市長定例記者会見(2019年11月1日)
日時
2019年11月1日(金曜日) 午後1時15分~午後2時11分
場所
豊岡市役所本庁舎 3階 庁議室
会見事項
- 平成16年台風23号メモリアル事業「防災学習会」の開催
~過去の水害を振り返り、教訓を次世代につなげる~ - 「みんなでスポーツ応援キャラバン」の開催
~東京2020オリンピックの雰囲気を感じよう~ - 「とよおか2020スポーツ実行委員会」からの募集
- 豊岡市のホストタウンの状況
- 「豊岡エキシビション2019」の開催
- 「文化と教育の先端自治体連合」の発足式
- 2019年第3四半期の外国人延べ宿泊者数の状況(速報値)
- 首里城復元支援募金箱の設置
質疑応答〔発言要旨〕
(6) 「文化と教育の先端自治体連合」の発足式
Q1 発足の呼び掛け人は誰ですか?
A1 平田オリザさんです。
Q2 参加自治体は全て平田オリザさんが関係しているのですか?
A2 はい、そうです。
移住定住の戦略は日本中が同じようなこと、例えば移住フェアのようなことを行っていますが、むしろアートと教育でいわば尖ろうとしているところが集まり、そのことに特化をして売り出す方がいいのではないかということです。それぞれが特色のある教育や文化活動を行ってきており、そこが一つになって切磋琢磨することで、もっとそのレベルを上げるということです。ちなみに北海道の東川町は写真のまちとして非常に有名で、写真甲子園を行っており人口の増加に転じています。富山県の南砺市には利賀村があり演劇の世界の聖地と言われているところです。それから、岡山県の奈義町は歌舞伎です。あるいは老いと演劇で、認知症の高齢者に対して演劇でもって向き合うことなどを行っています。ここにあった1万円がなくなって、「お前取ったな」と言われたときに、「取ってない」とけんかするのではなくて、みんな「わーそりゃ大変だ」と必死になって探す。10分もするとその認知症の方は忘れてしまって、演じている方も「ちょっと疲れたからお茶飲みましょう」と、それで収まってしまうと。認知症の薬の大半は実は精神安定剤系で、薬がぐんと減ってくるみたいなことが実際にあります。お金がないことを今までは「そんなバカな」と否定していたわけですが、自分が肯定されているからです。香川県の小豆島は瀬戸内国際芸術祭でかなりにぎわっており、若い人の移住も増えてきています。そういったまちが集まります。
Q3 今後も定期的に集まるのですか?
A3 そうですね。何をするかは発足日に決定されます。事務レベルではこれまでに何度も下相談を行ってきました。昨年は東川町に首長、職員が集まりました。情報交換や意見交換、職員の研修を行い、おおむねの方向性が見えてきたため正式に発足させるという運びになりました。
Q4 職員研修「討論劇」とはどのようなものですか?
A4 討論劇というのは、グループワークで、主体的で、協働的である人材を育てるということをミッションにしています。テーマは研修のときまで平田オリザさんしか分かりません。ただ、豊岡市の職員採用ではすでに2回実施しており、例えば、去年出た質問の一つは、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」をまず聞きなさいと。この音楽は田舎の大人の男性が都会にあこがれて出て行って、田舎に残った女性が都会の色に染まらないでねという歌で、最後には男性が「ぼくは都会が面白くて仕方がない、ぼくは帰らない」という歌です。豊岡市では、この歌がそもそも人口減少にとって悪いということで、これに打ち勝つ歌を作りましょうと。そのために豊岡市役所が歌の詞を作る諮問委員会を立ち上げ、この諮問委員会にどういうメンバーを入れたらいいのかを議論をした上で、その諮問委員会での議論の模様を10分~15分のディスカッションドラマにまとめなさい。という質問です。たぶんこれに似たような感じになると思います。初めて会った者同士が一体どういう人を入れたらいいのかを議論をし、そこでの議論はどうしたら面白いかを考え、そのときに全体を誰が仕切るのかとか、誰がフォロワーシップを発揮するのかとかを見て、主体的であり、協働できるような人材を選びます。この連合の研修でもこれを行うことになっています。最後の発表のときは、めちゃくちゃ面白いですよ。
(7) 2019年第3四半期の外国人延べ宿泊者数の状況(速報値
Q1 瀬戸内との連携は地理的に遠くないですか?
A1 インバウンドで考えると全然遠くないと思います。例えばフランスの方ですと、20日間ぐらい日本におられると言われています。またフランス人はアートが大好きです。京都も見て、広島も見て、さらに先日までですと瀬戸内国際芸術祭を見て、非常に広い動きをされます。瀬戸内にお越しになる方々と関西、城崎などが結び付くというのは決して遠過ぎるものではないと思います。瀬戸内の側もその長い期間、観光客を抱え込むということができるわけではありませんので、連携をしようということで利害が一致したということです。元々こちら側も京都にコバンザメ商法みたいなことをしていたため、京都自体がオーバーツーリズムでPRを控え始め、豊岡ではその影響を受けて伸びが鈍ってきています。
Q2 豊岡地域の4割減も京都が控え始めたからですか?
A2 豊岡地域に関していうと、昨年あったインドネシアからの研修旅行が今年はなかったためです。ただ城崎もわずか3.2%の伸びで、これまでと比較して、ここまで落ち込んできているというのは、やはり京都の影響が大きいのではないかと考えています。
(8) 首里城復元支援募金箱の設置
Q1 沖縄での講演はどこで行うのですか?
A1 サンエーという沖縄最大の流通グループで行います。
Q2 それは会社ですか?
A2 はい、そうです。沖縄県内に大きなショッピングセンターをいくつも経営されています。コウノトリ育むお米を年間316トン買っていただいています。今回、新しい店舗を出されましたので、お祝いするという意味も込めて現地に行き私自身も店頭に立ってお米を売ります。
Q3 場所はどこですか?
A3 沖縄県浦添市です。
Q4 沖縄へは元々行くことになっていたのですか?
A4 はい、そうです。
Q5 コウノトリ育むお米の販売促進のためですか?
A5 そうですね。店頭に立つだけではなくて、改めて店員や店長にコウノトリの取組みについて話をします。このお米の背後にある物語をよく理解していただきます。また沖縄県奄美自然環境事務所も参加し環境省の取組みを紹介されます。
Q6 これまでに何回か行かれたことがあるのですか?
A6 今度で3回目になります。
Q7 きっかけは何ですか?
A7 有機農業の日本の草分けみたいなまちの宮崎県綾町でコウノトリの話をしたとき、会場にサンエーの社長が来ておられました。サンエーは綾町と共同して有機のキュウリを作ってきておられ、私の話が終わった瞬間に社長が近付いて来られ、このお米を扱いたいとおっしゃいました。豊岡に帰ってからすぐにサンプルを送り、JAに話をつないで、その年の12月から売り出しが始まりました。いきなりその年100トンが売れ、以来右肩上がりです。その間沖縄へは2回行きました。1回目は200人くらいの店長、副店長に話をし、そして数年置いてから売り場の責任者にコウノトリの取組みの話をしました。
Q8 育むお米は結構いい値段しますがなぜ売れていると思いますか?
A8 お中元、贈り物です。沖縄は、お米がなかなか取れず世界中から輸入してきた地域です。スペインからも輸入してきています。実は中元の定番で真空パックにしたお米をきれいな化粧箱に入れてお盆にご先祖さまにお供えをする、あるいはお参りに行ったときに、訪問先のご先祖さまに捧げることがなされています。確かに高いお米ではありますが、そうは言っても茶碗一杯にしてみると、そんなに無茶苦茶高いわけではなく、プラス食べるとおいしいため評価していただいているものだと思います。ちなみにサンエーでは、値段と食味値をきちんと書いて売っておられます。
さらに言うと、あの沖縄戦のときの知事が兵庫県出身です。今でもすごく尊敬されている島田叡という方です。その前任の知事が死ぬのが嫌で、出張と称して逃げてしまい、その後沖縄に行くと名乗りをあげる内務官僚が誰もいなかったとき「私が行く」と死を覚悟して行った人です。初めてお米が売り出されとき、私が島田知事の話をすると皆さん本当によくご存じでした。このように実は沖縄と兵庫県は非常に縁が深く、そういうつながりの中にうまくコウノトリ育むお米が入っていったという経緯もあります。また数年前には沖縄のサンエーの店舗の横の電柱に豊岡のコウノトリが止まったこともありました。
今では毎年サンエーの社員が豊岡に研修にお越しになります。コウノトリの取組みを学ぶと同時に、それはサンエーの他の商品にもそういう気持ちを持って接しろという狙いも込めて研修されています。
Q9 首里城の焼失はどのように感じておられますか?
A9 沖縄の人たちにとって大切なものが失われたというショックと喪失感は十分想像できます。私自身の記憶でも台風23号の大水害の後の大変な喪失感、またその後のさまざまな場所での水害にも豊岡市としても絶えず思いを寄せながら現場を見てきましたので、失ったものの痛みというのはよくわかるような気がします。たぶん私に限らず、日本中の人が沖縄を応援したいというふうに今思っておられるのではないかと思います。
Q10 コウノトリ育むお米の農家やJAにもこの首里城復元に向けての支援を呼び掛けたいとのことですが、それは市が呼び掛けるのですか?
A10 はい、市が呼び掛けます。すでに話し合いの日程も決定しており、前向きに検討していただいています。
Q11 農家の方にもですか?
A11 JAにコウノトリ育むお米生産部会という部会がありまして、その部会の役員に声掛けをして支援の協力をお願いします。会員は但馬全域で約320人おられます。ただ、支援の仕方はJAさんにお任せしたいと思います。
添付ファイル
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(資料1)平成16年台風23号メモリアル事業「防災学習会」 (PDF 83.3KB)
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(資料1)平成16年台風23号メモリアル事業「防災学習会」チラシ (PDF 427.9KB)
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(資料2)みんなでスポーツ応援キャラバン (PDF 81.3KB)
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(資料2)みんなでスポーツ応援キャラバンチラシ (PDF 840.8KB)
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(資料3)「とよおか2020スポーツ実行委員会」からの募集 (PDF 86.9KB)
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(資料3)ドイツ・スイスのゆかり申込書、パートナー企業申込書 (PDF 109.7KB)
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(資料4)豊岡市のホストタウンの状況 (PDF 55.1KB)
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(資料5)豊岡エキシビション2019 (PDF 551.8KB)
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(資料6)文化と教育の先端自治体連合 (PDF 71.8KB)
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(資料7)2019年第3四半期の外国人延べ宿泊者数の状況(速報値) (PDF 84.8KB)
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首里城復元支援募金箱の設置 (PDF 56.5KB)
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