市長臨時記者会見(2023年2月15日)
日時
2023年2月15日 午後1時~午後3時
場所
豊岡市役所 3階 庁議室
会見事項
令和5年度当初予算について
質疑応答
Q1 一般会計が前年比2.9%の増となっているが、これに影響している主な事業は何か。
A1 一番大きく影響しているのは、新文化会館整備事業である。そのほかには総合体育館の長寿命化、竹野小中校整備の関係、いわゆる建設、建築に必要なお金が大きく発生していることが大きな原因である。
Q2 今回の予算編成の中で、強く打ち出したものを挙げていただきたい。
A2 やはり、子ども医療費の対象者拡大と、子ども支援につながる妊産婦への援助の拡充・拡大が挙げられる。また、DXがらみで、いろいろな面で市民の方のサービス提供が今後拡充できる予算を編成でき、大変うれしく思っている。
Q3 今回、市長になって2度目の予算編成で、自身の意向に沿った内容になっているとおっしゃったが、どんな思いで、どういうところに目配せして編成したのか。
A3 基本構想や地方創生総合戦略に基づいて内容がバシッと決められている。それをなんとか維持していくことを考えた場合、それに関する予算が発生し、他のところに予算が回せないというジレンマがあった。そこをなんとか、どちらも成り立つように欲張って、財政にも無理を言って私の思いを通せる部分を作っていただいた。そのことが、今回の予算編成で結果としてはよかった点である。
Q4 私の思いとは何か。
A4 それはもちろん選挙以来申し上げている、「主人公は市民」という言葉をもとに実行していくことである。今回の予算編成でDXによって市民サービスを拡充していけること、小学3年生までの医療費無料化を実行できるようになること、県の助成が終了した特定不妊治療費について市が助成し変わらず援助を受けていいだけること、それらがやりたかったことであり、それを実現できるので満足している。もちろん、まだまだそれだけではないが。
Q5 地方創生の部分で、豊岡演劇祭の開催事業費が継続計上されている。前年度の予算に関する記者会見では、1回開催して予算を判断すると言っておられたが、改めて継続することを決めた理由は。
A5 どんな状態で予算が執行されているか見たかったので、今年度は5,400万円という額を実行委員会に助成し、事業実施してもらった。昨年、その事業報告を受け、若干、「こういう使い方でいいのか」と思える部分もあったり、「そこが改善できればこの5,400万円がいくらになるか」ということも想像した。今回、継続して予算計上したが、その点を気を付けて次回は開催してほしい。また、企業スポンサーを募って、支援が多く得られる内容にしてほしいという思いを含めて昨年度と同じように予算を付けた。一応、2024年までが区切りだが、そこを迎えるまでにも市の支出が減額できるような取り組みを実行委員会に取っていただくようお願いしたいと思っている。
Q6 2024年が区切りというのはどういうことか。
A6 2024年までは国の地方創生推進交付金が充たるということである。
Q7 地方創生事業が減らせない、また、今やりたいことがある中でいくつかは実施できたという話だった。今回実現できなかった部分で、本当は実施したかったが財源がなくてできなかったものは。
A7 1番は子ども医療費の無料化の対象者をもっと広げたかった。当初、他市並みにしたいと思っていたができなかった。もし財源があればやっていた。それと福祉関係で、福祉として運用していく金額がある程度あるが、それを運用してもなかなか満足していただける内容になってない部分があると感じている。その部分が解消できる財源を生み出すことができなかった。できることならそこも整備したいという思いは強く持っている。
Q8 次年度以降どこかで財源を見出して、例えば子ども医療費であれば、さらなる年齢引き上げを考えていくのか。
A8 はい。当然それをやっていかなければならないというのは、私に課せられている部分だと思う。
Q9 やりたいことがあるが財政上の限度があるので、できない。その限度というのは、基本構想に縛られているのか、他に必要経費があってできないのか。他に必要経費がいるからという理由なら今後も変わらないだろう。どこをどうして広げていきたいのか、その構想の見通しは。
A9 今の基本構想ができて、基本構想の12年間が3期に分かれている。今、その1期が終わって2期目に入っている。また、地方創生の事業に関しても2024年度まで総合戦略で内容が決まっている。その部分を着実に進めていこうという計画があるので、それを私の段階でバサッと切ることはできないということを強く感じている。それを切るためには、基本構想策定から12年後。その時点ではゼロからのスタートになるので、やりやすくなると思うが、今の基本構想や地方創生事業から大きく外れずに私の任期でできることをやっていくということである。
Q10 今の段階ではこども医療費の無料化の対象者を中学3年生まで広げることがなかなか見通せない。任期中に少しずつでも引き上げたいのか、任期中には中3まで無理だと思っているのか。
A10 無理だという決定はしていない。しかし、それをやるためには相当な努力が必要だと感じている。予算の使い方、補助の仕方はこれまでいろいろあった。そこを整理していくと、例えば補助に関しては今の補助額ではなくてもすむものもあるかもしれない。そういったことが考えられる部分が、たくさんあると感じているので、そこを整理していけば余分の財源ができるかもしれない。あるものをなしにするのは労力がいるので、それに対してどうトライしていくのかを、後の2年間ずっと考えていかないといけないと思っている。
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