人権 音楽とお話のつどいを開催しました
2020年1月18日、午後1時30分から3時20分ごろまで、豊岡市民プラザで「人権 音楽とお話のつどい」を開催し、104人が集まりました。
講師は、日本にいるただ一人のチベット人声楽家・バイマ―ヤンジンさん。チベットで生まれ育ち、猛勉強の末四川省にある音楽大学に入学、そこで出会った日本人留学生との結婚を機に、25年前に日本に移り住んだ方です。交通・サービス・医療・教育など何でもそろっている日本で、大好きな夫と暮らしていることがとても幸せだといいます。
講演「日本とチベット 異文化を超えて」
講演は、
- 貧しい中でも教育を受けさせてくれたヤンジンさんの両親と、多方面で支えてくれた兄弟・村の人への感謝
- 大学で民族差別に遭い辛い時期を過ごしたが、卒業式の日にヤンジンさんが歌ったチベット民謡を聞いた男性(のちの夫)から掛けられた「チベットって素晴らしいですね」の一言で辛かった心が救われたこと
- 結婚当初は魚を食べる文化が受け入れられず苦労したこと
といった経験談を交えながら進められ、次のようなメッセージが送られました。
- 言葉は見えないけど、剣よりも銃よりも強いと思っている。日本には『言霊』という言葉があるように、ひどいことを言われ続ければだんだんと落ち込んでいくが、たった一言で救われることもある。10人に嫌いと言われても、11人目は違うかもしれない。11人目が現れるまで負けないで。
- 文化や国籍が違っても、幸せに生きたいのはみんな同じ。自分の文化を否定されるのは悲しいことであり、慣れ親しんだ文化と違うからといって拒否してはいけない。外国人が増えている日本でも、相手の本当のことをよく知り、受け入れる心の柔軟性が求められている。
チベット民謡を披露
最後に、ヤンジンさんの地元「ガワ」という村の民謡「太陽と月」が披露されました。チベットの言葉は分からなくても、聞く人の心を浄化するようなその歌声に、涙する人も見受けられました。
米田真理子さんは「歌が素晴らしかった。声量に圧倒され、チベットの景色が目に浮かぶようだった。また、素直さや感謝の気持ちを忘れないヤンジンさんだからこそ、いろいろな辛いことを乗り越えられたのだと思う。日々のありがたさに気づかされた。」と、感銘を受けた様子でした。
人権だけでなく、当たり前の生活のありがたさに気づくきっかけにもなる、素晴らしい講演でした。
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