職員向け「外国にルーツを持つ子どもの支援のための研修」を開催しました(2023年12月5日)
12月5日に「外国にルーツを持つ子どもの支援のための研修」を開催しました。講師に、芸術文化観光専門職大学の髙橋加織さんを迎え、外国にルーツを持つ子どもの現状と課題などの講義とワークショップを行いました。
2023年6月末現在、豊岡市に住んでいる18歳以下の外国にルーツを持つ子どもは、172人(未就学児49人)います。同年代人口の1%を超えています。
保育園、認定こども園の先生や保健師など子どもに関わることが多い部署の職員が15人参加しました。
第1部 講義
まずは、外国にルーツを持つ子どもの現状と課題、アジアの国々における子育てや文化および習慣などについて講義を聞きました。マレーシアとネパールの子育て、文化慣習について学びました。出産後の慣習や宗教に基づいた食習慣、祝祭日のカレンダーなど、日本との違いが多く見られました。
第2部 ワークショップ
第2部では、4グループに分かれて、4か国(中国、フィリピン、ネパール、ベトナム)のことを調べました。図書館で借りてきた本やインターネットを使って、面積や人口、食習慣、あいさつなどを調べていくうちに、日本とは全く違う習慣を知ることができました。朝ごはんや昼ごはんは家で食べずに屋台で食べる国。夜は、ほぼ停電するので、子どもたちは朝に宿題をする国など、国によって、さまざまな特徴や違いを見つけることができました。また、イスラム教のハラールの食品に関する説明もありました。
感想
終了後に行ったアンケートでは、次のような感想がありました。
- 出身国について知ることはその子を理解することにつながることを改めて感じました。図書館などで子どもたちにもわかりやすい本を見つけ他の子どもたちとも共有し、理解につながるようにしたいと思いました。
- 外国人の方の支援をする時、宗教や食事などとても重要になると思うので、事前に調べてよりその人に合った支援につなげられるようにしたいと思いました。特に母子保健に関しては離乳食のお話をすることも多いので事前準備は大切だと思いました。
- なんとなくしかとらえてなかった事がより具体的になりました。相手のことをまず理解し、知っていこうと思う事が信頼関係につながり安心感につながっていくと思います。とても勉強になりました。
- 外国にルーツを持つ子どもが増えてきていて、知識がほとんどない状態だったので、これから気にして自分も意識したいです。ワークショップも勉強になりました。
今後も、多文化共生に関する研修を行い、多様な人々が暮らしやすいまちづくりを目指します。
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