【重要】豊岡市民会館長寿命化調査・サウンディング型市場調査結果報告および文化会館整備の方向性について

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ページ番号1034444  更新日 令和7年10月3日

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豊岡市民会館長寿命化調査の結果

調査結果のまとめと市の考え方

 豊岡市民会館(以下「市民会館」と表記します)長寿命化調査の結果報告(概要)が受託業者からありました。報告のまとめは下部のとおりです。

  • 一部劣化が進行している箇所が認められたが、2013(平成25)年度の耐震化工事などにより修繕を実施した部分については目立った損傷は見受けられなかった
  • 各種調査においては、一部では基準値などを満たしていない結果も出ているが、2017(平成29)年度の長寿命化調査と比較して大きな変化は認められなかった
  • 阪神淡路大震災(1995)や台風23号(2004)など、複数回の自然災害に見舞われているが、建物の構造体に大きな被害や影響が及んだ記録は無い

 また、調査結果を補完するため、第三者機関による「構造体の耐用年数評価」を実施し、以下の結果を得ました。

  • ホール棟 残46年  
  • 会館棟 残25年
     (注:2025年時点からの年数です。これらは「構造体」の耐用年数評価であり、内外装の劣化度合とは異なります)

以上から、 

  • 経年に則した劣化状態である
  • 一定の構造的健全性を保っている
  • 補完調査の結果も良好である

 と考えられることが示されました。

 市としてはこれを受け、下部のとおり考えています。

 市民会館は適切に長寿命化改修を行えば、長期にわたる使用は可能
 適切な長寿命化改修を実施することにより「豊岡市公共施設総合管理計画」に基づく目標使用年数である80年へ到達でき、さらに再改修の検討も可能となると判断)

  調査の内容などは、中間報告時から変わり無いため、下部のリンク先を参照ください。

サウンディング型市場調査の結果

調査の概要

 最終的な方向性を検討するに当たり、市民会館を長寿命化および機能向上を図るものとして、望ましいスケジュールや発注方式検討の基礎資料とすることを目的に、現在の市場動向を把握するサウンディング型市場調査(以下「サウンディング」と表記します)を実施しました。

  • 実施日
    2025年8月29日(金曜日)、9月1日(月曜日)・2日(火曜日)
    注:別途、建設業などの統括団体に対してヒアリングを実施
  • 参加者
    11事業者(建築7、設備2、設計2)
  • 調査内容および項目
    工事費を約40億円、事業期間を4年10カ月と想定したうえで、
    事業参加への意欲、受注しやすい発注方式、想定事業スケジュールに対する感想などを聞き取り

主な意見

 サウンディングで寄せられた意見は以下のとおりです(以下、記述意見については抜粋となります。調査全体の結果は下部リンク先を参照してください)。

本事業への参加について

  • 事業参加への意欲(複数回答可)
    • ぜひ参加したい 3件
    • 条件が合えば参加してみたい 9件
    • 興味はあるが困難をともなう 2件
    • なんともいえない 0件
  • 事業参加の条件(複数回答可)
    • 事業費の規模 5件
    • 受注しやすい規模 5件
    • 受注しやすいスケジュール 6件
    • その他 1件
  • その他の意見
    • 市内企業として関心の高い事業である
    • 設備事業者の段取り・協力が事業の推進に大きくかかわる
    • 施工体制を整えるため、事業スケジュールの早期提示を望む

発注(受注)方式などについて

  • 受注しやすい手法(複数回答可)
    • 設計・施工分離発注方式(従来方式) 7件
    • 設計・施工一括発注方式(DB) 5件
    • 先行発注型三者協議方式(ECI) 3件
    • その他 1件
  • 入札参加の条件
    • 市内企業が参画できる仕組みを考えてほしい
    • 厳しい施工実績を課すと参画ができない
  • その他の意見
    • 分離発注方式(従来方式)について
      • 工種を分割して発注する(建築、電気、機械に分割)
        • 協力業者の確保が困難なため分けてほしい
        • 受注機会の確保
      • 工種を一括して発注する(建築、電気、機械を一括)
        • 不調リスクの低減
        • 工事調整の負担軽減
        • 事業規模(額)を大きくし、市外ゼネコンの参画を促してはどうか
  • DB方式やECI方式について
    • 機械設備業者の確保、入札不調のリスク低減が期待できる
    • 受注者のリスク(負担)が大きい
    • 「予算ありき」になり品質が低下する
    • 市内企業の参画機会が失われる
    • 経験のある設計事務所を探すのが難しい(DBのみ)

事業スケジュールについて

  • 基本的なスケジュール(複数回答可)
    • 十分可能だと思う 0件
    • 工夫をすれば可能だと思う 5件
    • なんとも言えない 5件
    • 可能性はあるが困難だと思う 2件
    • 困難(不可能)だと思う 0件
    • その他 1件
  • 事業期間の短縮、その他の意見
    • 余裕のある工期設定を望む
      • クオリティ低下を招く
      • 働き方改革を考慮
      • 厳しい工期は工事費の増加を招く
    • 計画(規模・発注スケジュール等)の早期提示を望む
    • 事業内容が不明なため判断できない

機能向上について

 機能向上改修の実現可能性などについては、各事業者の利益に関わる具体的な内容を含むため、非公表といたします。

事業費について

  • 想定事業費が膨らむ可能性がある
    • 改修工事では突発的な追加工事が発生する
    • 機能向上分がどれだけ影響するか不明
  • 物価は高騰し続けている
    • 燃料費の高騰
    • 物価上昇は年5~10パーセント以上
    • 働き方改革等により人件費が高騰している
    • 詳細な工事内容がわからないため判断できない

その他

  • 大規模改修だけでなく、新築計画の再検討もお願いしたい
  • 改修工事の目的(基本計画)を明確にし、市民ニーズに応えられるような魅力ある施設を考えていく必要がある

総括

 市では、今回のサウンディングを以下のとおり総括しました。

  • 地元企業の参加意欲は高い。地元の参加が入札不調の回避に直結すると考えられることから、これを踏まえて発注方法などを検討し、参加意欲の維持・高揚を図っていくことが必要
  • 発注方法についてはさまざまな意見があった。また、より具体的な図面などがなければ明言が難しいとの声もあったため、まず基本設計を行ったうえで再度サウンディングを実施し、方法を決定していくことが必要
  • 提示したスケジュールは工夫すれば実現可能と考えられるが、サブコン等専門業者の確保が難しい状況が今後も続くと思われることから、早期に改修内容とスケジュールを示していくことが必要
  • 業界全体で物価高騰の終わりが見えない。事業時期が遅れるほど事業費が増大していく可能性が高く、早期着手と着実な事業推進が必要

文化会館整備の方向性と今後の進め方

整備の方向性

 市では、7月に公表した市民会館長寿命化調査の「中間報告」後も「市民の文化芸術活動の停滞を防ぐためにどうすべきか」という視点を中心に据え、今後の文化会館整備の方向性について検討してきました。

 新築の場合、事業期間長期化とそれがさらに延びるリスクがあることや、物価高騰により新築・改修問わず事業費がさらに膨らむことが想定される状況が続いていることは、今回実施したサウンディング型市場調査やヒアリングによっても確かめられました。

 また、市民会館の長寿命化調査の結果から、適切に改修を行えば、市民会館を長期にわたり使用していくことは可能であると判断しました。

 こうした状況とこれまでの議論を踏まえ、市としては、文化会館整備は、市民会館の長寿命化および機能向上を図ることが最適解であると結論づけ、市民の文化芸術活動への影響を最小限にとどめるため、早期に事業を進めていきたいと考えます。

今後の進め方とスケジュール

  市民会館の長寿命化および機能向上を図るための、今後の進め方と想定スケジュールは添付のとおりです。
  最終的な整備の方向性については、議会の意見をいただきながら決定をしていくことになります。

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このページに関する問合せ

観光文化部 新文化会館整備推進室
〒668-8666 豊岡市中央町2番4号
電話:0796-21-9130 ファクス:0796-22-3872
問合せは専用フォームを利用してください。