市長臨時記者会見(平成24年5月31日)

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ページ番号1003641  更新日 平成30年5月23日

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日時

平成24年5月31日(木曜日)午前11時~11時45分

場所

豊岡市役所東別館別館 2階会議室

会見事項

NOMO(のも)ベースボールクラブ本拠地の豊岡市への移転について

市長コメント

 NOMOベースボールクラブを豊岡市にお迎えすることになりました。今年1月、NOMOベースボールクラブが新たな本拠地を探していることを聞き、早速誘致活動を始め、2月(雪が降り、野球をする時期としては一番悪い時期)に市に監督、マネージャーにお越しいただき、こういう場所ですが、私たちは熱意をたくさん持っている、応援する気持ちもたくさん持っていることを話させていただき、4月には野茂さんにも市にお越しいただき現場を見てもらいました。その後、細部を詰めがらお互いの信頼関係を構築し、話し合いを進めてきました。このたび、NOMOベースボールクラブの本拠地を豊岡市に移すという決定をいただきました。
 ひたむきに野球の夢を追い求める若い皆さんを豊岡のまちの一員としてお迎えすることをとてもうれしく思っています。また、豊岡の市民球団が1つできることもうれしく思っています。市民をあげてNOMOベースボールクラブの皆さんを歓迎し、市民をあげて応援し、市民をあげてNOMOベースボールクラブの結果の苦楽を共にしたいと思っています。
 基本的にNOMOベースボールクラブの皆さんは、市内の4つの球場を利用し、昼間練習されます。本来1つの球場に拠点を置いてもらうことが一番良いのですが、豊岡市民の施設利用がございますので、拠点はこうのとり球場に置いて、他の球場と組み合わせ、また市民の施設利用と調整を図りながら練習していただくことになります。豊岡は雨や雪の多いところですので、野球をするのに適さない面もありますが、市内には県立但馬ドームがあります。雨や雪の場合はドームで練習をしていただくことになります。
 選手の皆さんは、社会人野球ですので、生活費を得る必要があります。市内には幸いにも城崎温泉がありますので、旅館で夕方から夜の間働いて、生活費を得ていただきます。宿泊先については、極力各旅館の社員寮に寝泊りしていただき、足りない分は市が確保させていただきます。
 また、NOMOベースボールクラブ自体の本拠地も城崎大会議館(県から委譲を受けた市の施設)に置いてもらうことを考えています。市としては、NOMOベースボールクラブの活躍を通じて豊岡のPRができること、加えて子どもたちをはじめ、野球の指導をしていただき、この地域の野球のレベルを上げること、あるいは子どもたちがより大きな夢、希望を持つことに大きな貢献をいただけると思っています。また可能な範囲で豊岡のイベントにも顔を出して、姿を現していただくことによって皆を激励いただければと思っています。何よりも野球の夢を追い求める人たちが豊岡でひたむきに練習している風景、姿を豊岡の人たちが見ることによって大きな勇気をもらえるのではないかと期待しています。

野茂氏コメント

NOMOベースボールクラブは、チャンスが与えられない子にチャンスを与え、プロ野球選手になってもらうことが活動の基本であり、1人でも多くのプロ野球選手を輩出し、少しでも永く豊岡市で活動できるように頑張っていきたいです。

質疑応答〔発言要旨〕

Q1 豊岡市に移転することを決められた一番大きな理由は何ですか?
A1 [野茂氏]3つあります。1つ目は、年中野球ができる環境があること、2つ目は、豊岡に来て人と会って、熱意を感じたこと、3つ目は、コウノトリのプロジェクトを聞き、ここなら私たちもやっていけるのではと感じたことです。

Q2 コウノトリのプロジェクトとはコウノトリの野生復帰事業のことですか?
A2 [野茂氏]はい、そうです。野生復帰をし、人とコウノトリが共存できる環境を、市がうまく進められています。私たちもこれから、選手をプロ野球選手でなくても一般社会において立派な社会人になってもらうよう育てたいと思っており、そうした点に共感を覚えました。

Q3 現在、NOMOベースボールクラブは何人在籍していますか?年齢はいくつぐらいですか?
A3 [野茂氏]16人です。年齢は関係ないですが、プロに行ける年齢までです。

Q4 旅館で働くことを選手たちはどう感じていますか?
A4 [野茂氏]選手の大半がこれから集まってくるのでどう思っているか分かりませんが、私たちはプロ野球球団ではないので、働けるところがあって住むところがあるということは、とても大きなことでした。

Q5 豊岡市以外で候補地として検討していたところはどこかありましたか?
A5 [野茂氏]去年までは佐賀県鳥栖市が候補地でしたが、鳥栖市との話がなくなり、今回知人に豊岡市を紹介してもらいました。豊岡市と交渉している間は他のところとは話しはしていません。

Q6 野茂さん自身は、別に住まれていて、時々豊岡に来て練習を指導されるということですか?どれくらいのペースで来られますか?
A6 [野茂氏]はい、そうです。現役を終えてからは個人の活動もありますので、堺市で活動しているときは、月に1回ぐらいです。来れる時期が見つかれば来るという感じです。

Q7 まだまだ先の話になると思いますが、コウノトリのマークなどをユニフォームにつけられることについて何かお考えは持っておられますか?
A7 [野茂氏]そうですね。市がつけてもいいということになれば、私たちもつけるでしょうし、詳細ついてはこれから市との話し合いになると思います。
[中貝市長]市としては、ぜひ野球をする広告塔になっていただきたいという思いがあります。ユニホームにつけることもあるでしょうし、移動される車も大きな媒体になります。どういう形で実現するかは、話し合いながらいろいろな形を検討させていただきたいと思います。

Q8 地域との関わりという点では、野球教室を開いたり、但馬出身の選手がチームに入るなどいろいろとありますが、どう考えておられますか?
A8 [野茂氏]私たちはアマチュアのチームです。堺市では規模が大きすぎて地域密着ができませんでしたが、これから豊岡市に入って、市と話をすることで、今まで行ってきた活動を行いながら、もっといろいろなことができるのではないか、もっと市民の近くで活動ができるのではないかと思っています。

Q9 これまで豊岡市を中心とした但馬地域では、有力な球団がなかったため、力を持っている選手(阪神タイガース 能見選手など)が但馬地域で野球を続けることができなくて流出するということが続いていました。そうした但馬の子どもたち、社会人にとって有力な球団が来られたと思えるのですが、これから野球がうまくなりたい人たちへの激励やメッセージはありますか?
A9 [野茂氏]クラブチームは頂点ではないので、本当に上手な子はプロ野球球団に入ると思います。しかし、実力があって野球をする環境がなくて、但馬地域に残りたいという子も歓迎しますので、ぜひ所属してもらい、大きくなってプロ野球、メジャーに行ってほしいと思います。

Q10 これからトライアウトみたいな形で選手集めをすることになると思いますが、但馬地域で選手集めをされる考えはありますか?
A10 [野茂氏]まだ詳しい日程は出ていませんが、自分たちの活動が終わったら、大阪と豊岡で1回ずつ、計2回トライアウトを考えています。大々的なトライアウトは2回ですが、そうでないものは常に行います。

Q11 トライアウトは、大阪と豊岡で毎年1回ずつ開催されるのですか?
A11 [野茂氏]はい、毎年1回ずつ開催します。

Q12 大阪と豊岡で行うトライアウトは何月ごろになりますか?
A12 [野茂氏]シーズンが終わるのが10月はじめですので、その前後になります。

Q13 市のゆるキャラに「玄さん」がいます。「玄さん」を応援団にという声もありますが、その辺はどうお考えでしょうか?
A13 [野茂氏]これから検討していきます。

Q14 野球教室の対象は、どの範囲(市内の子どもたちまたは但馬地域の子どもたち)を想定されていますか?
A14 [中貝市長]市がお願いするならば、対象は市の子どもたちになりますが、但馬地域の他市町も期待していると思いますので、但馬地域の子どもたちを対象にすることもあると思います。応援団をたくさん作るという意味では、豊岡市で独占せずに周りの市町も希望により参加されたらよいと思います。
[野茂氏]今まで堺市でも野球教室は行っていましたし、年に1回のNOMOCUP(他府県のチームを集めた大会)も開催していましたので、それらを続けていき、但馬地域の大会も必要ということであれば開催すると思います。これから考えていきたいと思います。
他府県の強いチームが来ることは豊岡の子どもたちにとっても良いことですし、なるべくレベルが上がるように考えてやっていきたいです。

Q15 城崎温泉では何施設ぐらいで選手を受け入れられるのですか?
A15 [田中理事長]現段階で20人の選手を12~13施設で受け入れる予定です。
[中貝市長]宿泊先で足りない分は市で用意します。

Q16 チームでは、旅館が受け入れる人数によって、所属する選手の人数を制限されますか?上限を設ける考えはありますか?
A16 [野茂氏]基本はプロに行けるレベルの選手を集めたいと思っています。私たちの活動の目的の1つが、プロレベルにあってチャンスのない子にチャンスを与えるということですので、人数の上限を設ける考えはありません。
[中貝市長]市は、選手の人数にあわせて働く場所、泊まる場所を確保します。

Q17 選手が城崎温泉で働くのが○時~○時、練習するのは○時~○時というスケジュールを教えてください。
A17 [野茂氏]午前から午後1時、2時まで練習をし、夕方から旅館で働くことになります。

Q18 平成15年にNOMOベースボールクラブを堺市で立ち上げられた頃から社会人野球を取り巻く環境は厳しくなっていますが、そういう中での問題点などありますか?
A18 [野茂氏]これから企業チームが増えることはないですし、独立リーグもできましたので、私たちのクラブに良い選手が入ってこなくなることはあります。しかし、豊岡を本拠地として選んだのは、プロに行かない選手も人間として育てたいと思っているからです。今までプロに行かすことだけをメインに考えていましたが、今後は社会人として育てていけるよう活動したいと思っています。
[中貝市長]豊岡市は植村直己さんのふるさとであり、植村さん自身も大変な挑戦をしてきた人で、豊岡としては野茂さん、チームの皆さんの挑戦を応援したいという思いがあります。クラブとしていろいろな課題を抱えておられるでしょうが、挑戦者を応援するということで豊岡は大応援団をつくっていきたいと思っています。

Q19 今ある施設を使われるということですが、新たに施設整備されることはありますか?
A19 [中貝市長]バッティングケージなど若干の設備の充実は必要だと思います。基本は今あるものを使っていただきますが、足りないものについては市で充実をすることになります。豊岡にお越しになるまでに充実する予定ですが、議会で予算の議決を得る必要もあり、モノによっては間に合わないことがあります。基本的には万全の体制でお迎えしたいと思います。
 豊岡にいつ来られるかについては、10月上旬にシーズンが終わると聞いていますので、その後できるだけ早く、10月か11月初めには豊岡にお越しいただきたいと思っていますし、野茂さん側ともその方向で今後調整しようということになっています。

Q20 市の直接的な支援として他に何をお考えでしょうか?
A20 [中貝市長]細部はこれからになります。直接的な支援といえるのかどうか分かりませんが、例えば野球教室などを開催するならば、対価を支払うということになります。

Q21 野球教室は選手がコーチ役となるのですか?その場合、支払いは選手に対する給料それともクラブへの委託金という形になりますか?
A21 [野茂氏]はい。選手がコーチ役になります。
[中貝市長]支払いは、NOMOベースボールクラブへ市が支払うという形になります。

Q22 大応援団としての構想は何かありますか?
A22 [中貝市長]これからのことになりますが、10、11月にお越しになるまでに形を整えておいて、お互いの顔合わせ、歓迎会は開催したいと思います。身銭を切って応援する人をどれだけ集められるか、地元としてぜひその辺は汗をかきたいと思っています。

Q23 後援会のような組織を立ち上げるのですか?
A23 [中貝市長]野茂さんたちの方にも賛助会員という制度があり、そことの整合性を図ることが必要になりますが、基本的に市民の皆さんが身銭を切りながら応援していく形をつくりたいと思います。

Q24 現在在籍する16人の選手の中に、但馬地域出身または但馬地域に関係のある選手はいますか?
A24 [野茂氏]いません。

Q25 豊岡市に本拠地を置かれるということは、永続的にこの地域に根ざしていこうということですか、それとも条件が良いところが出てくればまた移転されるのですか。野茂さんの思いとしてはいかがですか?
A25 [野茂氏]豊岡市で半永久的に永く活動していきたいという思いです。

Q26 現在、どのアマチュアスポーツにおいても、市民球団として活動することが全国的に厳しい状況にあります。豊岡に移転し、活動されるに当たっては、市民1人1人に向いていかなければ難しい面もあると思います。活動されるに当たって、選手、チームスタッフ含めて、市民に対してどう接していくかの心構えはありますか?
A26 [野茂氏]私たちはプロ野球球団ではないので、自分のパフォーマンスでお金をとるわけではなく、パフォーマンスで市民に還元することはできません。日々自分たちの活動を全うすることになります。選手を人として育て、1人でも多くプロ野球選手の夢を叶えられるよう手助けをしたいと思っています。またそうしたことを市民の皆さんに見守ってもらいたいと思います。

Q27 4月に来られたときに農業に関心を持たれていましたが、例えば選手が現役引退後、農業をされるというイメージはお持ちですか?
A27 [野茂氏]そうですね。市がされている職業訓練のようなものがあれば積極的に参加していきたいと思います。選手がプロ野球選手にならなくても、活躍できる場はたくさんあると思いますし、その1つに農業というものも考えられると思います。

Q28 他地域から来られた選手でも農業を通じて定住してもらうというイメージですか?
A28 [野茂氏]できればそうしてもらいたいと思います。豊岡の良さも選手には教育していくつもりですし、選手も豊岡を気に入ってもらえると思っています。
[中貝市長]市としては、選手にはまずプロ野球選手の夢に向かって活動してもらいたいと思っています。

Q29 実際、選手16人とスタッフを含めて何人ぐらいの方が移ってこられるのですか?
A29 [野茂氏]人数は分かりませんが、監督、コーチは確実に移ってきます。

Q30 選手が16人というのは少ないですよね?
A30 [野茂氏]去年の時点で堺市から出て行かなくてはならないことが分かっており、そこで大半の選手が出て行ってしまったということがあり、今年に限っては16人ですが、常時だいたい25人はいます。

Q31 今後25人ぐらいにまで選手を増やしていかれますか?
A31 [野茂氏]増やしたいということではなく、自分がやれると思う方にはどんどん来てもらいたいです。

Q32 現在プロ野球選手は4人輩出されているのですか?
A32 [野茂氏]はい。

Q33 4月に来られたときに、コウノトリの郷公園で非常に熱心に話しを聞かれ、コウノトリをご覧になっていたのが印象的であり、また農業に関心を持たれていることが意外な感じがしたのですが、野茂さん自身どう思われて豊岡に興味を持たれたのでしょうか?
A33 [野茂氏]市長からコウノトリを通じてのいろいろな話を聞き、市をあげてそれらに取り組んでいることを知り、市に対して不真面目なイメージがなかったというか、説明を受けたことがストレートに自分の中に入ってきました。野性のコウノトリが人と共存することは素晴らしいことだと素直に感じました。

Q34 コウノトリの野生復帰に対して熱意を持っているならば、クラブを受け入れることに対しても熱意を持ってやってもらえると思われたということですか?
A34 [野茂氏]はい。
[中貝市長]お互い響き合ったということです。

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