2050年二酸化炭素排出実質ゼロを表明しました(2021年3月)
近年、地球温暖化による気候変動が進み、前例のない大規模な台風や豪雨による自然災害が頻発しています。
2015年に採択されたパリ協定では「平均気温上昇を産業革命以前に比べて2度より十分低く保ち、気温上昇を1.5度に抑える努力を追求する」と目標が掲げられましたが、既に世界平均気温は産業革命以前に比べて1度上昇しており、このまま温室効果ガスの排出が進めば、今後20年以内に1.5度を超える可能性があるとされています。
更に、2021年8月に公表された国連の気候変動に関する政府間パネル(以下、IPCC)の第6次報告書には「人間の活動が温暖化を引き起こしていることは疑う余地がない」と初めて明記されました。
現在、産業革命前と比べて平均気温は既に1度上昇している状況ですが、このまま更に平均気温が上がると災害が起きるリスクは一層高まり、規模もより甚大になると予測されています。気候変動を抑えることは人類共通の喫緊の課題であり、世界各国が早急に対策を講じなければ温暖化は進む一方です。
IPCCによると「気温上昇を1.5度に抑えるには、2050年までに二酸化炭素の実質排出量をゼロにすることが必要」と明記されており、2050年を目標に世界各国で脱炭素化に向けた動きが進んでいます。
2020年10月に日本政府は、2050年までに二酸化炭素の排出を実質ゼロにする「2050年カーボンニュートラル」を宣言しました。
この宣言を受け、豊岡市も2021年3月議会の市長総括説明で「2050年二酸化炭素排出実質ゼロ」を表明し、脱炭素化に向けた挑戦をスタートしました。
豊岡市は「コウノトリ“も”住めるまち」として、人と自然が共生するまちづくりを進めています。
これからも環境に配慮した施策を進めていくと同時に、再生可能エネルギーの導入やプラスチックごみ削減に向けての取り組み等、二酸化炭素排出削減により注力した施策に取り組みます。
また、脱炭素社会の実現には行政だけでなく、事業所や市民のみなさまと一緒に取り組まないと実現できないと考えています。
日常生活の中に「脱炭素」の意識を入れ、それぞれの立場でできる省エネや創エネなどの脱炭素行動に取り組んでいただきますよう、お願いします。
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