市長臨時記者会見（平成30年8月14日）

日時

平成30年8月14日（火曜日） 午後1時～1時20分

場所

豊岡市役所　3階　庁議室

会見事項

小学校等の空調設備整備計画　～学習に集中できる教育環境を整備～

質疑応答〔発言要旨〕

Q1　全校設置に至った経緯を教えてください。
A1　市内には、客観的に見て小学校の統廃合について検討せざるを得ないような学校もあり、そこに多額の投資をするのかどうかという問題がありました。また、中学校の空調整備のときに分かったのですが、設計、工事、施工監理する人材のキャパで、工事が進まないということもありました。しかし、今年は異常な夏です。実際、他の地域では児童が亡くなるというような事態も起きています。昨年までの暑さとは違うため、今回、急きょ対応することとしました。

Q2　事業主体は豊岡市ですか？教育委員会ですか？
A2　豊岡市です。事業の担当は教育委員会です。

Q3　今年の猛暑で児童が病院に運ばれたなどの事例は起きてないですか？
A3　学校からは、そのような報告はないです。しかし、保健室で休むなど、不調を訴えることはおそらくあったと思います。

Q4　不調を訴えた児童の人数は分かりますか？
A4　分かりません。

Q5　「クールスポット」とはどのようなものですか？
A5　保健室、コンピュータ室の他に、例えば、図書室、会議室などをクールスポットに見立てて、運動会の練習等で外から入ってきたときに、一時的に火照った体を少し冷やす場所です。
　全教室に空調設備を設置するには、電源工事自体が必要になり、設計、施工などにかなり時間が掛かってしまいます。

Q6　具体的な活用方法を教えてください。ただ単に休み時間などにクールダウンさせるような運用ですか？
A6　学校の規模にもよりますが、例えば、小規模校では運動会の練習を2クラス同時に行うこともあり、次の授業の内容によっては、また同じクラスで行うことができる場合があります。その場合には、そのまま使用することも可能だと思います。ただ、大規模校になりますと、複数クラスの授業を行うことは難しく、しばらくの間クールスポットで体を休めてから、教室に戻って授業を再開するなどの方法を考えています。

Q7　保健室には全てエアコンが付いているのですか？
A7　はい、あります。

Q8　新設するエアコンは家庭用ですか？業務用ですか？
A8　業務用です。

Q9　1台当たりの金額はいくらですか？
A9　1室当たりになりますが30万から300万円になります。平均では107万円です。広い部屋では2台設置することになります。

Q10　それは設置工事費用なども含んだ金額ですか？
A10　はい、そうです。

Q11　本格整備後も使えるのですか？
A11　はい、そのまま使用します。

Q12　設置に向け実質的な議論を始めたのはいつ頃からですか？
A12　他の地域で子どもがお亡くなりになられたころからです。

Q13　クールスポットの工事が一番早く完了する学校はどこですか？
A13　工事は8業者に発注しており、まだ分かりません。

Q14　夏休み中には終わるのですか？
A14　そのようにお願いしています。

Q15　使用方法について指針などは作りますか？
A15　指針までは作らないと思います。しかし、校園長会等でこのような使い方をしてほしいという指導を行うことになると思います。正直、今回の整備は、使用方法等の細部までは詰めておらず、緊急対策として行っています。今後の運用の中で、実際現場と相談しながら、適切な使い方を見つけていけばいいと思っています。

Q16　事業費が6億円を超えていますが、市にとって大きな負担にならないですか？
A16　そうですね。ただ、命に関わることとなれば、やはり最優先だと思います。

Q17　ちなみに中学校の冷房設備の設置で電気代が年間700万円以上増加したと聞きましたが？
A17　電気代は、実際運用してみてからどう節約するかということを考えればいいと思います。繰り返しますが、とにかく、この暑さが命に関わるため、あまり細部のことを言う前に整備をするというのが基本的な考え方です。

Q18　整備順番はどのように決めましたか？
A18　順番についても、議論し始めるといろいろな考え方があります。その議論で賛成反対になると、整備そのものが遅れてしまいます。分かりやすいところで「一人でも多くの児童にできるだけ早くいい環境を提供する」との観点から、基本的に児童数の多寡により決定しました。