職員向け「外国にルーツを持つ子どもの支援のための研修」を開催しました(2025年11月27日)
11月27日に「外国にルーツを持つ子どもの支援のための研修」を開催しました。講師に、芸術文化観光専門職大学の高橋加織さんを迎え、外国にルーツを持つ子どもの現状と課題の講義とワークショップを行いました。
外国籍の方は、10月末現在で1,302人、市の人口の約57人に1人となっており、近年、在留外国人の定住化が進むなかで、外国につながる子どもや家庭が増加しています。
保育園、認定こども園の先生や保健師など子どもに関わることが多い部署の職員14人が参加しました。
第1部 講義
講演ではまず、外国につながる子どもたちを取り巻く現状についてデータを用いて説明がありました。豊岡市内でも外国につながる子どもは増加傾向にあり、日本語指導が必要な児童の存在や、文化的背景の違いから生じる戸惑いや不安があることが紹介されました。続いて、イスラーム文化を例に、食事、服装、祈りの習慣、断食月の過ごし方など、日常生活の中で配慮が必要な点が分かりやすく解説されました。
さらに、子どもの言語発達についての説明があり、母語・継承語の保持がアイデンティティ形成に極めて重要であること、家庭での言語と学校で学ぶ日本語の双方を支えることが、学習面・社会性の発達に良い影響を与えることが示されました。
また、参加者同士の意見交換が行われ、保育や教育の現場で感じている課題や、すでに取り組んでいる支援の工夫などが活発に話し合われました。


第2部 ワークショップ
第2部では、4グループに分かれて、アジアの国々のことを調べました。図書館で借りてきた本を使って、学校生活、食事、おやつなどについて調べました。
学校生活については、学校が始まる時間が早い国、学校給食の国、弁当持参の国など、さまざまであることを学びました。それぞれの国の発表後には、高橋先生の解説、追加の説明も入ったことによって、さらに理解が深まりました。また、休憩中には、イスラム教のハラールの食品(チョコレート、紅茶)がふるまわれ、和気あいあいとした雰囲気でワークショップに取り組んでいました。



感想
終了後に行ったアンケートでは、次のような感想がありました。
- 日本での”当たり前”は、他国にとっての”当たり前”ではないこと、他国の文化や習慣などを知ること、理解することが大切だと感じました。日々の保護者対応などの中で密にコミュニケーションを取り、安心できる園づくりにつなげていきたいと思います
- 実際に外国籍のお子さんを預かっている身として、さらに理解をしていきたいと感じました。言語の壁なども感じますが、まずは文化の違いなどを理解し、その子のことをしっかりと知りながら保育していければと感じました
- ワークショップでの学びも多く、発表で他の国のことも知ることもできました。やはり知ろうとする姿勢が大切だと実感しました
今後も、多文化共生に関する研修を行い、多様な人々が暮らしやすいまちづくりを目指します。
より良いウェブサイトにするために、ページの感想を聞かせてください。
このページに関する問合せ
くらし創造部 多様性推進・ジェンダーギャップ対策課 人権・多文化共生係
〒668-8666 豊岡市中央町2番4号
電話:0796-23-0341 ファクス:0796-24-8114
問合せは専用フォームを利用してください。
