植村直己冒険賞授賞式・記念講演会を開催しました
令和元年6月1日、日高文化体育館で、2018「植村直己冒険賞授賞式・記念講演会」を開催しました。
中貝市長が受賞者で探検家の岡村 隆さんに記念盾とメダルなどを贈った後、岡村さんが約800人の聴衆を前に「道なき未知へ-スリランカ密林遺跡探検50年」と題して講演を行いました。
岡村さんは、1973年から約50年間にわたり、大学探検隊で7回、自身が理事長を務めるNPO法人南アジア遺跡探検調査会で6回でスリランカに入り、ジャングルに埋もれる258の仏教遺跡などを探査してきました。
授賞式では「ジャングルでの遺跡調査という地道な活動に注目してもらい感謝している」と喜びを語りました。
講演では、動画や写真などを使い、探査の様子や意義を説明。「ジャングルに埋もれている数多くの貴重な文化財を何とかしないといけない。スリランカは広大なため、現地の探検家や住民に協力を求めるべき。現地の人に敬意を払うことも大切で、遺跡は神聖な場所なので熱くても裸足で歩いた」と話しました。
また、83年のモルディブ探査の際、岡村さんとテレビ取材で訪れた植村さんが現地でライバル関係になったエピソードを披露。帰国の飛行機が同じで、空いていた岡村さんの横の席に植村さんが来て、探検について9時間にわたり話し込んだそうです。植村さんは翌年2月にマッキンリーで行方不明になり「探査の結果を伝えたかった」と振り返りました。
地元小学生から目標を聞かれ「スリランカでの調査を続け、来年も新たな探検隊を結成したい」と答えていました。
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