市長定例記者会見(平成25年10月29日)
10月29日、中貝市長が定例記者会見を行いました。資料は、下部をダウンロードしてご覧ください。
日時
平成25年10月29日(火曜日) 午後1時15分~1時55分
場所
豊岡市役所 3階 庁議室
会見事項
- 「WTM(world travel market)2013」への出展&パリでの誘客取組み
外国人観光客による地域経済活性化を目指して (資料1-1、1-2、1-3) - コウノトリ野生復帰検証委員会(第2回)の開催
コウノトリと人が共生する社会を推進 (資料2) - 生物多様性全国ミーティングと関連事業の開催
生物多様性への思い・意見を交換 (資料3-1、3-2、3-3、3-4) - 城崎国際アートセンタープレ事業「平田オリザ まちかどリーディング」の開催
晩秋のひと時 物語の世界へ (資料4) - 「市有財産売却・貸付」キャンペーンの実施
「売る・貸す」「買いたい・借りたい」のマッチング (資料5) - 東井義雄 生誕100年記念「文化創生塾」の開催
一人一人のいのちが輝く学舎(まなびや)・地域を作るために (資料6)
質疑応答〔発言要旨〕
(1)「WTM(world travel market)2013」への出展&パリでの誘客取組み
Q1 WTMの出展自治体の中には、豊岡市以外に、県庁所在地ではない小さい自治体が参加されている例があるのですか。
A1 アジアではありますが、ヨーロッパではほとんどないと思います。
「ロンリープラネット」という英語圏で出ているガイドブックがあります。日本で言うと、「地球の歩き方」のようなガイドブックで、英語のガイドブックとしては、最も世界で使われているガイドブックの一つです。そのジャパン編に日本のベスト温泉12というのがあり、その中に城崎温泉が入っています。それにはいろいろな温泉の区分があって、例えば大都市の温泉のベストはどこというようになっており、城崎温泉はベスト温泉タウンだと書かれています。ちなみにベスト温泉旅館は西村屋本館と書いてあります。そのようなことがあって、近年、外国人が城崎に来られて宿泊される方が増えています。昨年の1月から12月までの宿泊者数は4,732人で、前年の4倍強に増えています。
今年は、2月に城崎がミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに掲載されました。今年の1月から9月までの外国人来訪者は6,218人で、まだ年度途中ですが、昨年を軽く越えています。この勢いでいきますと、昨年の倍近くくらいまで伸びるのではないかと思われます。
また、国別では、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、台湾、香港、東南アジアなど、ほぼ世界からまんべんなく来られています。このような状況ですので、城崎、あるいは豊岡市として、ヨーロッパへのプロモーションを強めていこうと考えています。
ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンは、フランス語ですので、その影響力は限られますが、これまでの他地域の経験によると、英語版が出たときに爆発的にお客さんが増えるということです。このようなことも考えながら、ヨーロッパへ売り込んでいこうと、今回のWTMに参加することにしました。
Q2 外国人観光客4,732人という数字は、城崎に来られる観光客全体から見ると、どれくらいになるのですか。
A2 城崎の年間の宿泊客数が50万人弱ですから、外国人観光客はまだ約1%です。今年、8000人くらいなると見込むと約1.6%です。そこで、インバウンドを確実にやっていく必要があります。
また、城崎の良さを知っていただくには、団体旅行よりも個人旅行でじっくりと城崎やその周辺を楽しんでいただくことが良いだろうということで、ヨーロッパに狙いを定めています。
Q3 インフルエンザや東日本大震災で観光客が減ったが、最近回復傾向だと聞いています。それでも、バブル期から比べると減少傾向ですか。
A3 はい、そうです。
Q4 外国人観光客は、その減少を回復できるものになりますか。
A4 それは難しいと思います。城崎の宿泊者は、過去最高で80万人くらいあったのではないかと思いますが、そこまでの回復はなかなか難しいだろうと思います。
しかし、海外から来られるお客様は、1泊ではなく、多ければ1週間くらい泊まられる方があります。日本人観光客の落ち込みをカバーできるほどにはなかなかいかないと思いますが、外国人観光客は城崎の次のフロンティア(開拓市場)だと思っています。
東京オリンピックが2020年に予定されており、海外から多くの方がお越しになります。
また、関西広域連合が、2021年世界マスターズ誘致を現在行っています。これはまだどうなるか分からない面もありますが、関西全体で競技をやろうということですし、マスターズの方々は非常にアフターファイブの方に力を入れますので、地域経済の影響が非常に大きいということです。マスターズ開催までに、行くなら豊岡、行くなら城崎だという流れをぜひ作っておきたいと考えています。
(2)コウノトリ野生復帰検証委員会(第2回)の開催
Q1 コウノトリ野生復帰検証委員会の委員長はどなたですか。
A1 東京都市大学環境情報学部教授の涌井史郎さんです。この方は、この検証委員会と同時開催される、「生物多様性全国ミーティング」の主催者の「国連生物多様性の10年日本委員会」の委員長代理でもあります。
(4)城崎国際アートセンタープレ事業「平田オリザ まちかどリーディング」の開催
Q1 平田オリザさんのまちかどリーディングの目的の一つにあがっている「新たなブランドイメージ」は、具体的にいうとどういうイメージですか。
A1 「文学の香りのするまち」です。城崎は、過去にずいぶん文人墨客が来られていて、歌碑や文学碑が残っていますが、ほとんど過去にあったということにとどまっていて、現在、そのことに惹かれて城崎に来られる方はそう多くはないだろうと思います。
城崎のまちに行くと、まちの中で普通に文学を読むような雰囲気があるとか、あるいは突然に喫茶店に誰かが入ってきてリーディングを始めるというような、まちの中に文学と親しむ雰囲気があるというようなものをこれから再構築をしていこうと思っています。
作家の万城目(まきめ)学さんに滞在していただいて、その体験をもとに小説を書いていただく、それはタオル地の本だというところまで決まっているのですが、例えばお風呂に入りながら普通に読んでいただこうということも考えています。
今まで、夜は城崎でカニを食べて、昼間はどこかへ行くというようなことに加えて、また、夜のまちの射的を楽しむということに加えて、まちの中に少したたずむとか、腰をかけて自分の持ってきた小説を読む、あるいは風呂の中でも小説を読むことなどができて、文学を楽しめるような、そういう香りのあるまちを作ろうということです。
アーティスト・イン・レジデンスが、来年動き出すわけですが、アーティストの方が来られたら、空いている時間にまち中にふらっと出てきていただき、突然木屋町小路の舞台のところでリーディングを始めるなどということが起きるかもしれません。また、来られた方が自ら読むということだけではなく、ドラマをリーディングするようなことも突然まちの中で起きる。そのようなことが城崎の特色になれば、新しい城崎の魅力につながるだろうと思っています。
Q2 今回のまちかどリーディングの上演作品は平田さんが演出されるのですか。
A2 はい、そうです。
(5)「市有財産売却・貸付」キャンペーンの実施
Q1 「市有財産売却・貸付」キャンペーンで、弥栄町の物件だけ価格が固定なのはなぜですか。
A1 弥栄町の土地だけが、豊岡市土地開発公社という団体が持っている土地です。公社の会計上の処理のことがあり、その簿価より安い価格で売ると、それが損失という形になり、誰が補填するのかという議論になっていきます。
このため、価格固定という配慮がなされたと考えられます。
Q2 価格的にはお手頃ですか。
A2 お手頃だと思います。昨年は、土地開発公社の土地13件の売却キャンペーンを行いましたが、そのうちの12件が売却済み、または今購入手続き中です。3年以内に家や工場を建てなければいけないような制限もありませんので、いつまでも保有していただいてもよい土地です。
〈会見事項以外〉豊岡市議会議員選挙について
Q1 豊岡市議会議員の選挙は、前回より投票率が低かったのですが、そのあたりを踏まえて、どのような感想をお持ちでしょうか。
A1 結果として、より多くの方たちを選挙に巻き込むような選挙戦にならなかったということではないかと思います。それは、逆に言うと、豊岡市政そのものについての大きな争点がなかったというか、表には出なかったということが背景にあるのではないかと思います。
しかし、激戦だったことは間違いないです。激戦というのは、必死になって自分を売り込むことをしないといけないので、候補者を相当鍛えます。また、厳しくない選挙に比べると支持者の人たちもより必死になります。このことがまた政治家を鍛えます。政治家にとっては、自分をこれだけ多くの方が支えてくれたという気持ちにつながって、それがその後の行動を支え、心理的な心の支えになります。24人の議員が勝ち抜いてこられたわけですが、そういう気持ちで来られるだろうと思います。
市当局はさらに心して対応しなければなりませんし、そのような思いを一段と強く持った議員が出てこられることによって議場が活性化します。
また、非常に若い方が議員になられたことは、市議会にとっても良いことです。若い候補者を支えた若い人たちの豊岡市政への関心は、これまでよりさらに高まるのではないかと思います。
Q2 女性議員が一人というのはさみしいですね。
A2 はい、さみしいです。
- (資料1-1)WTM2013&パリ (Word 121.5KB)
- (資料1-2)WTM2013会場レイアウト (PDF 100.3KB)
- (資料1-3)WTM2013会場資料 (PDF 871.5KB)
- (資料2)コウノトリ野生復帰検証委員会 (Word 251.5KB)
- (資料3-1)生物多様性ミーティング、フォーラム (Word 97.0KB)
- (資料3-2)生物多様性ミニフォーラムチラシ (Word 708.5KB)
- (資料3-3)生物多様性ミニフォーラム参加申込書 (Word 37.0KB)
- (資料3-4)生物多様性全国ミーティングチラシ (PDF 1.3MB)
- (資料4)平田オリザまちかどリーディング (Word 84.0KB)
- (資料5)市有財産売却等セール (Word 196.5KB)
- (資料6)東井義雄「文化創生塾」 (Word 96.5KB)
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