市長定例記者会見(平成21年10月1日)

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ページ番号1003692  更新日 令和4年5月10日

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日時

平成21年10月1日(水曜日) 午後1時30分~2時3分

場所

市政記者クラブ室

会見事項

  1. 定住促進事業(空き家バンク、体験施設)について
  2. 市長の出前講座について
  3. 「平成16年台風23号災害から5周年を迎えて」について
  4. 第51回近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会について

質問・回答(発言記録要旨)

(1)定住促進事業(空き家バンク、体験施設)について

Q1 空き家バンクは、今日から開始ですか。
A1 はい、そうです。

Q2 但馬地域で、この空き家バンクに類似することをされている所がありますか。
A2 空き家バンクは、新温泉町でも実施されていますが、体験施設の開設は但馬地域では豊岡市が初めてです。いきなり都会から移りませんかでは、家族も不安でしょうし、1週間くらい住む体験ができるように、ハードルを低くすることは意味があると思います。

(3)平成16年台風23号災害から5周年を迎えてについて

Q1 台風23号から5年経ちまして、防災・減災の面での課題、特にこれを進めないといけないとか、まだまだ足りないと感じておられることがありますか。
A1 足りないものはいっぱいありますが、現在検討に入っていることが2つあります。
 1つは豊岡市役所全体の災害対応能力を体系的に高めるということです。まず、市役所に何が足りないかを自己分析する必要があります。すでに、その準備を進めていまして、外部の専門家に各部署のヒアリングをしていただき、何が足らないかという洗い出しをするようにしています。その後、市職員研修を1年くらい掛けて行います。市職員は臨時職員も含めると1,500人くらいいますので、全職員を対象とした研修はとてもできません。したがって、どの部署の、どのポジションの職員を対象に研修をすることが効率的なのかを考えた上で、同じ職員を1年間研修します。月1回するとかの研修割合は未定ですが、初めに全体のプログラムの計画を立てて実施したいと考えています。プログラム化できれば、本市をケーススタディにして全国に売り込むことができます。
 このことに関心を持っている機関や団体がありますので、今後さらに話をつめていき、一緒に組んできちんとしたプログラムを作りたいと思います。避難勧告を出す市町村長も素人ですから、プログラムにより鍛えなくてはいけません。この辺は本市自身の反省点であると同時に、日本で全くできていないという反省点でもあります。
 もう1つ足りないものは、市民の側のことです。市民に自立的な判断力を高めていただくことが必要です。これはどういうことかというと、市が避難勧告を出す時には、豊岡市全域とか但東町全域など、かなり広いエリアに出します。狭い場合でも地区単位であり、「誰々さん逃げなさい」というような個別の避難勧告は出しません。したがって、「三江地区逃げなさい」と言っても、本当は三江地区の中には、逃げた方が良い人と逃げない方が良い人がおられるわけですが、そのようなことは分からないので、やはり、地区単位で避難勧告を出すことになります。そうすると、後は本人が、自分の場合は逃げた方が良いのか、2階にとどまった方がよいのか、を判断していただくことになります。市民が、自分の地区にはまだ避難勧告が出ていないが、逃げた方がいいのではないかなど、自立的に判断する姿勢を持っていただくことが必要です。
 しかし、自分で考えなさいと突き放したのでは、どうしてよいか分からないので、ポイントをアドバイスしていく必要があります。逃げなければいけないか、逃げなくてもよいかのポイントを、行政の側で集めて、整理をした上で、これも来年1年くらい掛けて、市民に徹底して訴えかけていきます。
 例えば、土砂災害対策は、山から一番遠い2階以上の部屋にいると助かる確率が高くなりますなどのポイント、水関係では、堤防から非常に遠い場所では、堤防の決壊による物理的な被害は非常に低くなると思われ、内水だけということになると、逃げるより2階以上の建物にいた方が安全かもしれないし、堤防のすぐ近くの危ない所だと、多少の危険を冒しても逃げないといけないというようなポイントを、防災行政無線や市広報紙、理解が得られればFMジャングルなどで、1年間かけて市民に語りかけていきたいと思います。
 このようなノウハウ、知恵のようなものが体系立てて語られていないので、それを本市で集めて、土砂災害のポイントはこうです、水害関係はこうですというようなことをまとめて、「今週のポイント」のようにして、伝えられればと思います。市だけでできなければ、専門機関の力も借りて、整理をしたいと考えています。

Q2 大水が出るとこの家だったらこうなるというように、耐震診断のようなことができないのですか。
A2 責任を負いきれませんし、なかなか難しいことです。

Q3 円山川がどれくらい増水したら、河川が氾濫し、水が来るかというような情報は、当然、開示されるのですか。
A3 市民の自立を求めることと合わせて、市が災害対応能力を高め、適切なタイミングに適切な表現で伝えるという技を磨き、情報を開示します。
 過日の台風9号の時は、豊岡市の中心市街地にいきなり避難準備情報を出すことになりました。これは非常に大きな反省点です。台風が近づいて来ています、上流で雨が降っています、洪水警報が出ました、どこそこで被害が出ています、円山川の水位が上がってきましたというように情報を流すべきでした。
 順次情報が耳に入っていれば、緊張感も高まり、逃げるべきかどうかの判断もしやすくなります。

Q4 佐用町の場合は、川が決壊してから避難することになりましたが、豊岡市ももっと降っていたら、そうなっていましたか。
A4 そうなっていたかもしれません。

Q5 台風23号の時には、別の所が決壊したという情報が流れたのではありませんか。
A5 午後8時過ぎに土渕(ひじうち)で堤防が決壊したという情報が流れましたが、現地に行ってみると、水は堤防の上を通って流れ、越水していましたが、決壊はしていませんでした。そのことがあったので、午後11時13分くらいに決壊したと知らせがあった時には、信じられなくて、消防本部の職員が急行し、何分後かに「決壊は間違いありません」と聞き、初めて事実を認めました。

Q6 災害監視衛星は、昼間なら水の状態が見えるのですか。
A6 昼間でも、夜でも、雲があっても見えますので、非常に有効です。しかし、これもずいぶんノウハウがいり、平時の衛星写真とそうでない時の衛星写真を撮っておいて、比べる作業が必要です。例えば新潟県山古志村の時のように携帯電話が通じず、かろうじて村長がSOSを出されるような状況で、情報が入って来ないから被害が出ているかどうかわかりませんでしたが、大変大きな被害が出ていました。このような状態も、初めから災害監視衛星で監視していれば、異常がおきているとわかります。
 また、上から見ると、雨が多く降った時に、水系の中で、水が急激に膨らんでいる所とそうでない所があるのがわかります。今までは、そのような見方をしていなかったので、あの堤防は弱い所があった、低い所があったということで、その場所を見てしまうのですが、水の流れからするとそこは問題ではなくて、この曲がり角の所に水が膨らんでいるのが問題だと一目瞭然でわかります。災害監視衛星で継続的に監視していくと、どこを見るべきかポイントが分かるようになります。

Q7 現在、災害監視衛星は、飛んでいるのですか。
A7 すでに飛んでいますが、それは実験的に災害対策利用もしている状態で、1基だけです。今後は、災害監視を目的に何基か衛星を飛ばしたいということで、JAXA(ジャクサ:宇宙航空研究開発機構)が諮問委員会を主催しており、私も参画しています。

(4)第51回近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会について

Q1 佐用町の播州歌舞伎の出演は、最初から決まっていたのですか。
A1 はい、当初から出演が決まっていました。災害を受けられた後、再度出演の確認をされたら、予定どおり出演しますということだったようです。

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