市長定例記者会見(平成25年12月2日)

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ページ番号1003616  更新日 平成30年5月23日

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12月2日、中貝市長が定例記者会見を行いました。資料は、下部をダウンロードしてご覧ください。

日時

平成25年12月2日(月曜日) 午後1時~1時55分

場所

豊岡市役所 3階 庁議室

会見事項

  1. エコプロダクツ2013に出展
    豊岡市の環境経済事業を発信(資料1-1、1-2、1-3)
  2. コウノトリ育む農法アンケート調査結果報告
    コウノトリ育む農法のさらなる拡大に向けて(資料2-1、2-2)
  3. 「神鍋線上限200円バス」第2期社会実験(中間報告)
    公共交通維持のモデル事業(資料3)
  4. 東日本大震災により新潟県三条市へ避難されている方々へ、豊岡から贈り物(資料4)
  5. 年賀状用の「玄さん」イラストができました
    「玄さん」と一緒に新年を祝う(資料5)
  6. 「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」掲載記念
    「豊岡・城崎温泉」の魅力を伝えるソワレ(夜会)開催(資料6)

質疑応答〔発言要旨〕

(2) コウノトリ育む農法アンケート調査結果報告 コウノトリ育む農法のさらなる拡大に向けて

Q1 コウノトリ育む農法の課題の中で、水利権ということがかなり大きいように思いますが、その交渉相手は漁業関係になるのですか。
A1 川の管理をしている国交省になります。例えば、出石川から冬に水を取ろうとしますと、出石川自体の水量がそれほど多くない時期があります。川に十分水がないようなときにどうするのかということがあります。

Q2 水利権ですが、市が国交省と交渉するなど、仕組みを後押しするようなことをされていますか。
A2 既に農家と一緒になって、国交省に入っています。国交省も、冬期湛水や早期湛水には協力をしたいということが基本姿勢です。
 しかし、絶対的な水の量が少ないと、そこは、いかんともしがたいということがあります。その場合には、このAという川でダメならBという川から取れないかというようなことを、今年度、豊岡市で調査をしています。豊岡市全域にというわけにはいきませんので、一つ一つの地域、塊で、ここの所はどうするかと考えています。来年は、おそらくいくつかの集落が集落のまとまりとして参入していただける見込みです。
 また、コウノトリ育む農法の拡大には、雑草対策が来年度以降の課題です。減農薬、慣行農法の75%の農薬をカットしたものについては、農薬を使う慣行農法に比べて相当収量も安定してきてやや劣るぐらいです。ところが無農薬は30%から収量が減ってしまいます。しかも安定しないのです。その1番のネックは草対策です。簡単に除草対策ができるような安定した技術ができれば一気に無農薬は広がると思います。平成25年のコウノトリ育む農法の栽培面積は269.7ヘクタールで、このうち無農薬は51.4ヘクタールです。無農薬が51.4ヘクタールでもたいしたものなのですが、これがもっと簡単にできるようになって、減農薬が無農薬に置き換わっていくと、販売価格が全然違いますので、農家の収入が一気に増えてきます。
 減反を廃止するという方向が出ています。どういう影響が出るかということは私たちもよく分からないのですが、一つは減反補助金がなくなると農家の収入がかなり下がりますので、耕作放棄を増やす方向に働く可能性があります。それを大規模農家や営農組織、法人が借りて、あるいは買い取って規模を拡大してコストダウンを図るという方向を狙っていると思われます。狙いはコストダウンをして米価を下げるということだろうと思いますので、そういう中で豊岡の農業を元気よく残していくためには価格競争をしてはならない、むしろ高付加価値で売っていくというコウノトリ育む農法の戦略がおそらく有効だろうと考えています。
 TPPの方向性は分かりませんが、今回TPPを逃れることができても、自由化の波は繰り返しやってきますので、時間がどのくらいかは別として、その方向に行くということを覚悟しておく必要があると思います。そうした中でもなおかつ豊岡の農業が生き残っていくためには、環境創造型農業しかないだろうと思います。
 したがって、減反の問題あるいはTPP自由化の方向性を考えると、環境創造型農業を51%に持っていくという戦略が1番有効だろうと思っています。そのためにもネックになっているもの一つ一つつぶしていくという作業をやるほかはないだろうと考えています。
 コウノトリ育むお米は、今年は売り切れになりませんでしたが、昨年は7月に店頭から全部消えました。イトーヨーカドーとかサンエーとか大手のところですが、売切れてしまった。サンエーはそれでもその売り場を残して、「コウノトリ育むお米はただいま売り切れですが、新米までお待ちください」と掲げて応援をしていただきましたが、今年は、積極的には売らないといった戦略で、売り方をうまくやりながら何とか品切れにならずにすんだと聞いています。今、実は生産が追いつかないという状況になっています。作れば作るほど売れます。実は豊岡は海外にも売りたくて、既に中国本土、香港、台湾に商標登録をしているのですが、生かすチャンスがありません。つまり国内需要を安定的に供給するだけでも手一杯の状況になっています。
 したがって、できる限りコウノトリ育む農法を急速に伸ばして、国内に供給すると同時に、できれば海外にも売り込んいきたいと考えています。

Q3 コウノトリ育むお米を豊岡市から養父市などに広げていこうという考えはありますか。
A3 既に養父市にも朝来市にも広がっています。コウノトリ育む農法というか、コウノトリ育むお米の商標は、豊岡市が持っています。但馬管内に限って了解をするということにしています。
 この農法自体は豊岡市と県とJAたじまと農業者で築き上げた農法なのですが、商標登録するスピードが1番速いのが豊岡市だったということで、右代表で豊岡市で商標を取りました。

Q4 コウノトリ育む農法のアンケート調査の対象は豊岡市内だけではないのですか。
A4 豊岡市内だけです。これだけ有利な農法で広がっていますが、広がり方のスピードがまだ甘いのではないかと思っています。これを一気に広げようとするときに何がネックなのかと調べて、一つ一つ対処していこうということが、今回のアンケートの趣旨です。

Q5 コウノトリ育む農法の目標数値はあるのですか。
A5 コウノトリ育む農法の目標数値は今のところありません。
 しかし、現在、豊岡市の水稲作付面積の33%が環境創造型農業です。環境創造型農業は、平成23年度から平成32年度までの10年間で51%にするとしています。育む農法以外にも、土香り米や合鴨米などがあり、それら全部で33%になっています。それをどの農法にどのくらい割り振っていくかということはまだできていません。

Q6 コウノトリ育む農法を拡大するための1番のネックが除草対策だということですが、何か具体的に試験などで取り組んでいることはありますか。
A6 今、具体的に取り組んでいるのは、「やすだぼかし」です。これは神戸大学の名誉教授の保田 茂さんがされているのですが、ぬかと何かを混ぜて肥料を作ると畑では除草対策が完璧にできているということでした。ご本人は学者で実業家ではなかったのですが、最近やられ始めて、今、田んぼでできないかとしています。昨年、久美浜でされた所ではかなりうまくいったが、今年はうまくいかなかったということでした。
 したがって、単に物を作ればできるのではなくて、どういうタイミングでやるかなど、さまざまな組み合わせのノウハウがあって、そこにまだぬかりがあり、うまくいかなかったのではないかと思います。今年は豊岡でもやっていただいています。経験を積み重ねながら「やすだぼかし」が本当に田んぼで有効になると、かなり簡単に消毒、除草ができます。
 また、除草を機械でできないかと検討していて、実際の取り組み自体は来年度からになりますが、年内に皆さんに記者発表できるところまでいくのではないかと思います。
 無農薬を比較的簡単にできて、安定的にお米ができる技術をとにかく豊岡で確立し、それをコウノトリ育む農法に応用して、一気に広げて生きたいと考えています。

Q7 除草の機械化ですか。それはJAで研究されているのですか。
A7 はい、除草の機械化です。JAではなくて、むしろメーカーの側です。またそれは改めて、この会社とこういうことをというのを、12月中には改めて発表させていただきます。

Q8 取り組みは小さいのですが、養父市で農業特区で農業の集団を作っていこうということがあります。就労者確保や有効地の活用ということがありますが、そういう動きとのリンクはいかがですか。
A8 リンクはないですが、養父市では確かシルバーの農業への参入というか、農業労働シルバーというのがあり、これがうまくいくかどうか非常に注目しています。
 コストがきちんと収まるかどうか、農業労働力をどう補給していくかに関して、シルバーパワーというのは非常に有力な分野です。現に但東町ではそういったことをやろうと検討しているグループもあります。したがって、シルバーパワーを一から全部やるといったらなかなか難しいでしょうが、援農のような形で、農業を応援するような形でシルバーパワーを入れるというのはあるかなと思います。
 それともう一つは、若い人たちです。今年度から、豊岡市は豊岡農業スクールというのを始めていて、1学年3人ですが、一月10万の生活費を最低限差し上げます。1年間認定農業者の所で研修を受けていただき、最高3年までいけますが、その後自立するなり、どこかで雇われて農業をするなりということを今年から始めています。1学年3人というのは、実は卒業したあとの受け皿がなかなかないということで3人なのですが、10年続ければ、30人の若い農業者が豊岡の農業に就くことになります。若い人が30人も集まると農業の景色が変わるだろうということで、豊岡は今そういう取り組みをしています。そのためにもきちんと農業で食べていけるというモデルを作っていく必要があり、しかもそれは無農薬で貢献をしてほめられながら、自分でも誇りを持ちながらきちんと収入もあるというものです。アフターファイブになると、パリッと服を着替えて素敵な車に乗って出かけていくとかです。そういう農業青年像を作らないといけないと思います。

(3) 「神鍋線上限200円バス」第2期社会実験(中間報告) 公共交通維持のモデル事業

Q1 神鍋線上限200円バスは、3月までとはいえ、目標達成は少し難しいのではないですか。今年始めるときには、達成しなければ従来体系に戻す、さらには減便という方向にもなると、かなり厳しい態度でこの実験に臨んだと思います。落としどころをどこに持っていくかというあたりをそろそろ考えていかなくてはならないのではないですか。
A1 今まだそれを議論するタイミングではないと思っています。あと4カ月ですので、目標達成が厳しい状況になっていることは間違いありません。しかし、地元はなお意欲が非常に強いです。神鍋ビアナイトが相当好評で増えていますので、この冬、鍋でお客さんに来てもらおうとか、一軒一軒回るとか、各地区でせめてワン区間でも乗ろうみたいな動きなど、そういう意欲がまだまだありますので、今はそれを応援し見守るときだと思っています。結果が出たときにどうするか考えても遅いことではありませんので、今から、もう目標達成は無理ですからこのまま予定どおりやめるのでしょうねというのでは、せっかく盛り上がった気持ちが萎えてしまうと思います。
 さらに私たちが非常に関心を持っているのは、この200円バスがうまくいくかどうかということだけではなくて、この取組み自体があの神鍋エリアの結束を非常に強めてきていて、この経験は単に足を守るということだけではなく、さまざまな地域課題を協力して解決しようということのベースになるはずだというふうに考えています。その意味でもこの運動というか、地域の盛り上がりは豊岡市としても大切にしたいと思っています。したがって、最終的な判断のときにも、地域の盛り上がりを大切にしたいということも要素になるのではないかと思います。

Q2 最終的な判断を検討するのは、来年の3月31日が終わってからですか。評価対象期間が終わったあとも、こういう実験をされるということは、4月以降もしばらくは続くことになるのですか。
A2 はい、そうです。来年の9月30日までは今の状況が続きますので、来年の10月1日以降どうするかということを、4月1日からそれまでの間に決めることになります。今はとにかくお互い行けるところまで行こうというのが基本ではないかと思います。

(5)年賀状用の「玄さん」イラストができました 「玄さん」と一緒に新年を祝う

Q1 「玄さん」がいろいろな所で頑張っていますが、「玄さん」のキャラを、テレビ局は声でというところがあります。玄さんの声をシルバーに委託したり、声だけを別に出すとか、キャラをしっかりたてる時期に来てるのではないかと思います。今まで、結構年配の市職員の方が非常に頑張っていてキャラができてきているのに、今年になってから、極端に若い人の声になり、玄さんのキャラではないという感じになっていて、その辺は少し気をつけられた方がよいのではないですか。
 スキーを滑る「玄さん」と、声を出す人と別の人でもいいのです。今までずっと2人か3人の方がやられてきた声が最近変わり、あの声がかなり武器だったと思います。
A1 ありがとうございます。実は違う観点から市も検討しています。市職員がやっていていいのかということもあり、声の質の問題ではなくて、今おっしゃったような点もどこかに委託するという形ができれば、そこでキャラをきちんと確立させることが可能になると思います。

Q2 「玄さん」は、おっさんの設定なんですよね。
A2 はい、そうです。おやっさんの設定で、かみなり親父の設定なので

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