令和6年度多文化共生セミナーを開催しました(2025年2月13日)
外国にルーツを持つ子どもたちを支える地域社会とは・・・
2月13日に、市役所本庁舎大会議室で、令和6年度多文化共生セミナー「外国にルーツを持つ子どもたちを支える地域社会とは・・・」を開催しました。(NPO法人にほんご豊岡あいうえおと共催)
桃山学院大学・阪南大学教員の酒井滋子さんに講師として来ていただきました。実際に子どもたちの支援をしている方、教師、保健師、外国にルーツを持つ子どもの親など34人が参加しました。
セミナーでは、豊岡市の外国にルーツを持つ子どもたちの現状の説明や日本国籍であっても保護者の家庭内言語が日本語以外である場合は、日本語教育が必要な子どもたちがいるため、日本国籍で日本語教育が必要な子どもを把握していくことが大切だということ、また、日常会話ができても学習言語が不足していて、授業を理解することが大変だということも教えていただきました。
豊岡市では、外国人市民が増えていることもあり、今後、外国にルーツを持つ子どもも増えていくことが予想されます。ダブルリミテッド(母語も日本語も発達が不十分で考える力が育たない状態)の子どもたちにならないように、親は、最も愛情表現が豊かにできる言語で沢山話しかけたり、絵本を読んだりすることが大切だということでした。就学前からの教育支援の大切さも伝えていただきました。
感想の一部を紹介します。
- 母語の重要性を強く感じました。なぜ中途半端なバイリンガルが問題をかかえるのかよくわかりました。外国にルーツを持つ子どもたちだけでなく、日本人にとっても大切なことを教えて頂いたと思います。
- 外国籍でも日本在住なので、子育てするときはつたなくても日本語のほうが良いのかと思っていましたが、より愛情を伝えられる言語を用いる方が良いと知れてよかったです。
- セミナーの話を聞いて、自分の子どもがハーフなので、もっと家で十分な読み聞かせをしてあげようと思いました。日本人家庭でも、親との会話が少なければ日本語の発達に影響を与える可能性が有ると理解しました。身近なお子さんに日本人でもそう感じる(ダブルリミテッドのような状態)子もいるので納得しました。田舎は車社会で親が機会を作ってやらなければ子どもは学校以外、家族以外と話す機会を持つことが難しいと感じています。地域に住んでいる近所の子にもたくさん話しかけたり関わりをもっていきたいと思います。
豊岡市では、今後もこのようなセミナーを開催していく予定です。
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