市長臨時記者会見(平成26年3月20日)

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ページ番号1003610  更新日 平成30年5月23日

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日時

平成26年3月20日(金曜日) 午後3時15分~4時5分

場所

豊岡市役所 3階 記者クラブ室

会見事項

円山川運動公園移転整備事業に係る基本構想について

質疑応答〔発言要旨〕

Q1 運動公園には夜間照明はないのですか。
A1 夜間照明は予定していません。

Q2 移転する運動公園は、豊岡市下鶴井にすべて入るのですか。
A2 はい、そうです。

Q3 今回の検証は、いつからどのようにされたのですか。
A3 「撤回すべきである」、「他にあるのではないか」、「今のまま使えないのか」、「水に浸かったらその都度国交省にお金をもらって撤去すればいいのではないか」というような要望を口頭で繰り返しいただいていました。そこで、そういうことに対してきちんと回答する必要があるということで検討を進めていました。
 さらに、昨年11月にコウノトリ湿地ネット、但馬野鳥の会の2団体から撤回を求める要望書が出てまいりました。それに対して回答しなければいけないということで、改めて整理をしました。
 また、コウノトリの郷公園の園長からもどうなのかという文書をいただいていました。私たちの結論が本当に間違いないかという検証を再度行い、回答の形でまとめたものが今日お配りした資料です。

Q4 資料にあがっている5カ所は検証されなかったのですか。
A4 最初にこの5カ所はだめだという判断がありました。どこを選ぶかというときに、はなから基準を満たさないものは土俵に上げて比較検討する必要がありません。企業誘致で適切な所があるかという調査を既にしていて、平場で5~6ヘクタール取れるところはないということでした。5カ所については、改めて文章でこのようにまとめていますが、内容そのものは最初に分かっていることです。里山は大規模な改変になるので、水田地帯だけを選び出し、円を描いて5~6ヘクタール取れる所をみると18カ所ありました。その18カ所の検討を行いました。

Q5 運動公園候補地は、ボトルネックになっていて強風になることが多い地域ですから、防風林を作るなど、何か工夫しないとスポーツが成り立たないことも想定されますがいかがですか。
A5 防風林というか、樹木を植えることにしています。現在地でも、今回の候補地でも、他の場所でも、1年365日、風をきちんと計測したデータはありません。あれだけ広いエリアでは必ず風は吹きます。そこで、防風林になるものを作り、風をさえぎることはしなければなりません。その費用もこの事業費に入っています。
 暴風対策だけでなく、ツバメのねぐらと一体整備など、プラス生き物の生息を支える場としての役割も持たせた整備ができるのではないかと考えています。

Q6 この配置はかなり完成度が高いように見えますが、いろいろな方からの意見を入れて、改善・変化させる余地はありますか。
A6 まだこの程度の絵ですので、改良の余地は十分あると思います。全体で109ヘクタールですので、その中で機能を損なうことなく、なおかつ、より生態系を高めるような配置があれば変更できます。特にビオトープのある調整池の場合には、これを閉鎖系の湿地にしてしまうと劣化しますので、どういうふうにつなぐかというようなこともあります。

Q7 調整池がどうなるか分かりませんが、ビオトープができたら誰が面倒を見るのですか。
A7 それはまだこれからですが、管理は地元にお願いをすることになるのではないかと思います。そのへんの議論はまだで、地元ともこれからです。管理の仕組みはこれから作り上げることになります。

Q8 ラムサール湿地のどこにもないような、あるいはすごい環境に配慮した運動公園にしていくという決意などはいかがですか。
A8 すごいかどうかは別ですが、たとえばこのビオトープは、法的に、あるいは開発に必要なものではありません。調整地だけあればいいわけですが、あえてプラス、ビオトープの池を作って生態系を高めようとしているのは、言われたような心意気であり、懸念や反対の根拠になっている生態系の配慮が足りないのではないかということに対する回答でもあります。こういうことをやりながら、運動公園整備前後で比べると、生態系が豊かになっていたという結果をもたらすことが豊岡スタイルだと思っています。

Q9 ラムサール湿地に指定された所で、こういうものを作って、こんなにすごい というような前例はないですか。
A9 聞いたことはありません。ちなみに今回の候補地はラムサール湿地エリアではなく、隣接する地域ということになります。下鶴井という名前からみて、人間が意識しない時からコウノトリの生息地だったと言われますので、潜在的にというか、基本的に豊かな生態系を持ちうる、この土砂を置く前は持っていたという地域ですから、それを回復するのは当然だろうと思います。もし運動公園にしなければ田んぼに戻すことになるのですが、田んぼは年中湿地ではありません。冬水田んぼでなければ基本的には乾いた時期が非常に長いことになるのですが、少なくともこの調整池、ビオトープ池というのは一年中湿地ということになります。その意味では通常の田んぼよりは生態系機能を高めることができると思っています。

Q10 鳥取・宮津の道路計画があり、まだ何も決まっていませんが、調査区間がコウノトリの縄張りの周辺に来ることは想像できます。今回のことを踏まえて、今までとは違うやり方、意思決定のプロセスでイメージされているものがありますか。
A10 特にありません。道路の事業主体は県で、どういうルートをというと、関係者とも協議しながら決めていくということが基本だろうと思います。どちらにしても円山川を越えないといけませんので、より北側に寄るか南側に寄るかは別として、田鶴野地区の田んぼのどこかを突っ切っていくことは間違いないです。これに対して、山陰近畿自動車道を作るなということはやはり暴論だろうと思います。
 北近畿自動車道の場合もそうですが、豊岡病院からさらに北側、終点までの所で、国交省が大きなルートを3本ほど線で引いた上で、もっともコウノトリの生息に害が少ないというルートを選ばれています。そういう配慮は必要だろうと思います。作るのをやめろではなく、いくつかのルートの中で生態系に最も影響が小さいものを選ぶことが、今回のことを踏まえなくてもなされるはずだと思っています。

Q11 市民の意見を今後聞いていくということですが、どういうふうに取り入れるかが見えないと、市政の参画意識を減退させ、心理的な距離が開いたりするのではありませんか。
A11 さまざまな行政施策を進める上での一般論として分かりますが、今回のケースでは、私たちはこういうことを考えているということをどのタイミングで説明できたかだろうと思います。正直今までいただいた意見は、では他の場所ならいいのかという議論は全くいただいていません。ここはだめだという意見はいっぱいいただきました。他の場所なら田んぼをつぶしてもいいのか、という議論になると答えはいただいていないということですので、こちらが事前に情報を流すと同時に、その議論のプロセスで、全体の中であなたがたはどう思われますかという議論の場を設ける必要があっただろうと思います。最初にいきなり結果がバンと出て、その時点でとんでもないことだというところにいきましたので、では仮に皆さんが市長の立場になったらどういう判断を下されますかという議論には残念ながらなっていなかったということです。その辺のやり方については反省する点があると思います。
 コウノトリ自体の生息地はここだけではなく、コウノトリの生息を支えている大部分は農業です。そもそも農業に対してどういう影響を与えるかということを本来考える必要があります。早いタイミングで、それを一緒になって考えていただける議論をしなかったということは私たちの落ち度だろうと思います。どうすればより豊かにできるか、この周辺の水田はそもそもどうなのかということで、下鶴井あるいは田鶴野地区でコウノトリ育む農法や冬水田んぼが非常に広がってるわけではありません。むしろ大切なことは、あそこで農業をする方々が冬水田んぼをやろうとか、コウノトリ育む農法をやろうという方向に持っていくことなので、今回のようなことをきっかけにそういう方向にできるのではないかと思っています。たとえば土地改良をこれからやるわけですが、私たちがここにグラウンドを作るからこそ、農家の方々に、「水路などは自然型に、コウノトリ育む農法を広げてください。今までよりも生態系の機能が発揮できるような場所を作りましょう」というようにもっていけるのではないかと思います。
 ツバメのねぐらの所との連続性、その樹木があって、というようなアイデアをいただければ、むしろ今までなかったものが追加されます。コウノトリに関わるような方々には、これまでのことはお詫びしますので、気持ちを切り替えて一緒になって、さらに豊かなものになるようなアイデアを具体的にいただければと思っています。

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