市長定例記者会見(平成25年4月1日)

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページ番号1003625  更新日 平成30年5月23日

印刷大きな文字で印刷

4月1日、中貝市長が定例記者会見を行いました。資料は、下部をダウンロードしてご覧ください。

日時

平成25年4月1日(月曜日)午後1時20分~

場所

東庁舎別館 2階 会議室

会見事項

  1. 現本庁舎曳家記録映像の完成(資料1)
  2. 豊岡市スポーツ推進計画の策定(資料2)
  3. 豊岡市スポーツ施設ガイドブック「IKOIKO(行こ行こ)スポーツ合宿」の発行(資料3)
  4. 大学生等の地元就職支援事業の拡充(資料4)
  5. 豊岡エコポイント制度
    これまでの取組み報告と平成25年度の取組み(資料5-1、5-2)
  6. シアトル市ウィットマン中学校国際交流体験学習使節団の来訪(資料6)
  7. 「農業委員会だより とよおか」が全国コンクールで最優秀賞を受賞(資料7-1、7-2)
  8. 豊岡農業スクール開校・研修生募集
    新規就農者の確保・育成に向けて(資料8-1、8-2、8-3)
  9. 「若手企業人地域交流プログラム」による大都市圏企業からの社員派遣受け入れ(資料9-1、9-2)
  10. その他
    (1) 豊岡市の知名度が向上しています!!(資料10)

質疑応答〔発言要旨〕

(1) 現本庁舎曳家記録映像の完成

Q1 曳家が行われたのは1年以上前ですが、なぜこの時期にDVDを製作されたのですか。
A1 庁舎建設の作業の方に従事していて、そちらに集中していたからです。建設作業に一通りある程度めどがつきつつありますので、この時点で映像の編集を行ったということです。特に他意はありません。

Q2 本来はDVDの製作自体も竣工に併せた時期にされるものだと思いますがその辺はどうですか。
A2 普通はそうです。竣工したときに式典か何かで振り返ってみましょうとやれればそれがベストでしたが、全体の工事完了が夏ごろにずれ込みます。曳家は既に済んでいます。この曳家というのは珍しい工事であり、実際に、建築の研究者や学生、技術者に公開したという特殊な工法で、あえてその部分だけを取り出してDVDを製作したということです。

Q3 DVDの製作などは豊岡市がされたのですか?2次使用のための申請は必要でしょうか。
A3 はい、豊岡市が製作しました。マスコミの方に使っていただく分には2次使用の申請は特に必要ありません。できれば「豊岡市提供」を入れていただきたいです。

Q4 撮影も豊岡市がされたのですか。
A4 いいえ、撮影は委託をしました。製作自体が豊岡市です。

(4) 大学生等の地元就職支援事業の拡充

Q1 人口減少の一つの要因である、若年層の流出の問題についてどうお考えですか?
A1 なぜ若い人たちが出ていくのかという要因は大きく二つあります。
一つ目は、ないということです。働き口がない、あるいは若い人たちがこれから一生をかけようという企業がない。
 二つ目の要因は、知らないということです。現に豊岡にも優れた企業は随分あって、求人をするのですが、応募者が少ないというのが現実問題としてあります。こちらの方は、ないというのではなくて知らないということです。
 そのためにやるべきことの一つは、企業誘致をやるということです。
 もう一つは、「豊岡にこんな企業がありますよ」ということを知ってもらうことです。豊岡だけでやるのではなく、但馬全体で、できれば京丹後市とも組んでやるのが必要だということで、今回兵庫北部合同企業面接会を開催することになりました。実際にそろそろ生徒の就職先を考えている高校の先生、保護者、本人などみんなのイメージとして、但馬地域に働き口がないと強く思っていて、圧倒的に都会を見ています。卒業して大学に行った大学生にも同様の傾向があります。そこで、私たちが手っ取り早くできる方法として、「こういう企業がある」ということを知っていただく、その努力をしようということが今回の柱の一つになっています。

Q2 市内にある既存の企業が十分知られていないということですが、企業が知られていないというだけでなく、生涯賃金を考えると都市部の大企業と比べるとだいぶ違うわけです。「企業誘致をする」「既存企業をPRする」こと以上に豊岡で働く、暮らすメリットというのもどのように考えておられますか。
A2 生涯賃金というのは、どういう企業に勤めるかによって違って、都市部でも非常に低い賃金で働いている企業はいっぱいあります。しかし、上の方の企業は、豊岡の企業の平均を考えると、生涯賃金は確かに大きいです。けれども、生涯の支出も同じように大きくて、例えば、住宅費、食費、交通費などを比べると、本当に豊岡・但馬が不利かどうかは分かりません。みんなの知っているような有名な企業も豊岡には少なくて、大都市には多いです。世界をまたにかけて働きたいと思っている人たちを見ると、そういった企業は豊岡でなくて都市部にあると思われていますし、実際もそうだと思います。若い人たちがそういうものに憧れて、都市的なさまざまな機能に憧れて出ていこうと思うことは、自分の過去を振り返ってみても、普通の傾向だろうと思います。
 それに対して、豊岡がどういうメッセージを発するべきか、それはこういうことだと思っています。東京で暮らす人生と豊岡で暮らす人生とどちらがえらいのか、そんなことは比べようがないと思います。大都市に行って、大企業に入って大幹部になっていく人生もそれはそれですが、豊岡で暮らしてそんなに有名でない企業に勤めて、懸命に働いて家族を支え、地域の一員としての役割を果たして死んでいく人生と、どちらがえらいのか比べようがないと思います。特に一昨年の恐ろしい大津波、大災害で失われた命を考えると、一番何が大切かというと、やはり自分の命があること、普通の平凡な暮らしがきちんとあること、家族があること、支えあう地域があること、そういったことの大切さというのをあのときみんな確認したわけです。ですから、片田舎にある豊岡はこういうことを主張すべきというふうに思っています。
 現に豊岡を支える企業、分野というのは、例えば、鞄、城崎温泉の旅館街がありますが、実に見事に2世の経営者が帰ってきています。城崎の小さな旅館だけれども、何も大きなホテルの社長になろうというのでもないですが、みんな後継者が帰ってきています。鞄産業も全体としての規模は小さくなっていますが、主だった鞄の会社は、後継者がみんな帰ってきています。「何なんだろう?」それは規模の大きさにかかわらず、やりがいがあること、そこで暮らす、暮らしぶりと言えばよいのか、人生のあり方を肯定しているからこそ帰ってくるのです。同時に可能性を感じ取っているのです。やりようによっては、十分輝きうるので、かれらは帰ってくるのではないかというふうに思っています。
 ですから、都市部に大きさや高さを競う戦略ではなくて、都会には都会の暮らしがあり、職業人としての暮らしがあるけれども、豊岡には豊岡の立派な暮らしぶりがある。そのことをしっかり伝えていくことが大切です。私なども非常に満足しながら、豊岡市の市長であることを誇りに思いますし、大変やりがいを感じています。

(5) 豊岡エコポイント制度 これまでの取組み報告と平成25年度の取組み

Q1 企業エコポイントは現金を交付するということですか。
A1 はい、そうです。しかし、現金をただ渡すのではなくて、その企業自体が省エネ装置や創エネ装置を導入するときに現金化するというシステムになっています。

Q2 ひも付きのようなことですか?
A2 使い道を限定しているということです。

(8) 豊岡農業スクール開校・研修生募集 新規就農者の確保・育成に向けて

Q1 研修先として具体的なものはありますか。
A1 研修先については認定農業者協議会に委託します。認定農業者のところに生徒をお預けします。あるいは、但東に「あした」という団体がありますが、そこではすでに若い人を雇っているのですが、そういったところに1年間、最長3年間預けて実践を学んでいく、同時に経営というものを学んでいただくことになっています。

Q2 研修先の農家の考え方、経営状況が分からない中、また自立して販売もしている農家もあれば、従来どおりのところもあります。減農薬やTPPなどのこともありますが、そうしたことを見据えた上で研修先を選定されるのですか。
A2 希望をとります。自分のところで生産した農産物をどう売っていくのかということを、きちんとやっていないと受け入れる余力がないと思われます。私たちの側からの狙いでいうと、ただやみくもに作るというわけではなくて、売って始めて経営が成り立つわけですから、そこまできちんとやっているところにお預けしたいと思っています。

Q3 市が選定して研修先をある程度紹介する形になるのですか?
A3 事業自体は、市から認定農業者協議会に委託しますので、その辺の事務は認定農業者協議会でしていただくことになります。しかし、豊岡農業スクールの校長先生だけは豊岡市長がなります。小さな規模で1年間に3人ですが、10年続ければ30人の若い農業者が入ってくることになります。農業の分野は、30人の若い方が入ってくるだけで景色ががらっと変わります。予算規模も小さいし、生徒の数も小ないですが、新年度の施策の中で豊岡市が最も力を入れた施策の一つです。

Q4 漁業の関係で、外国人研修生という形で安く労働力を提供するという流れが全国で問題になったことがありますが、当然農家も若くて安い労働力を求めていることがあると思います。その辺はどうお考えですか。
A4 実際、豊岡の漁協でも日本人の新規就労はありましたが、なかなか長続きしないということが現実問題としてありました。しかし、農業の場合は、農業をやりたいと思っていても受け入れ先がないがためにやむを得ず、ほかの分野に就職している人が現にあります。例えば、但馬農業高校などでも農業で身を立てていきたいという生徒はたくさんいますが、残念ながら、受け入れ先がありません。技術そのものの基礎は、学校で学ぶとしても、実地研修ということは新たなことになります。現実にどういう方が応募するかによるのですが、バックグラウンドとしては、今心配されているようなことにはならないと思います。むしろ、「本当に農業をやりたい」「いきなり独り立ちができない」「家に帰って父親の下についても小遣いもろくにもらえない」というような人たちがいるはずですから、こういう研修を学んでいくことによって、しっかりした後継者ができるのではないかと期待しています。

Q5 研修生を育て就農させるまでの、出口というものをどういうふうに考えておられますか。
A5 家が専業で農業をやっているが、いきなりそこでやるのではなくて、スクールで腕を磨いた後、親元に帰って働く場合もあると思います。また、「あした」のような法人で働けるようにする、その辺はしっかりフォローしたいと思います。この3人という人数は、出口のキャパをにらんだ上で、この程度が限度かなという面もあります。実際、専業農家も高齢化が進んでいて、これから累積的に農業自体を辞めざるをえない農地が結構出てくると思われます。逆に、そういった農地をカバーすることによって、規模を拡大できるチャンスもあります。農業自体を拡張するチャンスがあって、実際に農業をやりたいという人が学校から出てくれば、これはつまり、雇用があるということになりますし、労働力があるということにもなります。その辺の可能性にもかけていきたいです。
 また、農業をしている若い人はとても良い方です。農作業が終わった後パリッと服を着替えて、遊びに行くし、飲みに行くし、格好良い車にも乗ります。それと、話す言葉がすごくしっかりしています。農業、自然と向き合って生きていく、そういう生き方が若い農業者の発言を非常に大人びたものにしているのだろうと思います。世の中のイメージでいうと、農業のイメージ、農家のイメージは高くないわけですけが、「そういう人生っていいよね」ということをメッセージで送りたいと思います。農業スクールを出た人たちがそれを実践してくれて、お嫁に行くなら農家に行こうというふうになればいいと思っています。

Q6 農業スクールの卒業生は、個人経営の農家や株式会社、法人のようなところに就職することを想定されていますか。
A6 本人次第だと思いますが、兼業農家を育てるということではありません。専業農家をやろうとすると、ある程度の規模がないと経営が成り立たないと思います。豊岡の農業はコウノトリ育むお米を扱っています。その担い手は圧倒的に大規模農家です。しかも、これから急速に担い手がなくなって農地が放置されつつあるとすると、そこの部分は大規模農家によって支える必要があると思います。そういう方向に進んでいくことを私としては願っています。そして、環境創造型農業にいくほかはないだろうと考えています。これを兼業農家でやろうとすると結構大変ですので、やはりターゲットは、北海道のような大規模ではないですが、専業で農業をやる人になってくると思います。

Q7 農業の教育機関は農業高校、大学の農学部などがありますが、豊岡農業スクールとの機能の違いはどこですか。
A7 実践です。どこの世界でもそうですが、大学で法学部を卒業したからといってすぐ法律の仕事ができるわけでもないし、オン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)をしながら育っていくわけです。ところが、農業の場合は、学校で習ってもOJTをどこでするのか、そういう仕組みがありませんでした。たまたま「どこか採用してるよ」と目に留まって雇われることはあったけれども、学校を出た後に実際に農業を選ぶ道が非常に限られている、そのことだと思います。

Q8 日高の「Teams」が農業学校をされてると思いますが、それと似たような感覚でしょうか?
A8 Teams自体の具体的なプログラムを知らないのですが、狙っているところはよく似ているのだろうと思います。しかし、豊岡農業スクールが明確に持っているものは、環境創造型農業を支える人材を増やしたいということです。この国は非常に可能性を持っていますし、現にコウノトリ育むお米が昨年7月に売り切れるくらい、生産が全然追いつかないので、生産を増やす人を増やすことが必要だろうと考えています。Teamsのような企業というか、農業をやる団体が増えてくれば農業も明るくなると思っています。

Q9 働き口の確保まで面倒を見るということですか。
A9 しっかりと働き口までフォローしたいと思います。

Q10 研修期間終了後は、市内での独立自営就農になりますが、どの範囲までというしばりはありますか。
A10 市内での就農を前提にしています。

Q11 応募した時点で豊岡以外のところでは就農してはいけないという条件になるのですか。
A11 豊岡で就農をしたいという方を採用することになります。ほかの町でも同じようにやっていただけるとよいと思います。

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

より良いウェブサイトにするために、ページの感想を聞かせてください。

質問:このページの情報は役にたちましたか?
質問:このページの内容は分かりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?

このページに関するご質問やご意見は、「このページに記載されている情報の担当課」までお問い合わせください

このページに関する問合せ

市長公室 秘書広報課 広報戦略係
〒668-8666 豊岡市中央町2番4号
電話:0796-21-9035 ファクス:0796-24-1004
問合せは専用フォームを利用してください。