市長定例記者会見(平成23年4月5日)

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ページ番号1003662  更新日 平成30年5月23日

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4月5日、中貝市長が定例記者会見を行いました。資料は、下部をダウンロードしてご覧ください。

日時

平成23年4月5日(火曜日)午後3時~3時45分

場所

東庁舎別館 2階 会議室

会見事項

  1. 豊岡市道路整備計画策定
    安全・安心・利便性を考慮(資料1-1、1-2、1-3、1-4)
  2. 市立東霊苑の第1期分譲の永代使用者募集
    緑豊かなくつろぎのある空間を兼ね備えた霊苑(資料2-1、2-2、2-3)
  3. 市役所新庁舎の食堂運営者募集
    食の憩い・交流空間づくり(資料3-1、3-2、3-3、3-4)
  4. 豊岡市フォトライブラリーの開設
    写真素材で情報発信(資料4)
  5. 平成22年のフィフティ・フィフティ実施効果
    節減は両者に恩恵(資料5)
  6. 「東日本大震災」に伴う豊岡市の対応(資料6-1、6-2)

質問・回答(発言記録要旨)

(6)「東日本大震災」に伴う豊岡市の対応

Q1 東日本大震災の豊岡市内への影響はどのようなことがありますか。
A1 JR西日本が間引き運転を始めています。特急の一部が4両編成になっていますし、昼間の普通電車が完全に間引き運転になっています。このことは市民生活へ影響しますし、これから観光シーズンに入りますので、そちらにも影響が出てくると思います。JR西日本には、一日も早い部品の調達をお願いしています。その確保ができればこれ以上大きな影響は出てこないと思いますが、できなければ今後大きな経済のマイナスが出てくると思っています。
 さらに、鞄材料が入りにくくなってきているとお聞きしています。例えばアタッシュケースの外枠はベニヤですが、このベニヤの供給産地は東北にあるということです。さらに、仮設住宅で圧倒的にベニヤを使います。供給力が弱まっているところに配分が被災地の方にシフトしていますので、これは一例ですが、鞄の製造・納期との関係で影響が出てきていると聞いています。
 また、今後、建設関係でも資材が入りにくくなってくる可能性があるように聞いています。例えば、鉄の生産も被災地最優先ですので、H型鋼などのようなものの方に生産がシフトしていて、建設材料が今後入りにくくなると聞いています。まだ具体的に家が建たないということは聞いていませんが、そういうことが出てくるのではないかと思います。

Q2 市役所の新庁舎建設にも何か影響が出てくるのでしょうか。
A2 影響が出てくる可能性はあると思います。当面は、今ある市庁舎を前に動かすことですから、ここは予定どおりできるのではないかと思います。今のところ、今後どうなるか分かりませんので、具体的に新庁舎建設が遅れるという見込みがあるわけではありませんが、新庁舎の建設に入った時に建設材料がきちんと入ってくるかどうか、この辺が懸念事項としてあります。

Q3 湯村温泉でみよしやグランドホテルが倒産しましたが、その理由の一つに東日本大震災が関係しているということですが、豊岡市内でもこのような影響が出てくるのではないですか。
A3 みよしやグランドホテルのことは分かりませんが、おそらくそれまでに実際の原因があって、最後の資金繰りの所で早めたというぐらいだと思います。
 しかし、今後旅行の自粛やキャンセルが続くと、豊岡市内でも経営上苦しくなる所はたぶん出てくるだろうと思います。
 これに対して、市としては今ある予算の中で精一杯やることは当然なのですが、6月議会にあげる補正予算の中で、観光対策を考えていくよう指示をすでに出しています。
 JRでは、本当は「特急こうのとりが走りました。さあ、JRに乗って豊岡へ」というのが、今のような間引き運行が続くと、水を掛けられた事態になりますので、ちょっと厄介な事態だと思っています。

Q4 豊岡市のコマーシャルはどうなっているのですか。
A4 コマーシャルは、実は少し遅らせることにしていましたので、結果としては今の段階でするより良かったかなと思っています。これから制作に入りますので、少し人心地ついた頃に、事態はもちろん厳しい状況でしょうが、気持ちの上で人心地ついた頃に流せるようなタイミングでできればよいなと思っています。
 観光客は、この震災の前から、右肩下がりの感じで、城崎にしても、出石にしても減ってきています。これは、震災以外に要因があって、それを撥ね退けるべく、特急こうのとり運行に合わせたキャンペーンやコマーシャルなどを検討したわけですが、その辺の効果を打ち消すような形でこの震災が起きて、影響が出てきていますから、豊岡自体に大波が来る危険性があると非常に危機感を持っています。

Q5 一時遠隔避難所の設置はどのようになっていますか。
A5 原子力発電所の関係で、避難所を遠くに設置できないかという話があり、調整は進めています。
 しかし、実際問題として、ここまで避難される方は、見込みとしてはないだろうと思います。といいますのも、全国の旅館組合から城崎温泉にも1泊5千円で、送り迎えの費用も国が持つので何人受けられるかという問合せがあり、城崎温泉も受入れの返事をしたのですが、被災者からなかなか要望がないので、当面宿泊確保をしていただく必要がないという通知が城崎温泉に来ているようです。本市への避難希望があればいつでも対応できるような検討はしていますが、実現することはまずないのではないかと思います。
 例えば、被災者で最初から1~2年豊岡市に移るという方は何件か来ておられますが、一時避難ですと、ご本人たちが遠く離れている間に仮設住宅の応募があってもその情報が入らなくなりますし、加えて身内の行方がまだ分からないということになると、離れるのはつらいのではないかと思います。

Q6 被災者で豊岡市の市営住宅に入っていらっしゃる方はどれくらいいらっしゃるのですか。小学校も転校されるのですか。
A6 4月1日現在で、本市の市営住宅に入っておられるのは福島県須賀川市から来られている1家族です。お子様は4歳で、母親が在宅なので保育園の入所は考えておられないということです。
 それ以外にもお話はいただいています。

Q7 ランドセルの寄贈がずいぶん先方で喜ばれていましたが、このような支援はいかがですか。
A7 ランドセルの寄贈は映像で見ましたが、たいへん喜んでおられてよかったと思いました。ランドセルは豊岡で作っていないということで、すぐ作っている所と話をして贈るという連携はとてもよかったと思います。このような心、機微に触れるような支援をこれからも続けられたらと思っています。〔注:機微(きび):表面だけでは知ることのできない、微妙なおもむきや事情〕
 また、改めて報告申しあげますが、音楽家を避難所に派遣する準備を進めています。バイオリン、チェンバロなどの楽器を持ったプロの音楽家たちが被災地に入って、避難所でコンサートを開催されます。その段取りは豊岡市がして、費用は市民の有志の人たちが出されることになっています。
 また、先日、相馬市に持っていった救援物資の中に、本市の職員がごみ袋を潜ませていて、大変喜ばれたと聞いています。食料などは来るのでしょうが、後のごみ処理のことは誰も考えていなくて、ごみ袋を持ってきたのは豊岡市が初めてだと大変喜ばれました。昨日も救援物資を運ぶ時に、特に女性職員の意見を聞いてほしいということを職員に言いました。避難所に女性がおられたら、櫛(くし)が必要になってくるとか、1カ月たってくると髪が伸びてきて、髪をくくるものが欲しいとか、生活への想像力というか、その辺は男性職員より女性職員の方が気が付くだろうと、そういう細やかなものをお届けできればと思っています。

Q8 被災地ではごみはどうされているのでしょうか。ごみを積んで豊岡市に持って帰ってくることはできないのですか。
A8 豊岡市が水害を受けた時は、東大阪市のごみ処理部隊が大量に来てくれました。残念ながら、豊岡市にはパッカー車などもそんなにありませんので、本市もそれをすると、今度は豊岡市民のごみを運べなくなりますので、被災地のごみを持ち帰るのは難しいです。
 しかし、ごみの仮置き場から最終処分場に持っていく分別は、豊岡市の職員が出ています。配布資料の活動写真の中にも入っていますが、ごみの分別やトラックに載せる作業、これは大変喜ばれたので、次回もこういうことをしたいと思っています。

Q9 資料に載っている活動写真のデータはいただけますか。
A9 はい、お渡しします。〔注:会見後、CDに写真データを入れて、報道機関に配布〕

Q10 被災地の捜索に行かれて帰って来られた方で、精神的につらいというような方はありませんか。特に消防の方は、遺体の収容をされていらっしゃる方がおられるのではないですか。
A10 今のところそのような報告は受けていません。行っている間も随時電話を掛けていますが、みんな元気にやってくれていますし、帰ってからの報告でも、元気良く帰って来てくれています。
 消防は捜索といっても実際は遺体捜索ですので、心のケアで気を付けることはすでにまとめていまして、本人と上司に渡してあります。少しこういう兆候があった時には、ここに相談するようにと、専門家につなぐチラシを作って持たせています。

Q11 被災者も自責の念にかられると。被災地の中に居る時はみんなも居て大丈夫ですが、落ち着いた時により深まってしまうということがあるようで、被災地を離れた時のケアが必要ではないですか。
A11 今言われて、なるほどそうだと思います。短期間リフレッシュで来られる時はそうでもないでしょうが、例えば1年、2年、市営住宅の方でと決められた方にそういう兆候があるかもしれませんので、対応をしっかりしていきたいと思います。本市の正規職員にも、臨床心理士がいますので、対応は可能だろうと思いますし、市職員で対応できなければ専門家にお願いしたいと思います。

Q12 県の要望以外の市の派遣はどれくらいありますか。
A12 消防以外の派遣はすべて市の派遣です。緊急消防援助隊は消防組織法の規定により、消防庁長官が都道府県知事に命じ、都道府県知事が各消防長に命じるということで出発しているのですが、それ以外はすべて市の独自派遣です。
 要請があるのを待っていたのでは言って来られません。豊岡市みたいな被災経験をした所にはもっともっと要請があっても良いと思うのですがないので、こちらから押しかけて行こうとしています。

Q13 被災地に行ったのですが、医療ボランティアの方が医薬品の調達に苦労されています。診療所を開設されているのですが、高齢者が多く、この薬を飲んでいるけれど在庫がないなどあります。市は無理だとしても、豊岡病院などでそんな支援もできるのではないですか。
A13 本市が今回ボランティアの人たちのエリアに絞って市独自の支援をしようというのは、継続的に支援をしていこうという趣旨なのです。
 そうするとそこの人たちと信頼関係がお互いにできてきます。率直に「はい」とか「いいえ」が言えるようになるし、向こうも要請を率直に言えるようになるでしょうから、そういう中で言われるようなこともできるかもしれません。
 今だとあれだけ広いエリアにやらなければいけないことがいっぱいあって、一体豊岡市は何をしたらいいのかと途方に暮れてしまうわけですが、むしろ定点で絞り込んでしまって、南三陸町の中のボランティアがカバーしているエリアのこのエリアのボランティアの人たちをバックアップするということになればできるのではないかと思います。
 おそらく、薬は量が足らないということではなくて、ばらつきができてしまっているのだと思います。そこを見つけ出して、この人たちのためにということをきちんと声を出していく必要があると思います。
 豊岡ができるエリアは限られたエリアですが、そういうことができればと思っています。

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