市長定例記者会見(平成22年9月1日)

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ページ番号1003675  更新日 平成30年5月23日

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9月1日、中貝市長が定例記者会見を行いました。資料は、下部をダウンロードしてご覧ください。

日時

平成22年9月1日(水曜日)午後1時15分~2時

場所

市政記者クラブ室

会見事項

  1. 豊岡エクスカーション2010
    豊岡に来て、魅力体感取材(資料1-1、1-2)
  2. コウノトリ但馬空港の東京直行便実現に向けた取組み状況報告
    現状と今後の展開(資料2)
  3. 「国際ペン東京大会2010」での講演
    世界に通じる『豊岡物語』(資料3)
  4. 平成22年度校園庭芝生化事業実施状況
    緑の絨毯の上でかけっこ(資料4-1、4-2、4-3)

質問・回答(発言記録要旨)

(2)コウノトリ但馬空港の東京直行便実現に向けた取組み状況報告 現状と今後の展開

Q1 コウノトリ但馬空港の東京直行便は、座席制限をしないといけないと聞いていますが、想定されているQ300(56人乗り)の機材の場合、制限の結果何席になるのですか。
A1 良く分かりませんが、制限は最大10席程度で、46席くらいになるのではないかと思います。
 10席程度というのも、夏場の非常に気温が高い時、気温が30度以上になるとその程度の座席制限がいるのではないかということですが、正確に言うと離陸だけの問題なのです。着陸は問題ないので、羽田発の便は満席で飛んで来れるはずです。コウノトリ但馬空港から飛ぶ時だけ座席制限はいるのです。
 しかし、航空会社とのこれまでのやりとりでは、離発着の両方に座席制限がいるとおっしゃっています。
 どちらにしても、座席制限は1年を通じてではありません。

Q2 東京直行便は、40数席では黒字にならないのですか。
A2 黒字にはなると思います。ANA(全日本空輸)から詳細なコストの積算を教えていただいていませんので分かりませんが、県の積算では46席埋まれば黒字になると見ています。

Q3 航空会社は、ギリギリ黒字になるだけでは、新規に乗り入れすることはできないと考えられているのでしょうか。
A3 そうだと思います。

Q4 中貝市長は但馬空港推進協議会の中ではどういう立場ですか。協議会の構成員は、知事と市長ですか。
A4 私は但馬空港推進協議会のメンバーです。協議会は、但馬地域と京丹後市の市長あるいは副市長・副町長で構成されています。

Q5 羽田空港の小型機枠に応募する自治体となるのは県ですね。
A5 兵庫県です。

Q6 羽田の小型機枠への応募が他の自治体からもなかったということは、航空会社自体が慎重になっているということですか。
A6 JAL(日本航空)は今、破産管財人が管理していて、その向こうには銀行団がいて、そこに了解を取らないと一歩も動かない状況の中で、新規路線、しかもそれほどたくさんの利益があがるわけではない所には手は出せないということだと思います。
 それはANAも同じで、必死になって黒字化を図っておられるので、やるべきことが他にたくさんあるという理解をしています。

Q7 羽田空港の小型機の運行開始日は、平成23年3月27日からとなっていますが、募集継続期限はないのですか。小型機枠をなくして、他に流用する話は出ていないのですか。
A7 今のところ、募集期限は示されていません。当分の間は小型機枠はとっておく、希望がない間は他の路線に使うが、小型機の応募が出てくればその分はあけるということです。
 羽田空港の枠自体は徐々に増えていくわけですから、その中でやりくりはできると思います。
 国交省が頑張っている地域は応援しようという姿勢を示すということで作られた枠ですから、これはぜひ実際に利用してほしいという非常に強い思いを持たれていて、頑張れと励まされています。

Q8 就航に対して補助金などはないのですか。航空会社に対して、県でもっとよい条件を付けることはできないのですか。
A8 すでに能登空港が搭乗率補償をしています。一定の利益幅は補償する、それを超えれば逆に返してもらうというふうになっていますから、少なくとも同じようなことはしないといけないと思います。私たちは同様のことをやる用意があると航空会社にも伝えています。

Q9 Q300は、もう作られていない機材だと聞きましたが、次の代換機は何ですか。
A9 分からないです。

Q10 航空会社に損はさせないという条件は、もう提示しているのですね。
それでも、新規就航した所はいろいろ問題が出てくるのではと心配なのでしょうか。
A10 そうだと思いますね。例えばQ300を退役させた後に、後の機材はどうするのか。この機材は三宅島に飛んでいる機材なのです。そうするとQ300を退役させた後に何か後継機を出さないと三宅島にも飛びませんということになります。
 また、JAC(日本エアコミューター)が飛ばしている今のサーブも、新規は作っていませんので、いずれ退役になります。JAC自体がサーブの後の後継機を何にするかの情報も出てきていません。
 ですから、Q300の機体が退役したら、東京直行便もそれで終わりになるかもしれませんし、後継機が飛ぶかもしれません。
 とにかく、今は目の前にある東京直行便の実現に向けて全力をあげていきます。

Q11 KTRという機体がありますね。あれはちょうど56人乗りではないですか。
A11 56人乗りです。KTRはとてもいいのですが、どこの航空会社もまだ採用していないのです。航空機は機種ごとにパイロットの免許がいるのです。したがって、新しい機種を取り入れようとすると、免許を取るためにパイロットを仕事からはずして、訓練費用をかけて1年くらい訓練をさせて、試験を受けさせて、それで初めて飛行機が飛べるのです。全員合格すればまだしも時々落ちる人がある。そうすると、新しい機材を入れるというのは、航空会社にとって相当戦略的に考えないといけないし、1機だけ入れるのではなく、ある程度まとまって入れなくてはいけません。
 KTRの機材が入るとかなり制約がなくなり、おそらく1,200メートルの滑走路でもそんなに座席制限をしなくても離陸できると思います。

Q12 今年の5月以降は、ANAだけに交渉に行かれているのですか。JACには行かれていないのですか。今後も要望はANAにされるのですか。
A12 今年初めには、JACの本社に行きました。その時もやはり、JALのあのような状況の中で非常に難しいと言われました。かねてから、サーブだと相当座席制限をしなくてはいけないから、経費的に難しいと。
 現実の選択として、5月以降は、ANAにだけお願いしていますし、今後もANAに要望していきます。

Q13 航空会社は、今、シビアな状況になっているので、新規就航に対して簡単に「はい」とは言えないのではないですか。
A13 例えば航空会社自身の経営状況が好転してくるとか、少し考えていただける余裕が出てくれば、制約は乗り越えられないものではないです。つまり、座席制限をするような路線は難しいと言われているけれど、物理的にできないことはないです。あるいはQ300が退役するとあっても、退役する時に文句は言いません、チャレンジ枠ですから、させてくださいとお願いします。
 とにかく、コウノトリ但馬空港の東京直行便にQ300を飛ばしていただいて、それができるだけ長く続くようにこちらも努力していきます。

Q14 滑走路の延長は無理ですか。
A14 公共事業や空港に対する世の中の見方や県の財政状況など、今の状況を考えると滑走路の延長は難しいと思います。滑走路があと300メートル伸びればいろいろな制約がなくなり、いろいろな機材が飛べるようになります。
 ですから、今の制約がある中でも、とにかく飛んでいただく。そして実際にこれだけお客さんがありますということになって、今は1便しかないのですが、それが2便になってくるとかで、コウノトリ但馬空港は確かに価値があるのだというようになると、今度は制約を取っ払ってしまって、もっと役立てようということで、滑走路の延長が現実的な課題になるのだろうと思います。
 今、滑走路の延長を言っても、とてもとても動くような状況ではないです。

Q15 COP10(生物多様性条約第10回締約国会議)は豊岡市の認知度アップの機会になるのではないですか。そのことも東京直行便の働きかけに含められたらよいのではないですか。
A15 生物多様性条約の機関紙が「SATOYAMA」という名前に変わるのですが、9月に始まる国連総会で配布されます。その機関紙に求められてコウノトリの記事を書いています。「SATOYAMA」はCOP10でも配られますから、豊岡市の認知度が上がってくると思います。
 それから、「The Economics of Ecosystems & Biodiversity」(ザ・エコノミクス・オブ・エコシステムズ・アンド・バイオダイバシティ)の頭文字をとって、TEEB(テーブ)と言うのですが、この報告書がまもなく出ます。生物多様性や生態系の経済学の報告書です。生物多様性がどういう経済効果をもたらしていくか、あるいはそれが失われた時にどれほど経済的損失があるかということを調査報告にまとめるべきだということが、2008年のG8の環境大臣会合で決まりました。それを受けて、専門家の委員会が組織されて、金銭的にはEUとドイツ政府がバックアップをして、ドイツ銀行の理事がリーダーになってまとめられています。報告の中に地方自治体の取組みというのがあり、そこにもコウノトリが出ることになっています。
 ANAはこれからさらに国際展開をされていくと思いますが、国際化に合わせて、ぜひ日本へということになって、どこに行こう?となると、定番の京都や金沢が入って、さらにそこに豊岡や但馬が入ることになると、それはANAの営業につながります。

Q16 今後、航空会社との交渉が前向きにいき、申請を出し直したら、最短で何月からの就航になるのでしょうか。
A16 来年の春はもう難しいと思います。航空会社のダイヤ設定はどのようなサイクルになっているのか分かりませんが、半年刻みだとすると来年の秋ではないかと思います。

〈会見事項以外〉ドクターカーの発表について(要望)

Q1 ドクターカーの包括的な発表は豊岡病院になるのでしょうか。各市町が補正予算をあげているのに、どこが、いつ発表してくれるのですか。研究会は豊岡市消防本部になっていますから、豊岡市から発表があってもよいのではないですか。
A1 基本的には、豊岡病院が発表するべきだと思いますが、調整をします。
 車両改造をしなければいけないので、10月スタートが12月になったということですが、至急連絡をさせていただきます。

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