全国の自治体で初受賞「2020年度 輸出に取り組む優良事業者表彰」近畿農政局長賞
豊岡市が、全国の自治体で初となる「輸出に取り組む優良事業者 近畿農政局長賞」を受賞しました。
これまで国内外の輸出事業者等と主体となって連携し、コウノトリ育む農法で栽培されたお米の海外輸出に取り組んできたことが高く評価されました。アメリカやオーストラリア、香港など9カ国・地域へ定期輸出しています(2021年4月21日現在)。
世界に共感されたコウノトリ育む農法
豊岡というローカル(地方)で農家の方々が大地を耕し、栽培したお米は今、グローバル市場(世界)で評価され、高値で取引されています。これは、コウノトリ野生復帰の物語を背景として、自然環境を大切にするコウノトリ育む農法、豊岡の農業に共感を得ていることにほかなりません。
コウノトリ育む農法で栽培されたお米を輸出することで、豊岡の行動が世界の人々をひきつけ、同米が世界ブランドとして認められれば、農家の方々が世界とつながることになります。豊岡市が掲げる「小さな世界都市 Local & Global city」を実現する大切な取組みです。
国内のコメ需要減少により海外に販路開拓
日本の人口は、約1億2300人(2020年)からやく9700万人(2055年)に減少すると予測(総務省公表値)される一方、世界人口は、約77億人(2019年)から約97億人(2050年)に増加すると予測されています(国連公表値)。
また、日本人1人当たりの米の年間消費量は、118.3kg(1962年)から約56.8kg(2020年)に大きく減少しています(農林水産省・米穀機構公表値)。
一方、海外の日本食レストラン数は、約2万4000店(2006年)から約15万6000店(2019年)に増加(外務省公表値)し、今後も海外の日本食レストラン等での米消費量が増加すると考えられます。
このことから、豊岡市では、これまでの国内販路を大切にしつつ、今後増える海外の旺盛な需要を取り込んでいける仕組みづくりを進めたいと考えています。
2021年度はアメリカの日本食レストランエキスポへ出展などを計画
2021年度はニューヨーク・ロサンゼルス日本食レストランエキスポへの出展、日系食品卸業者および飲食店、小売店等への営業活動(アメリカ、オーストラリア、香港)、ヨーロッパ向けオンラインおむすびづくり教室、コウノトリ営巣および農風景のライブ配信などを予定しています。
国は「2030年に輸出額5兆円」という政策目標を掲げています。市では、アメリカやオーストラリア、香港に重点的に取り組むほか、EUでの販路開拓に取り組みます。
また、より多くの豊岡市内の事業者や生産者がコウノトリ育む農法で栽培されたお米の海外輸出に取り組めるよう、推進体制を検討します。

海外の展示会に初出展

来場者した食品バイヤーにコウノトリ育むお米の説明をする豊岡市の職員
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