第1回豊岡市ジェンダーギャップ解消戦略会議を開催しました
9月23日に第1回豊岡市ジェンダーギャップ解消戦略会議を開催しました。
委員は、有識者に上智大学名誉教授 目黒依子さん、企業経営者、教員、育児中の人、若者、地域コミュニティ関係者など、多世代、多様な立場の10人が務め、半数が女性です。アドバイザーに関西学院大学客員教授 大崎麻子さん、オブザーバーに一般社団法人ローカルソリューションズ代表理事 田中淳一さん(内閣府地域活性化伝道師)を迎え、市民など約20人が傍聴しました。
チェックシートを活用した無意識の偏見に気づくためのワークや、高校生・20代の不安や意見を共有した後、ジェンダーギャップが解消された未来、解消されない未来のシナリオを描くワークショップを行い、ジェンダーギャップが解消された未来の実現に向けて、個人、家庭、学校、職場、地域、行政ができることについて意見交換しました。
今後予定しているジェンダーギャップ解消戦略会議でさらに議論を深め、戦略案をまとめます。
会議の内容をグラフィックレコーディング(注1)でまとめました
(注1)グラフィックレコーディング:議論や対話などを絵や図などのグラフィックに可視化して記録していく手法
主な意見
ジェンダーギャップが解消されたまちの姿
- 女性リーダーがたくさん増える
- 若者が増え、人口が増加し、出生率が上昇する
- 地方に企業が増える
- 人材不足が解消される
- 女性の移住が増加し、企業の業務改善などに貢献する
- 女性の職業観が変わる
- おしゃれな店が増え、観光客も増える
- 次世代の子どもたちに夢が生まれる
- 夫婦ともに子育てすることが当たり前になる
- 女性がいきいきすることでまちが明るくなる
ジェンダーギャップが拡大したまちの姿
- 若い女性がさらに減り、男性の未婚率がさらに上昇し少子化も進む
- 人口減によりいくつかの集落が消滅
- 企業が衰退し、豊岡市経済が悪化
- 新しい発想が生まれない
- 個人の可能性が閉ざされてしまう
- 子どもたちへの影響がネガティブ
- 人とつながらなくなり、独居老人がさらに増える
- 職業のジェンダーによる区別が無くならない
どんなアクションが必要?
個人
- お互いの立場で考えるトレーニングをする
- 固定観念に気づいて、意識を変える
- 自分の無意識の偏見の特徴に気づく
- 生活の役割を変えて考えてみる
- 今日の取組みをSNSで発信する
家庭
- 子育ては皆でするものという意識を持つようにする
- 家事・育児を分担する
- コミュニケーションを大切にする(話し合う)
学校
- 教育にもっとジェンダーを取り上げる
- 進路指導でライフキャリア(注2)の視点を取り入れる
職場・企業
- 役職者へジェンダーギャップについての教育を再徹底する
- 人事評価制度を再構築する
- 自己肯定感を高める研修を必修とする
- 働き方の自由度を高める
- 働く環境を整える
- ワークイノベーション推進会議の参加企業を増やす
- 職種横断で女性のエンパワーメント(注3)に関する研修を実施する
- 女性のための設備投資をする
- 性別ではなくその人の「個」を見る
地域
- 自治会による多様性(ダイバーシティ)・ジェンダーギャップ勉強会を実施する
- 村意識のバイアスを取り除く仕組みづくり
- 女性の区長をつくる
- 若い議員・女性議員を増やす
行政
- 市長、市議会議員、企業、市民などで意見交換できる会議体を新設する
- 移住された方を含むネットワークを強化する
- 豊岡市のネガティブな現状を洗い出すための話し合いの場を作る
- 「広報とよおか」などで、豊岡市で活躍する女性を紹介する
(注2)ライフキャリア
生涯を通じた「生き方」
仕事だけでなく、家庭や趣味など日々の生活や、地域との関わり、ボランティアなど、生涯にわたる役割や経験の積み重ねを指す。
(注3)エンパワーメント
力を与えることや自信をつけさせること
参考図書の紹介
小学館新書 治部れんげ著
「男女格差後進国」の衝撃
無意識のジェンダー・バイアスを克服する
2020年10月1日発売
~豊岡市のジェンダーギャップ解消の取組みが紹介されています~
・国会議員からも注目される兵庫県豊岡市
・市長の危機感に火をつけた「若者回復率」
・ワークイノベーションの推進
関連情報
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このページに関する問合せ
くらし創造部 多様性推進・ジェンダーギャップ対策課 ジェンダーギャップ対策係
〒668-8666 豊岡市中央町2番4号
電話:0796-21-9004 ファクス:0796-24-8114
問合せは専用フォームを利用してください。