市長臨時記者会見(平成26年5月14日)

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページ番号1003605  更新日 平成30年5月23日

印刷大きな文字で印刷

日時

平成26年5月14日(水曜日) 午後2時~2時50分

場所

豊岡市役所 3階 庁議室

会見事項

有害鳥獣駆除に係る事業の見直しについて

質疑応答〔発言要旨〕

Q1 有害捕獲期間のシカの捕獲頭数を5,000頭とし、狩猟期間の捕獲頭数と合わせて、年間6,500頭捕獲したいというのは、平成26年度の目標です
か。
A1 はい、そうです。

Q2 平成27年度以降はどうされるのですか。
A2 基本的には同じ頭数を捕獲することになります。
 しかし、県の最低捕獲頭数が毎年発表され、それは前年度の捕獲頭数を見た上で調整をしながらですので、平成27年度に別の数字が出てくれば、改めてその数字を元に市としての目標を定めることになります。
現時点では、3年間はこの枠組みでいきたいと思っています。

Q3 イノシシの年間1,000頭捕獲というのは、豊岡市だけの数字ですか。
A3 はい、そうです。

Q4 82,000頭~178,000頭という推定生息数値は、いつの時点の数字ですか。
A4 平成24年度の数字です。

Q5 目撃効率(一人一日あたりの目撃頭数)というのは、狩猟者が期間中に何回入ったかということを平均化された中での数字ですか。
A5 猟師は、毎回1日入るたびに目撃を記帳することが県から義務付けられています。1回入って丸一日歩いた中で何頭見たかということを、必ず毎日猟の終わりにつけています。平均値ではなく、実際に目撃した数値です。

Q6 入る回数が増えれば見る回数も増えるし、少なければ見る回数も少ないというような、その辺が少しぼやっとした感じの数字ではないかという気がしますがいかがですか。
A6 県が平均していると思います。今日ある人が入ったときには2頭見ました。別の人が入ったときには3頭見ました。当然ばらつきがありますから。回数が多くなればなるほど平均に近づいてきますので、それを平均すると猟師一人当たり、1回当たり何頭見たという平均値が出てくると思います。

Q7 狩猟した個体は、どのように処理されるのですか。
A7 原則埋めていただくようにお願いしています。

Q8 歯を抜いて、捕ってきた証明にすることがあったと思いますが、それはいかがですか。
A8 同じように捕獲したものの前歯を持ち帰り、写真を撮ってきていただきます。以前は歯だけでよかったのですが、平成26年4月から写真が追加になりました。

Q9 捕獲した有害鳥獣を給食や料理に活用する取組みをしている自治体もありますが、豊岡市では埋めるという選択をされたのですか。
A9 シカ肉を処理する施設が豊岡市内にはありません。安定的にするためには事業としてペイをするという仕組みを作らないと持続しません。将来、誰かしてくれないかと期待しています。計画が出てくれば支援したいと思っていますが、今現にありませんので、埋設しかありません。
 シカを捕獲してから肉に処理するまでに膨大な時間がかかると、肉の鮮度が落ちてしまいます。これだけ広いエリアでカバーしようとすると、一つ処理施設を作ってもカバーできない難しさがあります。処理をして学校給食で使うという方法もありますが、マーケット自体が一貫して安定需要があるかというと、日本ではなかなかありません。何か話題的に給食で使いましたということはあっても、安定的に、継続的にというのはなかなか難しいというのが実態だろうと思います。

Q10 狩猟の担い手育成も大きな課題の一つと思いますが、そこのアプローチは何かありますか。
A10 これまでのアプローチとしては、県民局の取組みとして、講座を開き、それから試験に通ってもらって猟師さんの資格を取っていただくという取組みがなされています。市も、免許取得費用を補助しています。
 しかし、実際に射撃をする場所は但馬にはありません。免許の更新の際にも講習を受ける必要があり、そのときも鉄砲を撃たないといけないのですが、それが須磨にしかないので、但馬にとっては銃の免許者を育てるというのは、かなりハンディがあります。
 参考ですが、鳥獣保護法の改正案が今国会に提出されており、その中には夜間、一定条件の下で鉄砲を撃つことができるということも入っています。シカは夜集まる性向がありますので、夜間、銃で撃つことができれば相当効率よく捕獲ができますが、危ないということがあって今までできませんでした。撲滅させることが目的ではなく、一定頭数まで下げて、管理をきちんとすれば彼らも生きながら農林業被害も下がってくる、収まるといった、そこまで管理するという、管理を前面に打ち出した法改正が行われようとしています。それらともうまく連携しながら、豊岡市での獣害を減らしでいきたいと思っています。今年度の新規制度の「ノアの方舟作戦」や今度の捕獲頭数の増頭と合わせて、共生ができるような状況を作り出していきたいと思っています。

Q11 各市に最低捕獲目標頭数というのが割り当てられており、豊岡市は5,260頭です。豊岡市は捕獲頭数を6,500頭にするということですが、各市で自由に頭数を定めることができるのですか。
A11 はい、できます。県が示しているのは最低捕獲目標数ということですので、各市が設定することは自由だということです。
 本当は、これ以上減らしてはいけないという頭数があるべきなのであって、そこまでを持っていきましょうということが本来あるべき姿ですが、生息頭数が実際何頭なのか分からないぐらいの幅があり、厳密なものはありません。したがって、試行錯誤を繰り返しながら着地地点を見い出していくというものです。たまたま豊岡市は1.2倍にしましたが、猟師さんもやりますよということがあれば、1.3倍という選択肢もあるわけですが、今の時点では1.2倍が精一杯かなと思います。やりながら、どうも捕りすぎの方向に来てるとなると軌道修正をして捕獲頭数を減らし、まだまだ足りないとなれば増やしていくという対応をしていきたいと思っています。

Q12 シカの被害は、農産物では具体的にどういうものがあるのですか。
A12 シカは農作物を食べてしまいます。それから、木の皮を食べてしまいます。木というのは、まわりの樹木、皮だけで生きていて、内部は生きていないのです。その樹木の皮のところを伝っていろいろなものが、葉っぱから下に行き、下から上に行くという状況です。そこをぐるっと食われてしまうと、その木は死ぬほかありません。林業被害は枯れてしまう、農作物は食べられてしまいます。あるいはもちろん踏み荒らされるということもあるかもしれませんが、基本は食べられてしまうということです。
 それから、通常の木でもない、農作物でもない普通の森林植生も、シカに食べられてしまうと、シカが嫌がるものしか残らなくて、森林植生が非常に単調なものに、貧しいものになってしまいます。場合によっては、草1本残りません。草が全く生えない。土がむき出しの状況になっています。これは防災上、非常に問題です。ここに大雨が降ると、土石流になるなど、さまざまな土砂災害を起こす可能性が出てくるとことがありますので、それも被害になると思います。

Q13 食べられる農作物はたとえば何がありますか。
A13 今でしたら、稲の苗を食べてしまいます。野菜は全般的に食べてしまいます。

Q14 銃で撃ったシカはそこに埋められると思いますが、オリ・ワナで捕ったシカも同じようにするのですか。
A14 オリの中で殺処分し、埋めます。厳密には、軽トラに乗せて遠くまで運んで行って、支障のないところに埋めることが多いです。箱ワナを置くところは集落の近くが多いので、そこで埋葬してしまうとクマが掘り返してしまうということもあります。できるだけそういう影響のない山奥まで持って行って埋めます。

Q15 狩猟の曜日や時間は決まっていますか。
A15 曜日は決まっていません。鉄砲が使えるのは夜明けから日没までです。

Q16 狩猟時に、山菜採りの人などが入っているような危険性に対して、何か対策をとられていますか。
A16 事前に、農会や地区役員などに、何月何日に有害鳥獣駆除が行われますと伝え、警察への連絡もしています。
 しかし、聞いていない方や外から来られる方がいらっしゃるので、駆除班が入る前には必ず安全確認を、たとえば周辺に車が停まっていないか、林道などを歩いてみて大丈夫かといった確認が行われています。

Q17 豊岡市の平成25年度の捕獲5,209頭というのは、県内ではどのくらいの位置ですか。
A17 捕獲実績は県内で豊岡市がトップです。平成24年度の捕獲実績でいいますと豊岡市が3,726頭、次が養父市で3,451頭、他市町は3,000頭以下です。もともと豊岡は目撃効率が高い、つまり多くいるということです。県下で一番広い面積ですので、絶対数としても非常に多いのだろうと思います。

Q18 先月、香美町のバイパスで、シカが車に接触して死んでいましたが、このような海岸の北の方の場所で見たのは初めてでした。シカの分布の変化を具体的に感じられるようなことはありますか。
A18 豊岡市でも、田結地区は非常にシカが増えていまして、足元の植生がなくなって石ころが見えてきています。ここに大雨が降ると危ないという状況になっています。シカが南から上がって来て、これ以上北には行けないという行き止まりのところまで来て、田結地区の辺りでとどまっているのではないかと地元の方はおっしゃっています。

Q19 捕獲専任班は、豊岡市だけが特別にこのような取組みをしているのですか。
A19 捕獲専任班については、昨年度養父市や朝来市もされていましたが、今年度は取組まれないと聞いています。

Q20 捕獲専任班の方は、皆さん豊岡市民の方ですか。
A20 はい、そうです。

Q21 捕獲専任班の活動期間の5カ月は、有害捕獲期間と狩猟期間を合わせた期間ですか。
A21 捕獲専任班は有害捕獲期間のみ活動します。狩猟期間は、趣味などで行う狩猟者に期間を設けているものですから、有害鳥獣駆除はできません。

Q22 有害鳥獣駆除のために新規採用された嘱託職員・おかひろあきさんの県集落獣害アドバイザーの肩書きは、元職ですか。
A22 平成23年に県集落獣害アドバイザーになり、現在もそうです。

Q23 岡居さんが捕獲班員になられたのはいつからですか。
A23 3年前です。

Q24 6,500頭を捕獲したら、全部埋めるという話でしたが、食材として提供したり、皮をなめして装飾に使うという用途もあると思いますが、そのようなことは考えられないのですか。
A24 県の処理場もいっぱいの状況で、運び込まれたものを処理できない状態です。それで採算ラインにほとんどのところが達してないという状況になっていまして、豊岡市としても、今そんな冒険はできないと考えています。

Q25 使うとしたら、皮を使うぐらいになるのですか。
A25 有害捕獲期間に捕獲したものは必ず埋めるということで、使用してはいけないことになっています。
 しかし、狩猟期間中に捕ったものは、個人で使うことができます。

Q26 県がハンターの養成セミナーのようなことをしているように聞いていますが、予定はないのですか。
A26 今までは但馬県民局の取組み「マイスタースクール」がありましたが、今年からそれが全県版になり、5年間行われることになりました。

Q27 ハンター養成セミナーで募集している人数は10人くらいですか。
A27 毎回それくらいの人数です。

Q28 被害で深刻な状況のところのハンターを重点的に養成する取組みはないのですか。
A28 今年から、有害鳥獣捕獲入門講座のような養成スクールを開講し、年に30人、県下3地区で各10人ずつという新たな取組みが行われます。

より良いウェブサイトにするために、ページの感想を聞かせてください。

質問:このページの情報は役にたちましたか?
質問:このページの内容は分かりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?

このページに関するご質問やご意見は、「このページに記載されている情報の担当課」までお問い合わせください

このページに関する問合せ

市長公室 秘書広報課 広報戦略係
〒668-8666 豊岡市中央町2番4号
電話:0796-21-9035 ファクス:0796-24-1004
問合せは専用フォームを利用してください。