出石藩「御用部屋日記」に書き残された江戸時代の天気

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ページ番号1019792  更新日 令和7年1月29日

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 出石藩「御用部屋日記」は、1815年(文化12年)から1869年(明治2年)まで藩の役人が書き継いだ公式記録で、市の指定文化財として大切に保護されています。
 御用部屋日記には、当時の事件などのほか、当日の天気が書かれている日もあります。
 豊岡市立歴史博物館(但馬国府・国分寺館)では、2020年に実施した企画展「風と人のくらし」の関連データとして、御用部屋日記に書き残された日々の天気を一覧表にしました。

台風とみられる事例(1850年10月8日)

 「台風」が日本語として使われ始めたのは明治時代で(例えば、岡田、1908)、これ以前の文書には「大風雨」などと書かれています。
 1850年10月8日(嘉永3年9月3日)は、出石で北東の風が明け方から強く吹き、暴風雨がほぼ一日続いて、洪水や土石流が起きたと記録されています。
 ほかの地域での記録などから、この暴風雨は豊岡市の東側を通った台風によるものとみられます。

<引用文献>
岡田武松(1908):『気象学講話 附録 簡易気象観測法』

御用部屋日記(嘉永3年9月)
1850年10月(嘉永3年9月)の水害の様子を記した御用部屋日記

天気一覧表の利用にあたって

  • 二次利用する場合は「豊岡市提供」「豊岡市作成のデータから作図」などと出典を明記してください。申請は不要です。
  • 公共性や品位を損なう恐れのある利用はせず、加工・改変後の資料を市が作成したような態様で公表しないでください。
  • データは修正する場合がありますので、利用の際には最新のものを確認してください。
  • データの利用に伴う利用者または第三者に生じた損害について市は一切の責任を負いません。

御用部屋日記の閲覧などについて

  • 御用部屋日記の画像は、豊岡市立図書館「郷土資料デジタルライブラリ」でダウンロードできます。
  • 『分類 出石藩御用部屋日記』に主な災害記録などの翻刻があり、豊岡市立図書館「郷土資料デジタルライブラリ」でダウンロードできます。
  • 全文の翻刻はありません。

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このページに関する問合せ

観光文化部 文化・スポーツ振興課 文化財室
〒669-5305 豊岡市日高町祢布808番地
電話:0796-21-9012 ファクス:0796-42-6112
問合せは専用フォームを利用してください。