出石鉄道の蒸気機関車をダンボールで再現

　平成30年12月21日、豊岡市商工会青年部出石支部のメンバー5人が豊岡市役所を訪れ、中貝市長に、段ボールで作製した蒸気機関車の模型を披露しました。
　この模型は、出石鉄道株式会社の「6号蒸気機関車」を再現したもので、実物の4分の1の大きさです。

　同支部は、平成31年に設立50周年を迎え、同社の設立100周年と重なるため「忘れられつつある歴史遺産の継承と、郷土愛を育みたい」との思いから、記念事業として原寸大模型を作製することになりました。
　今回の模型は、原寸大模型を作製する前段階として作製されたもので、平成30年7月から設計図づくりを開始。書籍の図面をもとに、詳細が分からない部品は、加悦SL広場（京都府与謝野町）を訪問し、類似の車両を実測するなどして完成させ、同支部のメンバーが、交代で毎日作業し、2カ月かけて出来上がった力作です。

　原寸大模型は、運転室に人が乗れるようにするなど、より細部にまでこだわった仕上がりになるとのこと。平成31年1月から作製を始め、夏の完成を目指します。

【出石鉄道株式会社】
　住民有志が出資した会社で、大正8（1919）年に設立（当初の社名は出石軽便鉄道株式会社）。昭和4（1929）年に出石・江原間を結ぶ線路を完成させ、旅客や貨物輸送を行うが、自然災害や戦争の影響などで昭和45（1970）年に廃止。