運動遊び事業を継承した小学校での展開・豊岡モデル
20分間で子どもが変わる豊岡モデル
運動と学習をセットにした豊岡モデル・3つの要素とその流れ(平成28年2月15日up)
豊岡市では、運動と学習をセットにした取組を“豊岡モデル”として、平成28年度から全小学校において本格実施し、就学前と一体となる教育施策を展開します。
詳しくは下記添付ファイルをご覧ください。
豊岡モデルってどんなことするの?
豊岡モデルは「運動タイム」「きりかえタイム」「集中タイム」の3つで構成されていて、朝の時間や大休憩などを利用して、週1~2回、20分程度、実施する予定です。
なんで、この豊岡モデルをするの?
運動遊びにかかる検証で、次のことが分かりました。
分かったこと・その1…「楽しく運動した後は集中力が高まりやすい」
授業中、集中力を司る領域の局所脳血流を継続的に測定した結果内容


身体運動を行ってから授業を受けたときは、授業の終盤まで集中力が高く維持されたが、身体運動を行わない場合は、集中力の低下や大きな増減が見られ、集中度にばらつきがあることが示唆された。
分かったこと・その2…「運動と学習をセットにした取組は、学力の基盤となる認知機能を向上させる」
運動と学習をセットにした豊岡モデルを継続的に実践した認知課題の結果
赤線…運動群
青線…運動なし
運動を行った場合も行わなかった場合も、継続的な実践により平均点の向上が見られたが、運動を行った場合のほうが成績向上した児童が多く(有意差あり)、行わなかった場合はバラつきがあった。
これらのことから、楽しく運動することは、「体」の力だけでなく、「頭」の力を高める可能性を広げる、ということが分かりました。
豊岡市では、運動遊びの良さを小学校へ継承し、これまでの検証結果を活用した”豊岡モデル”を小学校で実践していくこととしました。
「運動・きりかえ・集中タイム」をもう少し詳しく教えてくれる?
1 運動タイム 全身運動を通して、脳全体を活性化
クラス全員が楽しく取り組める運動を10分程度実施しましょう。
運動内容や強度は特に定めませんが、クラス全員などで、週1~2回程度、楽しく運動しましょう。
【実践例 : 集団長縄跳び、短縄跳び、ダンス、豊岡市版小学校体育準備運動 など】
2 きりかえタイム 学習に向けて、脳全体を沈静化
運動で高まった脳活動や気持ちをクールダウンさせる意識を持って実施しましょう。
運動した直後は、時として興奮が冷めず、その後の活動において、かえって集中しにくくなることがあります。首から下の筋活動をできるだけ避け、「動」から「静」へ移行する、静かな活動や時間を設けましょう。
【実践例 : 黙想、読書、静かな音楽を聴く など】
3 集中タイム 集中力を司る脳部位を活性化
「あたまの力」を意識した取組を実施しましょう。
きりかえタイムを経て、集中しやすい状態になっています。
また、この活動自体が集中力をさらに向上させることにもなるので、子どもが主体的に取り組む、集中・判断・記憶・持続力などを意識した「あたまの力」につながる活動を実践してみましょう。
【実践例 : 漢字・計算ドリル、5分間作文 など】
実践のポイントってあるの?
実践のポイントはいくつかありますが、特に、指示事項を明確にした、メリハリのある声かけをしましょう。
集中力を発揮するのに特に大切なことは、頭の中で不必要な情報を遮断し、今ふさわしいとする情報をしっかり操作する、という力を機能させることです。
学年にもよりますが、この時、教師が、子どもたちに良かれと思って、多くの情報を提供(指示)すると、子どもたちの集中しやすくなった状態が、かえって集中しにくくなることにつながるかもしれません。
ここで示す「メリハリのある声かけ」とは、声のトーンやボリューム、話すスピードなどだけではなく、子どもたちに対する指示・指導事項の情報量やその明確さのことを指します。
詳しくは、以下の関連資料をご覧ください。
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