市職員向け「やさしい日本語講座」を開催しました(2024年10月17日)
10月17日に芸術文化観光専門職大学の姚瑶(よう よう)さんを講師に迎え、演劇ワークショップも交えた「やさしい日本語講座」を開催しました。
2024年9月末現在、1,191人の外国籍の方が豊岡市に住んでいます。豊岡市の人口の約65人に1人です。窓口等で外国人の対応をする機会も増えており、その際に役に立つのが「やさしい日本語」です。
「やさしい日本語」は、外国人だけでなく、高齢者や子どもにも伝わりやすい日本語です。
今回の講座では、外国人ゲストを迎え、日本語の言葉をどこまで言いかえれば分かるのかを教えてもらったり、寸劇の講評をしてもらったりしました。
第1部 ワークと講義
最初に、円形に座って、自己紹介のワークと体を動かすワークをしました。そこで、打ち解けた参加者でペアやグループを作り、講義が始まりました。
まずは、言葉が分からない、読めないとはどういう気持ちなのか、外国人の気持ちになってみるワークから始まりました。皆さん、話し合って推測して答えを導き出していました。
次に、やさしい日本語について学びます。「やさしい日本語」とは何か、「やさしい日本語」はどのようにして生まれたのかという背景も学び、実際に阪神淡路大震災の時に使われた表現を使って、書き換えのコツなどを聞きました。
第2部 演劇ワークショップ
第2部では、2人一組のペアになり、日本人と外国人の役になって、「急に具合が悪くなった」「妊娠・出産」など6種類の会話を「やさしい日本語」にして、寸劇を発表しました。
外国人ゲストには、どの会話が分かりやすかったか、やさしかったかを講評してもらいました。最後は、姚先生がすべての組の講評をして、それぞれの組の良かった点を教えてもらいました。参加者は、それぞれのいいところを取り入れて、業務に生かしていきたいと話していました。
感想
終了後に行ったアンケートでは、次のような感想がありました。
- はじめは「演劇をまじえた研修」と記載があったので、ロールプレイがあって、上手に対応できないとダメなんだろうなと気が重かったが、実際ロールプレイを体験してみると、ただ講義を聞くだけよりも、同じグループになった方と色々対応を考えるのが楽しかったです。終わってから、もっとこうしてみたら良かったかな、と思う事が後からたくさん出てきたので、今後の業務の中で工夫していきたいと思いました。
- やさしい日本語が作られたきっかけについて初めて知りました。不慣れな異国の地で犠牲になられた方々の無念を思うと、繰り返してはいけないなと思いました。業務では、妊娠・出産・子育てと日本に住み慣れた人でも戸惑うライフイベントで、外国から来られた方々と接する機会があります。中には複雑な手続きもあります。どの親子にも寄り添うために、言葉の壁を少しずつなくしていこうと思います。
- 言葉の掛け方の工夫も大切だけれども、絶えず笑顔で対応することや、相手を心配しているという雰囲気などが、まず大前提に大切にすることだと気づきました。思いやりの気持ちは、どの国の方にとっても通じるものだなと気づきました。
- 今まで、外国語が話せないので、外国人対応について構えてしまい、苦手意識がありました。講義を聞いて、自分が外国語を話せなくても、やさしい日本語、ジェスチャーなど身振り手振りを交えて話したらいいんだと新たな発見になりました。やさしい日本語はだれにとってもわかりやすいと思うので、今後の説明や資料、案内づくりにも生かしていきたいと思います。
- 外国人の方への対応の時に、簡潔に伝える配慮や工夫、提示できる資料などを準備しておきたいです。高齢者、障害のある人にも応用できると思うし、インクルーシブを考えると、外国人、高齢者、障害のある人など区別せず、普段から市民対応もわかりやすい説明を意識することも必要だと感じました。
今後も、多文化共生に関する研修を行い、多様な人々が暮らしやすいまちづくりを目指します。
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