊岡の各地にあると思います。

Q2 市の努力を受けて、全但バスの動きというのは何か出てきているのですか。何か企業努力をされているのでしょうか。
A2 全但バスとは非常によい協力関係の中で進めています。全但バスのネットワークの中ですから、使いやすいバスダイヤにするなどピンポイントで良くするということは、なかなか難しいのですが、それでも夜遅い便を1本増やすなど利便性の向上に努力していただいています。
 あとは市と全但バスが、協力して、利用者側へのアピールをもっともっとする必要があると思っています。例えば、神鍋線は一定の成果が出ていますが、目標にはまだまだ届いていないという状況ですので、そうしますと市役所もですが、全但バス自体ももっともっとアピールする必要があると思います。

Q3 一般の方の声ですが、バス停にいて、果たして時刻表が合っているのかどうか、それすら不安という状況がかなりあるようです。
公共交通への不信感を持たれているようで、JRもありますし、すべてがすべてでないと思いますが、運行時間を守るというような当たり前のサービスがなされているでしょうか。
A3 それは、実は私も感じたことがあります。鎌田のバス停まで歩いて行って、時間通りに来たことはないです。しかし、見ていると乗り降りするほとんどの方が高齢者なのです。バスの中では、「止まってから立ち上がってください」と放送していますし、病院に行くような足腰の悪い人がよっこらしょ、よっこらしょと言って、ああしんどいなと降りて行かれます。そのあんばいを見てからバスは行きますから、どうしても遅くなってしまいます。本当なら、それに合わせた時間表を組めばいいというものなのですが、高齢者が乗っておられない時にはすっと行ってしまいますので、制作上難しいのかもしれません。私も最初はなんとバスの時間はルーズだと思ったのですが、実際に乗り降りしている方を見るとこれは仕方がないなと思います。

Q4 バス利用のPRとあわせて、そういう事例があるということを市民に知らせるべきではないですか。
A4 おっしゃるとおりです。低床バスなどがもっと入ってくると、その辺が少し改善されるかもしれません。また、私の方からも全但バスに話します。

〈会見事項以外〉但馬の高校学区について

Q1 但馬の高校学区に関しては先送りになり、これから決定されます。基本的には兵庫県教育委員会(県教委)の意向のままになると思いますが、市長の思いはいかがですか。
A1 結果を確認してから、改めてコメントは文書で出させていただきますが、昨日、但馬の市町長が兵庫県教育委員会(県教委)に行っています。本市は私が所用のため、中川副市長が代理で行きましたが、その時の県教委の側からの発言から考えても、検討委員会の答申どおりの結論になるのだろうと思っています。
 仮に、その上での話をしたいと思います。
 但馬2学区と連携校方式というのはなぜできたかということですが、これは、過疎で、広大で、不便で冬は雪に埋もれてしまうという、そういう但馬の中で、地域の子どもたちは地域で育てるという覚悟と知恵からなのです。但馬が、これほど広大でなくて、人がいっぱいいて、利便性が高くて、冬でも通行止めになるようなことがないというこ所であれば、別の選択肢があっただろうと思います。いうなれば但馬のそれぞれの市町が、谷筋の中に息を潜めて生きているという状況にあるわけです。そこで、子どもたちの教育をどうするかということが課題となって、山越えて尾根越えて高校に行けというわけにいかないから、例えば、豊岡の子は豊岡で、出石・但東の子は出石で教育しようということにしたのが、この2学区、連携校方式の根拠です。それを壊すということになります。
 前にもコメントを出しましたが、つまり、過密で、便利で、穏やかな瀬戸内を見ながら作り上げた制度を但馬に無理やり着せようとして、軍隊では足に合わせて靴を作るのでなくて、靴に足を合わせろと言ったそうですが、同じことをやろうとしているのではないかと思っています。神戸で作った革靴を履いて、冬の但馬を歩けば滑って転んでしまいます。そういうことをやろうとしているのだということで、私としては非常に不満に思っています。県教委や検討委員会の方が、一度厳寒の冬、例えば但東とか、村岡や浜坂の奥に住んでみれば、自分たちの論理がいかにこの地に通用しないものか実感できるはずですが、残念ながら彼らは暖かい瀬戸内にいるというふうに思っています。
 今、朝日新聞が東井義雄先生の記事を掲載しています。東井先生は地域を深く愛して、人格的に優れた人をつくろうとしたのに対して、今は世界に勝ち得るような学力をどうつけるかというようになっている、その対比の中で対談がなされているのですが、二者択一ではたぶんないだろうと思います。
 豊岡の子は豊岡にいて、豊岡の地域のことを深く知って、豊岡のことは大好きで、しかし創造の翼は世界に羽ばたくとか、行動の翼は世界に羽ばたくといった、こういった教育があるはずなのです。つまり、田舎の方にくすんでいて、世界の競争とかけ離れた所にいるような田舎のぼんぼん(おぼっちゃん)を作るというそんなことではなくて、やはり豊岡のことを知って、豊岡の歴史や伝統を知って、この地域の一員としての責任を果たして、この地域が大好きだという人間をつくる。そして仲間のおじさんは南極に行っていて、我々は南極と直接結びついているとか、あるいは宇宙船こうのとりが飛んでいて、宇宙と直接結びついているとか、コウノトリの町だから、東京や神戸関係なしに直接世界の人と結びついている、我々はそこで働いていくんだ、頑張るんだという子どもができるはずだと思っています。そういう教育をやるべきだと思います。
 学校の垣根を取って広くして、自分の行きたい所へ行け、勉強のできる子は豊岡高校に行ったらいいじゃないか、それはそれで一つの考え方でしょうし、いずれは全県1学区にしたいと考えられていて、それも一つの選択肢かもしれませんが、地域が好きで、なおかつ世界を相手にするという子どもをつくらないといけないし、できるはずだと思っています。
 なぜ、県教委はその努力をされないのかとたいへん腹立しく思っています。

Q2 PTAが但馬の高校1学区に反対する署名を集めておられますし、今、中貝市長も但馬の高校1学区に反対と言われていますし、但馬地域のどこの市町長も同じようなことを言われると思いますが、県教委は変わらず同じことを言っておられます。これを何とかする手立てはあるのですか。
A2 声を上げていくほかないと思います。県教委が、自分の管轄する学校をどうするかということや学校をどうするかなどは権限に属することですので、彼らが決めてやってしまえば、もうそれに従うしか現実はないだろうと思います。ですから、撤回を求めていきます。
 これまでのやりとりで、県教委が学区を大きくする論拠はいくつかあるのですが、一つは50年間制度が変わっていないということです。変わっていないものはいくらでもありますから理屈になりません。また、「日本中で大学区ははやりになっています。たくさんやっています」。人がやっているからするということは理由にならないです。昨日県教委に行った本市の職員が聞いてきたのは、「例えば日高の神鍋の方の生徒がスキーをやりたい。村岡高校の方に行きたいといっても今は行けない」。という例を出されたそうです。そんな生徒何人いるのですか。何年かに1人いるそうです。それは、実は特例として認めてきています。村岡高校は定員を満たしていないので、そんなことは学区を変えなくても対応可能なことなのです。ですから、とても但馬のことを真正面から捉えられて議論されたとは思えません。
 瀬戸内側で、まず理屈を組み立てて、それを全県に論理の徹底ということで適用しようとしているにすぎません。だからまともな論拠を言うことができないのです。しかし、こうやって言い続けるしかないです。

Q3 例えば、但馬の高校1学区が決まってしまうのであれば、残すと言われている連携校に焦点をしぼるとか、やり方はいろいろあると思いますがいかがですか。
A3 方法はあると思いますが、連携校を維持して、率をさわるのはなかなか難しいのです。どういうことかといいますと、今、北但の各高校では連携校以外の中学校からは最大6%しか入れません。例えば、豊岡高校は定員の6%しか連携校以外からは入れませんので、連携校外の但東中学校と出石中学校からはその6%の中に入ることしかできません。現在、但東から年間1人くらいしか豊岡高校に行っていないと思います。6%を12%に、倍にしたとします。単純計算すると但東から2人行けるようになり、但東の子は選択肢が上がります。ところが実際は学区は2倍になっていますので、連携校外からの率を2倍にしても但東の1人は変わらないことになります。変えようとすると、2倍ではなく3倍や4倍にしないと、北但学区の中の連携校外の人たちにとっては選択肢が増えないことになります。
 そうすると何が起きるかというと、連携校外の割合が飛躍的に増えますから、豊岡の子どもたちは目の前に豊岡高校がありながら行けなくなります。この子たちはどこに行くのかと考えますと、これまでの傾向からみると、この子たちはおそらく他の公立高校ではなくて、他の所の私学に行くか、近くの近大附属豊岡高校に行くだろうと思います。
 学区を大きくすることによって、連携校をなくしてしまうのは大きなことなのですが、この率を変えるということも非常に難しい作業になるだろうと思います。
 子どもたちを地域から離して何か良いことがあるのかと思います。

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