市長臨時記者会見(平成22年12月21日)

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページ番号1003669  更新日 平成30年5月23日

印刷大きな文字で印刷

日時

平成22年12月21日(火曜日)午後2時~2時30分

場所

市政記者クラブ室

会見事項

平成22年 豊岡市政10大ニュース(資料1-1、1-2)

質問・回答(発言記録要旨)

Q1 今日は県の但馬県民局でも平成22年の10大ニュースの発表があり、市と同じように幹部職員の投票で決まっていましたが、一つ違っていたのはクマの大量出没という悪いニュースもランクインしていたことです。
 10大ニュースには、悪い話も取り上げた方がよかったのではないかと思いますがいかがですか。
A1 これまでの市の10大ニュースには悪いことも入っていました。今年は、悪いニュースもあったのですが、10大ニュースの中には入りませんでした。意識して悪いことを外したということではありません。

Q2 平成22年はどういう年でしたか。
A2 全体的に大きな悪いことがなかった年であったように思います。クマなどの有害鳥獣の被害は非常に大きな問題になっているのですが、大きな災害もなかったですし、市役所では大きなミスもなく、全体としてはマイナスが比較的少なくて、明るいニュースが多かった年だというように評価しています。
 また、世界への扉が開かれた年だったと思います。COP10、コウノトリ未来・国際かいぎが開催され、山陰海岸ジオパークが世界ジオパークに認定され、市職員の南極への派遣も決定しました。宇宙ステーション補給機の愛称「こうのとり」はたまたま名前が決まっただけですが、豊岡から外への扉が一気に開かれたという感じがしました。

Q3 来年、まずこれから手をつけていくということになるのは何か、2・3挙げていただけますか。
A3 山陰海岸ジオパークはスタートダッシュしないといけないと思います。10月に世界ジオパーク認定で「わぁっ」と盛り上がったものの、ジオパークって何?という所から説明しなくてはいけないようなことがあって、来年この辺の流れを着実にする必要があります。豊岡市だけではなくて、山陰海岸ジオパーク協議会としてもそうですし、日本のジオパークネットワーク自体が日本の中でどう売り出していくかということが1つ大きな課題だと思っています。
 2つ目は、豊岡自身の情報発信戦略です。少しエンジンが掛かってきたかな、加速し始めたかなという気がします。そこで、東京経由で全国・世界への情報発信をさらに加速しようと考えています。かなり着実なまちづくりを進めてきて、豊岡の魅力は相当高いと思っているのですが、やはり知られていないということがありますので、全国的にも世界に向けても豊岡の魅力をもっと発信していきたいと考えています。
 3つ目は過疎対策です。これは新年度の施策になりますが、過疎地の振興プロジェクトを今策定中ですので、ここに力を入れていきます。今、思いつくのはそれくらいです。
 しかし、しなければいけないことは、いい方も悪い方もたくさんあります。八鹿病院が産科を止め、新聞記事では八鹿病院が止めるということに限定して書かれているのですが、実は但馬の産科が崩壊する危険性を持っていることです。つまりドミノ倒しが起きます。八鹿病院が既に里帰り出産を止めて、豊岡病院と日高病院での出産の数が増え、医師の負担が大きく増えています。さらに八鹿病院が完全に産科を止めてしまうと、その分が、地理的にいくとまず日高に、あるいは豊岡に行くでしょう。そうなると今の医師の負担がさらに過重になってくるので、もし、日高病院の産科の2人の医師の内のどちらかが辞められたら、日高でも出産できなくなります。すると、但馬中の出産が豊岡に来ることになって、今度は豊岡病院が根をあげるかもしれない。最悪のケースは、但馬で出産ができなくなるという危険性を持っていますので、来年は但馬の市町と関係者で協議して、いかに但馬の産婦人科を守るかということが深刻な方の大きな課題です。

Q4 日高病院はもう出産は断っておられるのではないですか。
A4 日高病院は、確か1カ月に30人くらいに制限していると思います。
 だから、この産婦人科を豊岡病院で守るのでなくて、但馬全体でどう守るかです。しかし、医師の配置をばらばらにしたのでは、医師の負担が非常に大きくなるので、医師は集約をして、とはいえ、産前の妊婦検診をわざわざ豊岡までというのは大変なので、そういったものはできるだけ現場に近い所でやりながら、出産やこれは大変だということは豊岡病院で見るような、但馬全体で1つの産婦人科みたいな構想を作って実現していくことが、来年早々にも求められていくと思います。
 ドクターヘリ、ドクターカーがその見本みたいになっています。今までみんな救急は近くでと言っていたのが、ドクターヘリ、ドクターカーができて、豊岡病院が3次救急でも良いということができてきたので、但馬全体で医療を考えるという経験を少しずつ積み始めています。それはプラスの面かなと思いますけれど、医師が確保できるかどうかです。

Q5 この地域の首長さんで、県に医療の要望を出されたのではなかったですか。
 医師の確保は何とかなるものなのでしょうか。
A5 この間、一緒に検討をしてくれという要望を県にしました。医師の確保は何とかしないといけないのです。いかに魅力的な構想ができるかなのです。しんどいから助けてくれと言っても医師は来てくれません。ドクターヘリののように、ここでこんなシステムで産婦人科をやりますという魅力的な構想を作ることができるかどうかです。その時の財源をどうするかというようなことを来年早々には検討に入る必要があると思っています。

Q6 医師の確保のための組織を作られるのですか。
A6 検討組織を作らないといけないと思います。

Q7 いろいろな定住対策は、それはそれでやらなければいけないのですが、やはり子どもが生めないよう所でいくら定住対策をやっでも、帰ってこないのではないでしょうか。
A7 そうですね。逆にドクターヘリ、ドクターカーがあるとすごく安心なんです。命に関わるようなことは豊岡病院で集約するのだというように意識を変えて、但馬全体を1つの総合病院として維持していくというように変えていく必要があると思います。
 小児科も、一時全員辞めるという危機がありましたが、今は7・8人くらい医師が来て、小児科のレベルは非常に上がってきています。次の危機は産婦人科ですので、但馬全体で産婦人科を守るか、あるいはドクターヘリのように魅力的なものにするかです。

Q8 豊岡市にある日高高校には、県内で2カ所しかない看護師の養成科があり、創立50年の今春初めて定員割れしたようです。地元に医学部はなくても看護師を養成できる機関はあるのだから、もっと大事にしなくてはいけないのではないですか。
 豊岡病院に医師だけでなく看護師のことも聞いたら、採用計画を立てているけれど、計画通りに看護師が集まっていないと聞きましたがいかがですか。
A8 看護師は最近高学歴化が進んできて、大卒になってきたというようなことも、たぶん日高高校の看護科の志望者減の背景にあると思います。
 医師の奨学金制度は非常にうまくいっていて、豊岡病院の取組みはたぶん全国でも市町村レベルでは画期的に早かったのですが、看護師の奨学金はまだ返済義務があるものです。看護師不足対策に腰を据えてやっていくなら、その奨学金の見直しもする必要があるかもしれません。

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

より良いウェブサイトにするために、ページの感想を聞かせてください。

質問:このページの情報は役にたちましたか?
質問:このページの内容は分かりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?

このページに関するご質問やご意見は、「このページに記載されている情報の担当課」までお問い合わせください

このページに関する問合せ

市長公室 秘書広報課 広報戦略係
〒668-8666 豊岡市中央町2番4号
電話:0796-21-9035 ファクス:0796-24-1004
問合せは専用フォームを利用してください。