職員向け「外国にルーツを持つ子どもの支援のための研修」を開催しました(2024年11月28日)
11月28日に「外国にルーツを持つ子どもの支援のための研修」を開催しました。講師に、芸術文化観光専門職大学の高橋加織さんを迎え、外国にルーツを持つ子どもの現状と課題などの講義とワークショップを行いました。
2024年6月末現在、豊岡市に住んでいる18歳以下の外国にルーツを持つ子どもは、172人(未就学児55人)おり、同年代人口の1%を超えています。
保育園、認定こども園の先生や保健師など子どもに関わることが多い部署の職員9人が参加しました。
第1部 講義
最初に、アイスブレイクとして、参加者全員が自己紹介の札を作りました。国を一つ選び、国旗を描き、読んでほしい名前を書きました。国によっては、本名で呼ばれるよりも、ニックネームや呼んでほしい名前で呼ばれることが日常になっているところもあり、その紹介も兼ねていました。
次に、現在の日本や豊岡市の外国にルーツを持つ子どもの現状と課題の講義を聞き、次に現場における課題の共有をしました。次のような意見が出ました。
- 外国語しか通じない子どもの対応を工夫しながらやっているが、なかなかコミュニケーションがとりづらい。
- 園に入っていた子どもが、数カ月一時帰国すると、今まで覚えていた日本語を忘れてしまっている。
- 離乳食などの食文化の違いがある。
また、母語・継承語の重要性についても学びました。
第2部 ワークショップ
第2部では、3グループに分かれて、3か国(フィリピン、ネパール、ベトナム)のことを調べました。図書館で借りてきた本を使って、国の概要、教育制度、あいさつ、おすすめ料理、新発見を調べました。
教育制度については、学校が始まる時間が早い国、昼休みが長い国など、さまざまであることを学びました。それぞれの国の発表後には、高橋先生の解説、追加の説明も入ったことによって、さらに理解が深まりました。また、休憩中には、イスラム教のハラールの食品(チョコレート、紅茶)がふるまわれ、皆さん、和気あいあいとした雰囲気でワークショップに取り組んでいました。
感想
終了後に行ったアンケートでは、次のような感想がありました。
- 外国にルーツを持つ子ども達が増加していること、日本の労働力の減少などにより、今後、ますます外国にルーツを持つ子どもが増えていく。そんな子どもや保護者が安心して日本で暮らし、学び、働ける場になるよう、私達も変わらないといけないなと思いました。母子手帳の交付などでも増えていると聞き、より身近に感じられた。
- 豊岡市にも色んな国の方が住んでいると知りました。それぞれの文化によって難しい事もたくさんあると思いますが、「新しい発見!」と思い、コミュニケーションがとっていけたらと思います。
- まずは相手を理解することからはじめたいと思いました。保健指導のときなどこちらの思いを伝える前に、文化の違いを理解するためにきくことにつとめてみたいと思います。
今後も、多文化共生に関する研修を行い、多様な人々が暮らしやすいまちづくりを目指します。
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このページに関する問合せ
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