2004年台風23号から17年を迎えて 市長からの呼び掛け(2021年10月20日)

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ページ番号1000642  更新日 令和3年10月20日

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 2004年の台風23号から今年で17年を迎え、10月20日に関貫市長が防災行政無線放送で、市民の皆さんに呼び掛けました。
 以下、放送内容を掲載します。

防災行政無線放送内容

 市民の皆様、豊岡市長の関貫久仁郎です。防災についての呼び掛けです。

 今年もまた、豊岡の10月20日がやってきました。
 2004年の台風23号は、死者7人、重傷者23人、住家被害8,229棟という途方もない被害をもたらしました。

 当日は、大阪出張の帰りでした。私が乗った城崎行きの電車は、台風の影響で篠山口駅までの運行になってしまいました。篠山口からはバスで福知山駅へ向かいました。既に主要道路は冠水しており、バスは迂回を繰り返しながら福知山へ到着しました。知り合いに連絡をとり、事情を話して、車を借りました。車は福知山を抜けてすぐに渋滞、土砂崩れでした。結局、車の中で一夜を過ごし、車が動き出したのは、翌朝の10時頃。やっとの思いで日高に入ると、流れ出た物が道にあふれ悲惨な光景が広がっていました。江原にある私の実家は床上1m以上の浸水。3歳のときに経験した、伊勢湾台風の時のかすかな記憶が甦りました。丸太などをよけながらやっとの思いで、我が家へ到着。大阪を出発してから丸1日が経っていました。幸い我が家は、玄関前までの浸水で済みました。

 あれから17年が経過しました。月日の経過とともに少しずつ記憶も薄れ、この大水害を知らない世代も増えています。しかし、毎年のように日本の各地で台風や前線、局所的な豪雨などにより大規模災害が発生しています。
 これまで豊岡市では、国土交通省と兵庫県の尽力により、治水事業、治山事業は飛躍的に進んできました。

 国は防災対策について、2018年7月豪雨を契機に、これまでの「行政主導の取組みを改善することにより防災対策を強化する」という方向性を根本的に見直し、住民が「自らの命は自らが守る」の意識を持って自らの判断で避難行動をとり、行政はそれを全力で支援するという、住民主体の取組みの強化による防災意識の高い社会の構築に向けた取組みを推進していくこととしました。

 避難とは、『難』を避ける。つまり、危険な場所にいる場合に、より安全な場所に移動することであり、市の指定緊急避難場所に行くことだけが避難ではありません。
 人の集まる場所では、最大限努力しても新型コロナウイルスの感染リスクをゼロにすることはできません。自宅での安全確保が可能な方は感染リスクを背負ってまで避難場所に行く必要はありません。安全な自宅、親戚・友人の家やホテルなどに分散して避難することをこれまで以上に積極的に検討してください。

 避難をしても「何も起こらなかった、無駄足だった」と振り返ることもあると思いますが、100回避難して101回目に災害が起こることもあります。避難したが無駄足だったという行動は『空振り』ではなく『素振り』です。このような行動を習慣・文化として身につけてください。

 市では、台風23号水害の記憶を決して風化させないように、毎年、10月20日の台風23号メモリアルデーに、市内の公立の全ての幼稚園・保育園・認定こども園と小中学校で防災・減災授業を実施しています。
 また、台風23号メモリアル事業「防災学習会」を、11月4日(木曜日)午後7時から、アイティ7階の豊岡市民プラザで開催します。
 当日は、講師として熱海市の土砂災害の検証活動などでご尽力された牛山 素行(うしやま もとゆき) 静岡大学防災総合センター教授をお迎えし、ご講演いただきます。また、学校・園で行われているメモリアル防災・減災授業の取組みを、学校・園の先生から発表をいただきます。
 入場者数には限りがありますが、ぜひ、お誘いあわせの上、お越しください。
 なお、防災学習会の様子をYouTubeにてライブ配信を行います。スマートフォン、パソコン、タブレット等でごゆっくりご視聴いただけます。
 詳しくは、市ホームページをご覧ください。

 「みんなの力で命と暮らしを守る」。豊岡市地域防災計画の合言葉です。
 大切な命と暮らしを守るため、市民、地域、行政が力を合わせ災害に強い地域づくりを進めていきましょう。

 日頃から行っていただいている防災への皆様の取組みと地域での助け合いに心からの敬意を表しつつ、私の放送を終わります。
 ありがとうございました。

             放送日時  2021年10月20日 午前7時15分、午後7時15分

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電話:0796-23-1111 ファクス:0796-24-5932
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