市長定例記者会見(平成31年2月27日)

このページの情報をツイッターでツイートできます
このページの情報をフェイスブックでシェアできます
このページの情報をラインでシェアできます

ページ番号1007191  更新日 平成31年3月7日

印刷大きな文字で印刷

日時

平成31年2月27日(木曜日) 午後1時27分~2時02分

場所

豊岡市役所 3階 庁議室

会見事項

  1. 「出石総合スポーツセンター野球場」リニューアルオープン
    ~グラウンド全面の一新および安全対策~
  2. 「運動健康ポイント制度」スマホアプリ運用開始
    ~貯まったポイントを小中学校等へ寄付~
  3. 「兵庫県北部(たじま)合同企業説明会2020」の開催
    ~但馬の企業70社が大阪に集結~
  4. 平成29年度制作「親から子へのサプライズ卒業式~わかもの巣立 ち応援プロジェクト2018~」ムービーの視聴状況

質疑応答〔発言要旨〕

(2) 「運動健康ポイント制度」スマホアプリ運用開始

Q1 施設利用券への交換よりも寄付の方が多いのですか?
A1 はい、そうです。この制度を始めた時は、温泉利用券への交換など、本人のためだけの制度でした。しかし、参加者がなかなか伸びなかったため、他のまちで行われていた寄付制度を導入しました。この寄付制度の導入により一気に利用者が増えました。現在、ポイントを交換した人のうち、6割を超える人が小学校や幼稚園、保育園に寄付されています。

Q2 寄付されたポイントはどのようなものに換えられているのですか?
A2 ドッジボールや図書などに換えられています。
 参加者は、自分の健康にもつながり、また贈呈式で「おじいちゃん、おばあちゃんありがとう」と言われると非常にうれしいわけですよね。

Q3 贈呈式も行っているのですか?
A3 行われています。
 歩くことや筋トレなど、運動することは、これまでのさまざまなデータで健康に良いということが明らかです。ただし、続けなければ成果が出ないということも分かっています。ところが実際続かないのが現状で、どう続けてもらうかということが日本中で課題になっています。その中で、分かってきたことがいくつかあり、一つは、一人では続かないが、仲間がいると長続きするということがあります。
 何か誘因があると人は動くのではないかという仮定の下で、さまざまな取組みを行ってきました。運動健康ポイント制度もそういう狙いを持っているのですが、施設利用に交換できるポイントは、一般の方が頑張って年間数百ポイント、2千円ぐらいのことで、それでは、なかなかその誘因になりにくいということがありました。豊岡はただその2千円を3千円とか5千円に上げるのではなく、寄付をすることの喜び、ソーシャル・ネットワークイン・センティブ、人間は人とつながることに喜びを感じるみたいなところに期待を寄せて進めてきました。

Q4 県下でもなかなか珍しい取組みですね。
A4 おそらく兵庫県内ではほとんど例がないと思います。
 豊岡市は7年連続で国民健康保険の一人当たりの医療費が県内最下位です。また後期高齢者医療保険も9年連続で一人当たりの医療費が最下位です。さまざまな要因があるのだろうと思いますが、近年のものについていうと、このような運動健康ポイント制度であるかと、それ以外にも地区で集まって筋トレを行う玄さん元気教室などが、成果として表れているのだと思います。

Q5 健康都市みたいな側面があるのですか?
A5 そうですね。
 豊岡市は、筑波大学の教授を中心に健康に関心がある全国の首長が集まり勉強会を行うスマートウェルネスシティというものに設立当初から参加しています。自治体が、さまざまな取組みの成果を持ち寄って、またお互いが刺激を受けて健康政策を行います。で、その際の条件がいくつかあるのですが、最も大きな要件は科学的エビデンスに基づくということです。感覚的にこれは良さそうではなく、それは医療費がどれだけ抑えられたのか、それはどれほどの人の健康状態が良くなったのかなどに基づき、施策展開をすることです。日本の健康政策に決定的に欠けていたのは、科学的エビデンスです。例えばウォーキングの指導者を呼んできて、500人の会場が600人来られて超満員でした「よかったよかった」で終わってしまうことがよくあります。それは、本当にその市民の健康状態が良くなったのか、次の日からも歩き続けているのか、本当に成果につながっているのかなどというようなことを意識してやってきています。

(4) 「親から子へのサプライズ卒業式」ムービーの視聴状況

Q1 大石監督とは以前からつながりがあったのですか?
A1 このプロジェクトは株式会社博報堂に委託しており、監督は博報堂の側で見つけていただきました。
 博報堂とは相当議論を重ねて理解を深め、昨年はこのプロモーション映像と卒業応援プロジェクトのポスターを作成しました。

Q2 今年のミュージシャン・イン・レジデンスも博報堂ですか?
A2 はい、そうです。

Q3 このような戦略的な取組みで広告代理店との提携は以前から行っていたのですか?
A3 地方創生戦略を策定した2015年度からになります。
但馬の市町の人口減少の原因ははっきりしています。10歳代の圧倒的な社会減です。例えば豊岡でも高校卒業時に8割の若者が豊岡を離れます。20歳代は大学卒業時を中心に結構帰ってきますが、20歳代で取り戻す人数は10歳代で失われた人数の約40%しかありません。但馬全体だと約28%です。30%と見ても7割の赤字が生じているわけです。つまり社会増減では減るばっかりです。若い人たちの数がまず減り、その結果、未婚率も上昇している中で若い夫婦の絶対数が減るということです。実は夫婦一組当たりの持つ子どもの数は、豊岡でも日本全体でも増えているのですが、なぜ子どもの数が減るのかというと、それは夫婦の絶対数が減っているからです。そのため、少なくなった子どもたちがまた大きくなって、高校卒業するときにガタンといなくなるという、その繰り返しで但馬、そして日本中の地方の人口が減っていくのです。
ただ、高校卒業時に出ていきたいということはよく分かります。豊岡には4年制大学もないですし、広い世界を見たいと思うのは当然です。そのため、むしろ私たちは「広い世界を見てこい」と送り出すぐらいの方が良いのだろうと思います。しかし、なぜ20歳代がこんなに帰ってこないのかというようなところから地方創生の取組みが始まりました。それは、一言で言ってしまうと「地方は貧しくてつまらないから」だということです。大企業はないし、所得もたしかに他の大都市と比べると格差があります。それだけではなくて、面白くない。おしゃれな服を着ていくとこもない。あるいはそういう街角もない。優れた芸術に触れる機会はほとんどない。AKB48なんて見たこともない。やはり都会から田舎に帰るかと言われると都落ちしたような気がすると。そのため、やるべきことはなんなのかと考えた時、もちろん経済を元気にして、働く場を作ることもそうですが、それだけではなくて「このまち面白いよね」というところを作ろうということです。それが「アートのまちづくり」です。同時に子どもや若者たちに但馬や豊岡の情報を伝え「まちはこんなに面白くなってきたよ」「すてきになってきたよ」、そして「みんな待っているよ」ということを伝えることも重要です。それがミュージシャン・イン・レジデンスのような取組みや、今回の映像によるメッセージであったりしています。

Q4 そういった中で平田オリザさんも移住され、職業専門大学が新設されることも戦略の一つになっているのですね?
A4 はい、そうです。

PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。

より良いウェブサイトにするために、ページの感想を聞かせてください。

質問:このページの情報は役にたちましたか?
質問:このページの内容は分かりやすかったですか?
質問:このページは見つけやすかったですか?

このページに関するご質問やご意見は、「このページに記載されている情報の担当課」までお問い合わせください

このページに関する問合せ

市長公室 秘書広報課 広報戦略係
〒668-8666 豊岡市中央町2番4号
電話:0796-21-9035 ファクス:0796-24-1004
問合せは専用フォームを利用してください。