外国人相談 通訳者・相談員研修を行いました(2023年12月15日)
12月15日に「外国人相談 通訳者・相談員研修」を開催しました。講師に、(一財)ダイバーシティ研究所 代表理事 田村太郎さんを迎え、外国人相談窓口の役割、相談員の心構えなどを学びました。
2023年11月末現在、豊岡市に住んでいる外国籍の方は、1,100人います。豊岡市の人口の約70人に1人です。外国人市民の相談内容も多様になりつつあります。今回は、外国人相談窓口の職員、市教委、市内の日本語教室でボランティアをしている方など14人が参加しました。
講義
まずは、相談についての考え方、外国人住民への相談に求められる視点、外国人相談窓口の相談員に求められるスキルと心構えについての講義を受けました。
相談窓口の機能は「対人援助」であること、相談者が自分で解決能力を獲得していくために、さまざまな専門家と連携を取りながら相談に乗ることが大切であり、通訳者と相談員は役割が違うことなどを学びました。
外国人相談の場合は、日本人の相談と比べ、異文化対応が必要であること、環境の違いにより、普段できていることができない状態になっていることなどを考慮する必要があるなどの話もありました。
質疑応答
数人の参加者でグループになり、前半の講義の感想や現状などを話し合いました。立場によって行っている支援や対応が異なり、状況に合わせた相談対応が必要だと感じました。
グループで話し合ったことを発表してもらいましたが、夜間に対応することもあり、ボランティアの負担にならないように、ボランティアや相談員のケアも必要だというお話もありました。
今後、外国人住民が増え続けると予想される中で、外国人相談窓口の役割は大きくなること、起こる状況を事前に予測して対応策を施していくことなどが大切であることがわかりました。
感想
終了後に行ったアンケートでは、次のような感想がありました。
- 生活相談、生活支援に携わる者として、基礎知識、基本姿勢を学ぶことが出来た。KYOTO COPEの事例のように、相談や支援にはさまざまな専門的知識を必要とすることがあるため、ワーキンググループのような組織が必要と感じた。
- 言葉の壁があるため、対応が難しいと思っていたが、研修を受け、基本的なことは日本人と同じで、ケースワークの7つの原則に留意して相談にあたるとよいことが分かった。また、どんな相談が多いかを把握すること、5年後を見据えて、施策を考えていく必要性を痛感した。
- 相談窓口の機能は「対人援助」であること。課題を解決するのは相談に来た本人であり、ワーカビリティの3つの要素((1)動機づけ(2)能力(3)機会)が必要であることを知った。また、表出している問題だけに目を奪われず、課題の全体像を把握することの大切さを知った。
今後も、多文化共生に関する研修を行い、多様な人々が暮らしやすいまちづくりを目指します。
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このページに関する問合せ
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