市長定例記者会見(平成24年12月5日)

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ページ番号1003633  更新日 平成30年5月23日

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12月5日、中貝市長が定例記者会見を行いました。資料は、下部をダウンロードしてご覧ください。

日時

平成24年12月5日(水曜日)午後1時~1時45分

場所

東庁舎別館 2階 会議室

会見事項

  1. NHK大河ドラマ「八重の桜」を活用したPR事業(資料1)
  2. 「豊岡エコバレー・山宮地場ソーラー」竣工式・市民見学会開催
    環境都市「豊岡エコバレー」のシンボル(資料2)
  3. 大学生等の地元就職支援事業(資料3-1、3-2)
  4. 平成24年度市民防災学習会の開催(資料4)
  5. 年賀状用の「玄さん」のイラストができました
    「玄さん」と新年を祝う(資料5-1、5-2)
  6. 東日本大震災により新潟県三条市へ避難されている方々への支援の協力について(資料6)

質疑応答〔発言要旨〕

(1) NHK大河ドラマ「八重の桜」を活用したPR事業

Q1 NHK大河ドラマ「八重の桜」では、豊岡市出石町出身の川崎尚之助は主人公ではないですが、重要な役ということです。このドラマ放送により、どのような効果を期待されていますか。
A1 多くの方に出石に来ていただけるということを期待しています。
番組の中で、役柄の川崎尚之助や演じられている俳優の長谷川博己さんの人気がさらに出てくれば、当然のことながら、豊岡出石への関心は高まると思います。
 また、番組の終わりにゆかりの地の放送がありますので、そこでの放送を期待しています。このドラマのストーリーブック等にも広告を入れますので、「ぜひ尚之助が生まれ育った所を見てみたい」ということで、豊岡出石へお越しいただき、願成寺(がんじょうじ)等にも足を運んでいただきたいと思っています。川崎尚之助は、第1回から出てきて、8月頃に姿を消すと聞いています。それまでが勝負だと思っています。

(2) 「豊岡エコバレー・山宮地場ソーラー」竣工式・市民見学会開催

Q1 日照時間が短く不利な環境にある豊岡で、地場ソーラーをする意義を教えていただけませんか。
A1 一言で言うと、豊岡エコバレーのシンボルということです。シリコンバレーの向こうをはって、こちらはエコバレーと言っていますが、環境都市をつくるということです。そのシンボルとして、太陽光発電事業に挑戦します。
 日照時間が少なくて、設置する神鍋は昔のスキー場で、条件はけっして良くないので、民間の参入はなかなか考えられません。幸いにして合併特例債が使えますので、行政ならやれます。
 また、エネルギーの多様化ということが非常に求められており、その中の柱が自然エネルギーの利用ということですので、豊岡市も貢献します。

(3) 大学生等の地元就職支援事業

Q1 若年層が流出しているということですが、何か統計的な裏づけがあるのですか。
A1 大学の進学数でしたら分かっていますが、就職の数字は分かりません。データ記述につきましては、国勢調査の数字を使っています。例えば、平成7年度の国勢調査で15・16歳の人口は10年後の平成17年には、25歳から26歳になっているので、その人口が何人になっているかということで数字を把握しています。その数字が73パーセントです。転入転出はありますが、平成7年に15・16歳の方は、10年後73パーセントしか豊岡に残っていません。

Q2 もう少し上の世代になると、いったん大学等で出られて戻って来られ、定着率が上がっていると思いますがいかがですか。
A2 その数字は把握していませんが、確実に社会減になっていることは間違いないと思います。

Q3 市内の主要ものづくり企業の認知度は15パーセントということでしたが、このことについての感想はいかがですか。
A3 こういうことだろうなと、事態としては冷静に受け止めています。
 1市5町が合併する前に、中学3年生と高校3年生を対象にしたアンケートを実施しました。その時、引き続きこの1市5町内に住み続けたいかという数字が、うろ覚えですが、20か30パーセントというとても少ない数字でした。そこからなぜだろうと考えると、企業がない、大学がないということになり、では大学の誘致をしましょう、企業誘致をしましょうということが出てくるのですが、そのときに私たちが着目したのは、ないのではなくて、知られていないのではないかと。つまり豊岡の良さというものを私たちが教えてきていなかった。
 そのようなことから、私が小学校で授業を始めたり、中学校もすべて回って、豊岡がどんなに素敵な所かを伝え、今は高校を順番に回っています。本人や学校の先生や保護者たちは、豊岡には職がないと思っておられる。かたや企業の人たちは、職があるのに来てくれないということが、実態としてありますので、ここのギャップを埋めることが非常に大切だと思っています。事態としては、冷静に受け止めた上で、だからこそ知ってもらう努力をする必要があると考えています。
 豊岡のような片田舎のまちで、大企業はないかもしれませんが、そこでしっかりと働いて、地域に貢献して、家族を支えながら生きていって、安らかに死んでいくという、そういう人生も立派な人生だというか、価値のあることだと思いますので、ぜひ豊岡に帰ってきて、勤めていただきたいなと思います。

〈会見事項以外〉県立高等学校の学区見直しについて

Q1 県立高等学校の学区見直しの要望の関係ですが、但馬の要求はほとんど通っていませんが、それについていかがですか。
A1 県の教育委員会は、地域に根ざして地域が好きだという感覚を多分理解できない、分からないのだと思います。
 地域の子どもたちを地域で育てるという覚悟は2学区制であり、連携校方式なわけです。背景としては、こんな広いところにぽつんとしか学校がなくて、しかも移動手段はたいへん少ないのです。浜坂から和田山の学校に行くのに間に合う列車はないのです。そういう中での知恵として、地域の子どもたちを地域で育てようとしてできたのが2学区であり、連携校方式です。
 それを、神戸の風景を毎日見ながら考えても理解できないです。瀬戸内の風景を見ながら考えた県教委がその理論を一般化して、但馬に当てはめようとしているだけだと思います。神鍋に1回住んでみろ、通えるものなら通ってみろというふうに言いたいです。
 しかし、現場はそうはいっても、県教育委員会が決めてしまったので、せめて何パーセントというような議論をしているわけです。市教育委員会の立場としてはやむをえないのだろうと思います。
 自治体のトップとしては、県教委の決定、手順を含めて許せないと思っていますので、抗議し、要望書を提出しました。

〈会見事項以外〉豊岡市長選挙について

Q1 豊岡市長選の日程が4月に決まりましたが、市長はいつ、どのタイミングで進退を明らかにされるのですか。
A1 少なくとも、今のタイミングではないと思います。
 一つは、今は、市民の皆さんも国政に、政治ということになればそこに関心があって、日本全体がどうなるかということに非常に強い関心を持っておられるときだということです。
 二つ目は、現職の市長として、予算を編成するという非常に大きな仕事が待っていることです。来年度予算の作業は事務レベルではもう始まっていますが、年を明けると一気に加速します。当面は、予算を編成するという非常に大きな仕事に集中するということが、市民との関係からいくと、それが責任なのではないかと思っています。

Q2 朝来市は、市長選の出馬を今日表明されましたが、いかがですか。
A2 朝来市は来年度予算をどういうふうに組むのか分からないのですが、市長選挙が4月になると、多くの場合は骨格予算だけを組むことが多いです。そして、新しい市長が参入してから本格予算を組むということです。豊岡市はそうはしていません。私の任期中に来年度の予算はきちんと組みます。もし別の方が市長になられて気に食わないのであれば、予算を変えられたらよいと考えています。というのは、予算の作業は8月から始まります。来年度の重要な施策は何だと議論を重ねながら、それで2月にいよいよ最終的な数字を置きます。これを骨格予算にすると、8月からの議論が全く生かされないことになりかねないため、あえて骨格予算を組まずに本格的予算というか、本来の予算を組むことにしています。
 したがって、そこの所に全精力を傾注するというのが、今は豊岡市長としては取るべき態度ではないかと思っています。

〈会見事項以外〉衆議院議員総選挙について

Q1 今回の衆議院議員総選挙を地域の首長としてどういうふうに思っておられますか。
A1 今の政権は、総理が何代か変わりましたが、現場感覚に著しく欠けているという評価をしています。頭で日本全体のことを考えて、現場を踏まえていないので失敗をしてきた。地に着いた政治をする人たちがきちんと責任を取ってほしいと私は思っています。
 東日本大震災との対応で改めて思うのですが、日本をどうするかということを考えると、被災地の人々の心を汲み上げることはできません。日本はこれが要るんだということをひたすらやってきているような気がします。しかし、現場の人たちは自分の家がない、暮らしていくお金がない、職場がない、家族が死んでしまったというところで苦しんでいるのです。被災地の方たち、例えば、南三陸の人たちは、自分の暮らしと南三陸の復興を本気になって考えていて、必死になって闘っています。気仙沼の人たちも、自分たちの暮らしと気仙沼の復興を必死になって続けている。その気仙沼の復興であるとか、南三陸の復興だとか、石巻の復興であるとか、一つ一つの総和として、宮城県の復興があって、宮城県の復興、岩手県の復興、福島県の復興、その総和として東日本の復興があるという視点が、著しく欠けていたように思います。先ほど申しあげましたが、被災地のことを見るにつけても、その現場感覚を持って、一つ一つの地域が復興して、あるいは豊岡や朝来や新温泉のような一つ一つの町が元気になって、その総和として日本が元気になる。この道筋をきちんとしていただける人たちが政権を担ってほしいと、市長の立場として思います。

Q2 下から積み上げていくような政権ということですか。
A2 一つの道筋は、非常に激しい国際競争力に勝ち抜いて、例えば、東京がパリにも勝って、ニューヨークにも勝って、上海にも勝って、日本全体を元気にするという道筋が一つあります。東京というのは、例えですが国際競争力に勝ち抜いて、それで引っ張るという道筋もあります。
 もう一つは、一つ一つの地域が元気になって、その総和として元気になる。
 その前提は多様性です。つまり、豊岡は豊岡としての個性を持ちながら輝く、金沢は金沢としての個性を持ちながら輝く、そうするとその総和としての日本は元気になる。それは、とても多様なもので、同じまちではない、みんな違うという、そういう国が出来上がると、下からの積み上げというより、多様性を大切にする活性化と言えばいいのか、そういうものが要るように思います。

Q3 維新がありますがどうですか。
A3 彼らは大都市政党だと思います。例えば地方交付税の廃止を言っています。地方消費税をどんなふうに消費していくか明らかではありませんが、基本的に多く消費する所に多く消費税が入って、それは我々のものだとおっしゃっているような気がします。

Q4 自民党マニフェストは、国の出先機関の中で防災の拠点の移管について後ろ向きで、広域連合は抗議されています。地方都市での防災は大きな課題であり、現場の首長としては一連の動きをどのように思っておられますか。
A4 広域連合へのまるごと移管は反対しています。日本中の大災害にあったトップはほとんど反対しているはずです。
 広域連合には組がいっぱいあり、このような連合体は危機管理に適さないというふうに思っています。災害は一瞬の勝負で、知事としての責任感と連合長としての責任感は必ずしも両立しません。その一瞬のためらいというのが危機管理では決定的になることがあります。危機管理は一元的でなければなりません。その点から見ると、連合体が危機管理の責任を一手に負うということは非常に不安です。これが反対理由の一つです。
 二つ目は、災害対策のノウハウはいったいどこにたまっているかということです。豊岡が台風23号のように大災害に遭うことは極めてまれな、歴史の中では何十年に1回とかいうことです。兵庫県となると、もっと頻繁に災害は起きています。日本ならもっと毎年のように起きています。一般論では、災害対応のノウハウは、まず市町村に一番少なく、その次に都道府県、そして最もノウハウがたまるのは日本という国です。広域連合への移管は、国のノウハウを分断することになるのではないかと思います。
 三つ目は、今なら例えば整備局だと、国土交通大臣が命令すると、日本中の国土交通省の機関が一気に動きます。しかし、関西広域連合は関西広域連合、九州は九州、といった時に、言葉では「いざというときには命令以下動きます」といっても動きません。そういったことを考えると、広域連合に整備局が持っている災害対策のものを移すということは、これは市町村長としてはとても不安です。そもそも、府県をまたがるような巨大災害に対して国は責任を負わなくていいのでしょうか。責任を負うときに、現場を持たないようなところが負うことはできません。「現場は広域連合に任しています。私たちは頭だけです」こういうのは役に立たないです。極端な話、自衛隊を分割することはできないです。それを大災害に遭った市町村長は現場で経験しているので、ほとんど反対に連ねていると思います。
 以上のことで、私は、防災の拠点の移管に関して、少なくとも大規模災害に関して賛成はできません。

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