運動遊びの効果検証2 脳機能を高める運動遊びの条件とは?
「子どもが自発的に取り組むような楽しい運動遊びをしましょう」
「運動遊びが子どもの脳にもたらす効果」で、運動遊びをすることで集中力が向上することが明らかになりましたが、どのような運動でも同じような効果が得られるのかを検証しました。
具体的には、クラスのみんなで楽しく運動遊びをした場合と、一人で走り続けた場合とを比較しました。
実験の様子
結果
この結果、楽しく運動遊びを行った場合は集中力がアップしましたが、一人で走るだけでは変化がありませんでした。
(運動遊び群では、運動後に両側前頭前野背外側部(赤で囲ったグラフ参照)における活動が大きくなったことが分かりました。)
どんな場面で活用できる?
無理やり運動をさせると、ストレスを与えて脳機能を低下させてしまうかもしれません。
「楽しく遊ぶ」ことを心がけましょう。
- 運動は脳機能を高めるために有効な手段ですが、無理やりやらせる運動では効果が見られないようです。「楽しく行う」という点を大切にしましょう。
- 楽しい運動遊びを心がけ、子どもの自発性を促すようにすることが大切です。
注:走運動が悪いというわけではありませんが、今回の検証では、集中力を向上させるという点からは「楽しくクラスみんなで運動遊びをする」ほうが効果があったようです。
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