市長定例記者会見(平成26年10月31日)

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ページ番号1003598  更新日 平成30年5月23日

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日時

平成26年10月31日(金曜日) 午後1時15分~2時5分

場所

豊岡市役所 3階 庁議室

会見事項

  1. コウノトリ育む農法 無農薬栽培推進プロジェクト好スタート
    無農薬栽培の課題解決・さらなる推進を目指す(資料1-1、1-2)
  2. 城崎国際アートセンター
    平成27年度レジデント・アーティスト公募プログラム選考結果
    新たなアーティストが城崎・豊岡の地に(資料2-1、2-2、2-3)
  3. 11月のアーティスト・イン・レジデンス プログラム
    アーティストを通して、豊岡・城崎を世界へ発信(資料3)
  4. 「植村直己冒険館」開館20周年記念事業
    あきらめないこと 夢をもつこと「つなぐ。植村直己の人とこころ」(資料4)

質疑応答〔発言要旨〕

(1) コウノトリ育む農法 無農薬栽培推進プロジェクト好スタート 無農薬栽培の課題解決・さらなる推進を目指す

Q1 コウノトリ育む農法の個別結果が出ていますが、この圃場の特徴、例えば棚田であるなどを教えていただけますか。
A1 棚田などではなく、全て平地の一般的な圃場です。但東町は、相田という所なので、地形的には少し高い所です。

Q2 今年の慣行栽培(化学肥料や農薬を使う、普通一般に行われている栽培方法)の収量と比較できるものがありますか。
A2 今年につきましては、作況指数(10アール当たりの平年収量に対する、その年の予想数量の比率)が98で、収量は昨年より少し減ると思いますが、収量の正式なデータは公表されていません。
 平成25年産の慣行栽培の数量は、資料に10アール当たり514キログラムと記載しています。

Q3 コウノトリ育む農法の無農薬栽培実証田の「豊岡A」や「日高」の収量は、慣行栽培の収量より多かったのですか。
A3 はい、そうです。驚異的な数字ですが、たまたま今年偶然なのかそうでないのかは、3年程度やってみる必要がありますので、引き続き実証を行います。初年度から相当良い数字ですので、実証をやりたいという方がかなりおられ、平成27年度は一気に広げていきたいと思っています。

Q4 実証田に生きものがどれくらいいたかというデータはありますか。
A4 生きもの調査は義務付けられていますので、調査結果がまとまればお出しできます。
注: 会見終了後、生きもの調査のまとめは県が行っており、調査結果が市に分かるのは平成27年2月頃と報告。

(2) 城崎国際アートセンター 平成27年度レジデンス・アーティスト公募プログラム選考結果

Q1

  1. 人形劇などが入ってるのが面白いと思ったのですが、平成27年度レジデンス・アーティストの公募は、応募のジャンル指定がありましたか。
  2. 応募件数15件をどのように考えられていますか。
  3. ダンスの応募が多いですが、それは想定されていたことですか。ダンスが多くなっている理由があり、今後そのような分野に発信していきたいというような思いがありますか。

A1

  1. 舞台芸術であればよく、ジャンルの指定はありません。人形劇のようなものが入ってくることは、私もたいへんうれしいと思います。
  2. 応募件数は、昨年はもう少し多かったです。昨年より応募件数が減ったのは、今回は募集期間が短かったことと、募集時期が早すぎたことが理由ではないかと考えています。
     城崎国際アートセンターは、貸館も同時進行でしており、その貸館の予約が1年前からスタートするので、貸館でおさえられる前にレジデンスの予定を入れようと募集をしたのですが、あまりに早すぎて、応募する事業の具体性が出てこなかったのではないかと思います。
  3. ダンスが多くなったことについては、おそらく偶然だろうと思います。
     選考審査委員に、平田オリザさん、佐東範一さんなどがおられ、佐東範一さんはコンテンポラリーダンスの方です。この方はアートセンターの検討委員会のメンバーでもありますので、おそらく精を出してPRをしていただいたのではないかと思います。
     バレエは少し意外でしたが、木田真理子さんという世界的に名前の売れている方が応募していただいたということで、たいへん名誉なことだと思っています。木田さんが受賞されたダンス・ブノワ賞は、何かのコンペティションで一位になったのではなくて、年間の活躍を全て総合評価したうえで一位という賞です。豊岡でも地道にバレエを教えている方があり、大変喜ばれるのではないかと思います。

Q2 選考に漏れたもので、変わったジャンルはありましたか。
A2 特に変わったのはなかったです。白井剛さんにしても木田真理子さんにしても、その世界では非常に有名な方で、そのような方々に来ていただくので、あまり名前の売れていない方は、今回ご遠慮いただいたというかたちになりました。
 片方で、若いこれからという方々を育てたいという気持ちもあります。

Q3 複数の国の連合体になっているのは、公募の段階でこうなっているのですか。たとえば同じような人がいるからセンターの方でコーディネートしたということはありませんか。
A3 初めからこの内容で応募されました。
 ちなみに、来年3月に、ジョリス・ラコストさんという演出家が来られるのですが、そのときも世界6カ国の俳優が来られる予定です。このような国境を越えたプロジェクトが非常に目立つ感じがします。

〈会見事項以外〉第3回世界身体障害者野球日本大会

Q1 明日から第3回世界身体障害者野球日本大会が、豊岡市を会場にして始まりますが、開催市の市長としていかがですか。
A1 しっかりとエールを送りたいと思っています。障害を乗り越えて野球に取り組んでおられる方々で、おそらくすごい内容だろうと思います。多くの人々に勇気や感動を与えると思いますので、たくさんの人に見ていただき、そしてそのすごさを実感していただきたいと思います。そのような場を豊岡が提供できたということはとても誇らしいことです。

〈会見事項以外〉運動公園の整備

Q1 運動公園の説明会がこの前ありましたが、その説明会の周知の仕方が十分でなく、手続きだけがどんどん前に進んでいき、中身について積極的に市民に報告できていないように思いますが、もう少し改善する余地はありませんか。
A1 今回は、農業振興地域を外すための手続きとして、土地収用法を使うということだけで、土地所有者との争いは全くありません。
 環境団体の皆さんとはこれまでに何度も話し合いをしていますので、あの場自体を、取り立てて特にPRするという必要性は考えていなかったということです。

Q2 法律の適用については、確かに行政上のテクニックなのだろうと思います。与える印象についてとやかく言っているわけではなく、たとえばあの場にコウノトリ共生課がいなかったことや今後のビオトープをどのように維持管理していくかということも含めて、広く多くの知恵を借りるというような姿勢を持っておかないといけないのではないですか。手続きでなく、この計画の進め方全体を見て思うことです。
A2 いろいろなところから反対の声が上がりましたが、その団体との話し合いは既に済んだと認識しています。最終的に賛成と言っていただけないところもありますが、議論としてはかなり尽くしたと思っています。
 例えば、コウノトリの郷公園などは、これから前向きにいろいろとアドバイスをすると言われていますし、コウノトリ市民研究所も、ビオトープや植生については、さらに良くなるように積極的に関与すると言っていただいていますので、実質的により良いものを作るための関係者との話し合いは既に進んできていると理解しています。あの説明会の場をそういう議論をする場にする必要はないのではないかと思います。
 コウノトリ共生課もそこに出席する必要性はなかったと思います。あの辺りは、ツバメのねぐら入りであったり、いろいろな鳥がいる所ですから、木を植えることによって緑地の連続性ができて、むしろ鳥のために良いという評価もいただいています。
 湿地についての管理の議論が出たように聞いていますが、日本で湿地管理の技術はまだ出来上がっていないので、できていないというのはその通りです。だからこそ、湿地をさまざまな形で作って、技術体系を確立するということが大切だろうと思います。ハチゴロウの戸島湿地自体が、湿地管理の技術を開発することがミッションの一つになっているぐらいです。今後さらに具体的に誰が湿地の管理に当たるのか、どのように湿地の管理をしていくのか、むしろそのことを探ることが非常に意味があると思います。今ないからダメだということではなくて、ないものを具体例の中でどのように探り当てていって体系化していくか、そういう場ができると積極的に捕らえるべきではないかと思います。

Q3 説明会を聞いていると、質問に対する答えがないまま次の話に向かうということの繰り返しをしていて、説明をされるのですが、かみ合う答えが十分出てきていませんでした。そして、説明を終わりますとなったという、残念なやり取りが連続していました。そういうのを見ていると、何を説明していたのかなということが率直な印象としてありました。例えば土にしても、技術的なことがあるので分かりにくいのですが、今ある土をそのまま使えるのか、それによってまた工費がかさむ可能性も出てくるのですが、そういうことを十分検討してあの説明会に担当者の方が出たのか怪しかったです。きちんと答えられていないのです。現に土地を売ろうという地権者も出席されていて、いまさらそんなことにも答えられない状況だったのだと愕然とされていました。
A3 記録しか見ていませんが、かなり難儀なご意見をいただいたのではないかと思っています。市の側に求めるのは酷な質問ではないかと思います。

Q4 国交省に質問したところで、十分な満足いく回答が得られなかったからああいう場でも質問されている。受け入れられないものなので、受け入れてくれる先がないから、また出てくるという繰り返しの質問なのです。法律上解決しないといけない問題もあるようです。それをきちんと示していかないと地権者の方が今から売らないとおっしゃったり、事業の遂行が難しくなるとは思えませんが、ただ不安感を払拭しておかないと、今後何かあったときに協力しようということも担保にならなくなるのではないですか。
A4 おそらく大きな声で急に言われたのでびっくりされたというのが地権者の方の正直なところだろうと思います。その大きな声で言われたことは、本来は国交省が説明すべきことですので、以降はそのようにされていると思います。
 大切なことはそういうレベルの議論ではなくて、あそこは本当にあの地の自然の生態系を豊かにするのかどうか、どのようにするのかということについて、私たちは方針を出しましたので、いろいろな人が知恵を出し合って良いものを作るということだと思います。

Q5 景観面の配慮をもう少し真剣に考えておかないといけないと思います。いくら治水の問題があるからといっても、ラムサールエリアに近接している所もあり、景観を楽しみに来られる人も多くおられるので、あのまま放置することで良いのかということです。豊岡市だけの問題ではないですが、円山川の下流域であったり、奈佐小橋から下流域であったり、あるいは運動公園ができたときも緑の水面の中に一角ぽつんと運動公園があるということになりますから、景観面の配慮を十分されて、バランスの取れた進め方をされないといけないと思いますが、いかがですか。
A5 少なくとも円山川の河川整備に関していうと、景観面への配慮や生態系への配慮はかなりうまくされてきていると思います。
 問題は今おっしゃったようなパラペットの所の景観をどうするかということです。まず高い壁ができて、さらに1メートル上がりますから、乗用車だと今のままだと水面が見えません。それについては見える所まで地面を上げるべきだという議論をしていまして、国土交通省はそういう検討をされていると思います。対岸から見たときに、化粧のコンクリートになっているとはいうものの、あの白い面が出るのがいいのかどうかということがあって、例えばツタで覆うことはできないかというような提案もしているところです。最終的にどうなるのか分かりませんが、景観についても配慮すべきなのは当然だと思います。国土交通は、それに対して耳を傾ける柔軟性は今までも持ってきていると思います。引き続きそこはしっかりとやりたいと思います。

Q6 運動公園については、関心のない人は関心ないまま過ぎ去っていき、一部の非常にこだわりのある方たちは根強く意見を持っておられるという状態が続いている気がします。関心がない方も、あの地域がどういう歴史的意義があって、市としての選択でそこでどういうことがなされているのかもっと知るべきだと思います。
 本来説明会をもっと告知すべきかどうかという議論もありますが、下鶴井で何がなされようとしているかということは、まだまだ周知不足なところがあるのではないかと思います。それをもっと広めることによって環境への関心を高めることができ、もう少しうまく展開していくことができるのではないかと思いますが、いかがですか。
A6 一時あの場所でいいのかという議論があり、マスコミの皆さんにも取り上げられて、それに対しては私たちも応えてきましたし、具体的に声をあげられた方々との話し合いも何度もやってきました。
 結果として、コウノトリ湿地ネットだけは納得できないというか、賛成はできないということです。しかし、賛成はできないけれども、当初の理解とは相当変わってきていると思います。それでもなお賛成できないというところまでは詰めてきたと思っています。私としては応えてきた、何度も何度も議論してきたと思っています。おっしゃっているのは、そのような議論をさらに多くの市民にとおっしゃっているのだろうと思いますが、正直なかなか難しいです。関心のある人たちときちんとした議論をして、より良いものを作っていくことに精力を費やす時期に来ているのではないかと思います。

Q7 議論している過程をもっとオープンにされた方がいいのではないですか。
A7 基本計画、また、その都度全体の構想はお示ししてきたはずです。その中にまさに議論の成果が入っています。コウノトリ湿地ネット以外のところについては協力するという形になって、その方々の知恵も借りて、あの規模ではもともとはなかったが湿地という構想ができました。樹木の配置の仕方も市民意見のアドバイスを得てきています。そういう成果を今まで皆さんにも公表してきたつもりです。次にそのチャンスがあるとすると、もっと話が進んだ段階で、このような議論に対して私たちはこんなふうな対応をすることにしましたということをお伝えすることではないかと思います。

Q8 詳細設計に入ってから以降の話しになってきますか。
A8 はい、そうなります。

Q9 市の担当課の方に釘をさしていただきたいのですが、今言われたようにオープンに、広く知ってほしいという積極的な姿勢というのがほしいと思います。嵐が通り過ぎるのをじっと待っているような話の進め方をされると、関心を持っている者にしたらたまらないと思います。仮にそうでなかったとしても、行政はそういう疑念を持たれること自体を避けるべきではないですか。
A9 おっしゃっていることは分かります。

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