市長定例記者会見(令和元年6月3日)
日時
令和元年6月3日(月曜日) 午後1時15分~午後2時5分
場所
豊岡市役所本庁舎 3階 庁議室
会見事項
- Wildfowl&Wetlands Trust副代表 デイビット・リンドー氏の豊岡招聘
~豊岡の多様な魅力を実際に感じてもらう~ - 「保育支援システム」の導入
~「保育士の働きやすさ」と「保護者の利便性」を向上~ - ドイツボート連盟とパートナーシップ契約を締結
- アサヒビール ドイツボート代表チーム事前合宿歓迎ポスターの提供
- テアトロ・インプロヴィーゾ×セマフォー『ファンタスティック!いとをかし』豊岡公演
~「ファンタスティック」をテーマに美術と音楽と演劇で描く、夏休みに家族で楽しめる舞台作品!~
質疑応答〔発言要旨〕
(1) 1.Wildfowl&Wetlands Trust副代表 デイビット・リンドー氏の豊岡招聘
Q1 WWTは何の団体ですか?
A1 自然保護団体になると思います。
Q2 招聘にかかる費用はいくらですか?
A2 2人分の旅費、計761,240円です。
Q3 滞在経費なども含んでいるのですか?
A3 全て含んでいます。
Q4 現地視察は市職員も同行するのですか?
A4 はい、同行します。コウノトリ共生課から2名程度、通訳として大交流課から1名同行します。またラン・レヴィ・ヤマモリさんも対応されます。
Q5 現場での取材は可能ですか?
A5 可能ですが、視察時間が流動的なため、現場で取材できる日を改めて設定させていただきます。
Q6 招聘することになったきっかけは何ですか?
A6 昨年8月にイギリスで開催されたバードフェアで、デイビットさんとお会いして話をしました。もともとバードフェアへの出展は、早くからランさんに「豊岡市はこのバードフェアに出展すべきだ」と言われていました。バードフェアは世界最大のバードウオッチングツーリズムの見本市のようなものです。ランさんがバードフェア会長のティムさんに豊岡の話をされ、何百社かの出展待ちを飛び越えて出展しました。現地ではランさんの紹介で、いろんな人とお会いをし、そのときの一人がデイビットさんでした。記事を書かれたり、テレビに出演されたりする大変影響力の大きい方です。「また日本に一度お越しください」と言っていました。その後しばらくして、デイビッドさん自身から「ぜひ日本に行きたい」と言われ、今回来られることになりました。
Q7 雑誌やテレビを通して豊岡の取組みを世界に発信してもらうのですか?
A7 そうですね。その他にも、今年もバードフェアに行きますので、いろんな方々に「日本から来てるんだけど、豊岡はすごいよ」というようなことをつないでいただけたらとも思っています。
Q8 多くの人に豊岡の取組みを知ってほしいということですね。
A8 はい、全世界にです。バードフェアには世界中から鳥の関係者や保護団体が来られます。例えば昨年、会員は世界中にいて本拠がイギリスのバードライフインターナショナルの会長と会ったりもしました。この総裁は高円宮妃殿下です。
世界中の自然保護というのは、経済に負け正直苦戦をしています。その中で豊岡はコウノトリ育む農法に取り組み、一度絶滅した生き物が空を飛び回っているという事例があり、それを知ることによって世界中の人々が勇気を得るのではないかというふうに思います。私たちは私たちでPRしていますが、世界中から関係者が集まるところで一気に情報を発信するためにも、バードフェアの開催の前にインフルエンサーに来ていただくということです。
日本では正直コウノトリのことは記事にもならない時代になってきました。それはある意味で、ありふれた存在にまで持ってきたということですばらしいことですが、世界の中では豊岡の取組みはほとんど知られてないため、世界のフロンティアを求めていくということです。
(2) 「保育支援システム」の導入
Q1 導入は保護者からの要望ですか?
A1 要望ではないです。
これは保育士の確保対策でもあります。保育士の仕事はかなりしんどく、一度辞めて家庭の中に入った保育士は、もう働きたくないという人が多いです。そのため、もちろん報酬の差もありますが、働きやすさと働きがいをどのように実現するかということを検討する中で、専門家から今回の提案を受けました。できる限り保育士の負担を減らすことにより、今まで掛けていたエネルギーを他のことに使え、そして保育の質も上がり、ひいては自分の仕事に対する誇りにもつながると考えています。
Q2 もう少し具体的な「働きやすさ」について教えてください。
A2 現在、園児の状況は全て紙に記録しており、保育士同士が情報共有する場合は、その紙自体を回覧しなければなりません。また、園児の欠席連絡は電話で行われ、そのたびに保育士は呼び出されていました。園児の1日の様子については、これまでお迎えの時に「今日はこんなんでしたよ」という記録が渡され保護者は家に帰ってからこれを見ていました。もし保護者が話したいことがある場合、次の日に話をすることになります。しかし、アプリを使うことで、保護者は迎えに行く前に子どもの状況が分かり、保育士にこんなことを聞こうかというようなことを思いながら園に行くことができます。園も保護者も、より深い話ができるようになり、それが「保育の質の向上」につながり、またそれが誇りにつながるというようなことです。
Q3 導入費用はいくらですか?
A3 全体事業費は235万6千円です。これはOAソフト借上料、Wi-Fi環境整備費、備品購入費などを含んでいます。
Q4 将来的には他の園にも広げるのですか?
A4 広げていきたいと考えています。
Q5 他の機能はどのようなものがありますか?
A5 例えば、身長や体重などを入力して成長記録として使用することもできます。なお、これらの導入については、今後時期を見ながら検討します。
ちなみに、この「働きやすさ」「働きがい」については、このアプリの活用だけではありません。例えば保育補助も導入し、比較的日中働けるという人に短時間だけ来ていただいております。0歳児や1歳児の食後の前掛け外しや、外した前掛けを子どものかばんに入れるという作業は、特に保育士の資格はいりません。早く食べ終わった2歳児や3歳児なども、早く保育室に連れて行き昼寝をさせたいのですが、保育士が一人でしたら、あっち行き、こっち行きします。今は保育士が昼寝に付き添って、食事が残っている子を少人数の先生と保育補助の方で対応しています。これが掃除とか布団を敷いたり、片付けたりということにも当てはまり、事務仕事ができる時間が30分から1時間程度増えました。
Q6 保育補助は八条認定こども園だけに導入しているのですか?
A6 去年の途中から保育士確保推進のモデル園として、八条認定こども園に配置しました。4人を採用し、毎日2人に入っていただくシフトを組んでいます。週3日の短時間勤務です。今年度からは西保育園にも4人配置しています。
Q7 保護者は全員スマホを持っているのですか?
A7 先日保護者説明会をさせていただいたところ、ほとんどの方がお持ちでした。仮にガラケーでも一部の機能は制限されますが使用できます。パソコンで対応していただければ、ほぼ全ての機能が使えます。
Q8 園での取材は可能ですか?
A8 大丈夫ですが、日程などについて園と調整します。
(3) ドイツボート連盟とパートナーシップ契約を締結
Q1 ロゴが「KINOSAKI」となっていますがなぜ「TOYOOKA」ではないのですか?
A1 理由は三つあります。一つは実際に彼らが泊まるのが城崎温泉であり、ボートコース自体も城崎です。そして、財政上の問題として城崎だと過疎債が使え、7割が交付税措置され自己負担は3割でよいということです。それからもう一つは、世界にPRするときには、やはり城崎の方が圧倒的に強く、豊岡よりもまず目立つということです。
Q2 実際のユニフォームは豊岡市にはないのですか?
A2 現物はありません。
Q3 全国で合宿地はたくさん決定していますが、豊岡市のようにスポンサーになるケースはあるのですか?
A3 期間中に各種支援を行うということはあると思いますが、本市のようなパートナーシップ契約は聞いたことないです。他の自治体では、宿泊代の一部をみますとか、空港からの移動をみますとか、おそらくそのようなことだろうと思います。
先日、大使館主催のドイツホストタウン会議で、こういう形は珍しいということで、ぜひ皆さんにお知らせしてほしいと言われました。
Q4 スポンサー契約を選択した理由は何ですか?
A4 ギブアンドテイクということです。
Q5 地元のドイツではこのロゴの意味を分かっているのでしょうかね?
A5 分からないと思います。「これは何だろう」と思ってもらうことがスタートだと思います。「『JAPAN』の上の『KINOSAKI』って何?」というふうに話題になるのではないかと思います。
Q6 説明する機会はないのですか?
A6 たぶんそういう問合せがあればドイツ連盟の方で説明をしてくれていると思います。
Q7 市が出展する旅行博にドイツの選手も来るのですか?
A7 ドイツチームの方から、来年3月ベルリンで開かれる旅行博に豊岡市が出展するのであれば、うちの選手を応援に行かせますとの提案がありました。旅行博はまだオリンピックの開催前ですが、たぶん選手が「城崎はいいところですよ」などと言ってくれるのだと思います。
Q8 一般的に、このようなボート選手の出演料はどのくらいですか?
A8 出演料は分かりませんが、ただドイツチームはそれを移動費のみで応援してもらえます
今、ドイツの国営放送がこのチームを追いかけて取材しています。オリンピックに向けたもので、その都度放送がなされ、最終的には編集されると聞いております。チームの中には、途中で選手からもれる選手が出てきたり、選ばれて「やったー」という選手もでてきます。事前合宿の様子であるとか、本番の様子、オリンピックが終わった後の様子などを追っかけていくと聞いていますので、その辺のPR効果を考えると良いアピールになったのではないかという気がします。
添付ファイル
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(資料1)デイビット・リンドー氏の豊岡招聘 (PDF 241.7KB)
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(資料2)「保育支援システム」の導入 (PDF 384.3KB)
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(資料3-1)ドイツボート連盟とパートナーシップ契約を締結 (PDF 169.7KB)
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(資料3-2)ドイツボート連盟(ロゴマーク等) (PDF 1.9MB)
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(資料4)アサヒビール ドイツボート代表チーム事前合宿歓迎ポスターの提供 (PDF 230.5KB)
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(資料4-2)ドイツボート代表チーム事前合宿歓迎ポスター (PDF 840.7KB)
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(資料5-1)テアトロ・インプロヴィーゾ×セマフォー「ファンタスティック!いとをかし」豊岡公演 (PDF 548.5KB)
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(資料5-2)「ファンタスティック!いとをかし」豊岡公演チラシ (PDF 2.2MB)
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