2023モンパクグローバルクラブ(2)を開催しました
日本のこと、モンゴルのこと、学んでみよう
モンゴルの移動式住居「ゲル」の組み立てにチャレンジ
6月11日「2023モンパクグローバルクラブ」の2回目の活動を実施しました。
モンパクグローバルクラブ(通称:MGC)とは、モンゴルという国を知ることをきっかけに、楽しみながら国際理解を深め、学んでいこうとするサークル活動です。
今回の活動内容は、モンゴルの移動式住居「ゲル」の組み立てを実際に体験する試みです。前夜に雨が降ってしまったために、当館に隣接する資母体育館をお借りして、室内にてドーム型のゲルの建て方を学びました。
モンゴルでは、遊牧民は季節によって最も遊牧に適した場所を探して、家畜と共に移動しながら生活します。そのため簡単に移動できるようにテント型の「解体・組み立て可能な住居」に住んでいます。それが「ゲル」です。この組立には、カナヅチもノコギリも必要ありません。入り口の位置は、北西からの偏西風を避ける意味や太陽の陽が差す方向を考慮し概ね南東に玄関を構えます。まずはその位置を確定するところから始めます。次に折り畳み式の壁面を広げていき円形を整えます。次に天窓部分を中央に仮置きし、それに屋根を構成する木棒を四方から差し込み壁面と紐で固定していきます。最後に屋根にテントをかぶせて要所を紐で結んで固定していきます。モンゴルの冬はマイナス40度にまで気温が下がります。極寒の冬には、羊毛製のフェルトをゲル全体に巻き付けて寒さを防ぐそうです。
今回は「体験」がメインであるため、縮小版のゲルをメンバーで組み立てようとしました。
しかし、これが中々の難しい作業でした。2時間近く組み立てを頑張ったのですが、結局、完成させることが出来ませんでした。当館スタッフも大慌ての事態でした。
モンゴルの遊牧民の人たちは、この作業を手際よくこなすということを知り、今回の経験も印象深く参加者の皆さんの心に刻まれたことでしょう。
食後には、モンゴルの揚げ菓子「ヴォルツォグ」を作ってみたり、「スーティ茶」というモンゴルのお茶もいただきました。
少人数のサークル活動ではありますが、実際に体験することから学びを得るというコンセプトのもと、今後もアイデアを出し合い体験型の博物館として魅力向上に努めたいと思います。
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