運動遊びの効果検証2 脳機能を高める運動遊びの条件とは?

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ページ番号1001752  更新日 平成30年5月23日

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「子どもが自発的に取り組むような楽しい運動遊びをしましょう」

 「運動遊びが子どもの脳にもたらす効果」で、運動遊びをすることで集中力が向上することが明らかになりましたが、どのような運動でも同じような効果が得られるのかを検証しました。
 具体的には、クラスのみんなで楽しく運動遊びをした場合と、一人で走り続けた場合とを比較しました。

実験の様子

写真:実験の様子1
クラスみんなで楽しく遊んだ場合   
写真:実験の様子2
一人で園庭を走り続けた場合
写真:実験の様子3
その後に集中課題
(おはじき通し)

結果

グラフ:実験の結果
おはじき通し実施中の脳の血流変化をグラフ化したもの (前後の差)

この結果、楽しく運動遊びを行った場合は集中力がアップしましたが、一人で走るだけでは変化がありませんでした。
(運動遊び群では、運動後に両側前頭前野背外側部(赤で囲ったグラフ参照)における活動が大きくなったことが分かりました。)

どんな場面で活用できる?

無理やり運動をさせると、ストレスを与えて脳機能を低下させてしまうかもしれません。
「楽しく遊ぶ」ことを心がけましょう。

  1. 運動は脳機能を高めるために有効な手段ですが、無理やりやらせる運動では効果が見られないようです。「楽しく行う」という点を大切にしましょう。 
  2. 楽しい運動遊びを心がけ、子どもの自発性を促すようにすることが大切です。


注:走運動が悪いというわけではありませんが、今回の検証では、集中力を向上させるという点からは「楽しくクラスみんなで運動遊びをする」ほうが効果があったようです。

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