台風23号災害ごみ搬出完了 全国の皆様ありがとうございました
今日、5月30日、奇しくも『ゴミ(53)・ゼロ(0)』の日に、台風23号による豊岡市の災害ゴミの搬出がすべて終わりました。仮置き場で作業に携わっていただいた企業の方々や3月末で退職した当時の市担当者、市の関係職員とともに、最後の冷蔵庫が搬出されていくのを見送りました。
昨年の10月21日、台風の翌日から始まったゴミとの長い戦いが、ひとまず終わりました。
感無量です。感謝の気持ちでいっぱいです。
大切な家財道具を泣く泣くゴミとして運び出した市民、その作業を頭の先からつま先まで泥だらけになりながら手伝っていただいたボランティアの方々、圧倒的な量のゴミを連日仮置き場まで運んでいただいた全国の自治体、団体、企業、有志の方々、無償でゴミを引き取りに来ていただいた自治体や団体、最終処分を計画的に引き受けていただいた多くの自治体、ご助力をいただいた国、県の関係者。数えあげればきりがありません。ご支援をいただいたすべての方々に、心から感謝を申しあげます。本当にありがとうございました。
台風23号は、私たちの地域に大きな爪あとを残しました。街は水浸しになり、山は崩れ、谷は土砂で埋まり、田の畦も壊れました。美しいふるさとの景観とともに、人々の心も深い傷を負っています。
そして、排出された大量のゴミもまた、私たちにとって痛恨の極みでした。増大し続けるゴミへの対策として、例えば旧豊岡市では平成13年度から10年間を目標に『ゴミ減量20%作戦』に取り組んできました。すでに10%の削減を達成。他の5つのまちでも、同様にゴミ減量の努力が続けられていました。
そんな折、台風23号が直撃したのです。一夜の台風が通り過ぎた後に残されたのは、実に1年分以上に及ぶ大量のゴミの山でした。
多くの人々のお力添えをいただき、7カ月あまりをかけてゴミの搬出は終わりました。しかし、安堵と感謝の気持ちだけに浸ってはいられません。私たちは、このゴミ処理の過程で、環境に大きな負荷を与えてきました。具体的には大量の二酸化炭素の放出です。
ゴミを出した市民に責任はありません。災害であり、やむを得ないことでした。しかし、そのゴミを出してしまったのは、紛れもなく私たち豊岡市民です。とするならば、図らずも環境に負荷を与えてしまった私たちは、今後さらにゴミ減量化を進め、二酸化炭素対策・地球温暖化対策を進め、環境を良くするための対策を加速させなければならないと感じています。
災害ゴミの搬出が完了した今日の日を、そうした決意表明の日にしたいと思います。
豊岡市は、台風被害からの復旧・復興に全力をあげると同時に、環境に配慮したまちづくりを推し進めてまいります。
"人と自然の共生" その取り組みのシンボルとして、今秋にはコウノトリの野生復帰も計画されています。世界中の人々から尊敬を集める『小さな世界都市』の実現に向けて一歩一歩前進します。今後も力強い応援を賜りますようお願い申しあげます。
再度、心を込めて。全国の皆様、本当にありがとうございました!
平成17年5月30日
豊岡市長 中貝宗治
災害ごみのその総量は35,898トンにも及んだ。計10カ所の仮置き場に集められたごみは、県内や大阪府の自治体などの協力を得て処理を進めた。なかには無償でごみを引き取っていただいた自治体もあった
5月30日、最後に残った豊岡中核工業団地の仮置き場のごみがなくなり、7カ月にわたる災害ごみの処理作業がすべて終了した。関係者は冷蔵庫などを載せた最後のトラックを拍手で見送った
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