令和3年第1回豊岡市議会(定例会)市長総括説明(2021年2月26日)

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ページ番号1016570  更新日 令和3年2月26日

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 2021年2月26日、第1回豊岡市議会定例会の議案提出に当たり、中貝市長が、施政方針と、当面する市政の諸課題、提出議案の主なものについての説明(市長総括説明)を行いました。

 おはようございます。
 令和3年第1回豊岡市議会定例会の開会に当たり、議員各位のご健勝を お喜び申しあげますとともに、日頃のご精励に対し深く敬意を表します。

 まず、このたび兵庫県市議会議長会から表彰をお受けになりました関貫久仁郎(かんぬきくにお)議員に対しまして、心からお祝いを申しあげます。
 今後の更なるご活躍を祈念いたしております。

 次に、新型コロナウイルス感染拡大への対応について申しあげます。

 ワクチン接種についてです。
 円滑な接種を実施するため、豊岡市医師会と緊密に連携を図りながら、体制整備を進めています。
 65歳以上の高齢者について、4月に接種を開始できるよう準備を進めており、3月中に接種券の発送や予約受付のためのコールセンター立上げを行います。
 それ以外の方については、4月以降のご案内となります。
 なお、当初は、ファイザー社のワクチンを使用します。温度管理や輸送の問題上、大規模会場での集団接種により実施することとなります。
 ファイザー社以外のワクチンが国により認可されれば、各医療機関での個別接種も可能となります。そのため、実施の詳細について医師会と協議を行っているところです。
 今回のワクチン接種は、全市民を対象とした非常に大規模なものです。
 医師会のお力をお借りしつつ、スムーズに実施できるよう努めてまいります。

 STAY豊岡+(プラス)の状況についてです。
 2月22日時点で、予約を含めた利用人数は1,692人となっています。また、申請予定を含めた補助金額は1,318万円です。補助率から算出すると、宿泊に関して少なくとも3,766万円の直接的経済効果が生まれることとなります。
 また、併せて付与している買物クーポンは、2月22日時点で3万6,555枚が配付されています。全て使用されると、少なくとも3,655万5千円の直接的経済効果となります。

 EAT,BUY&GIFT豊岡の状況についてです。
 初回分の2万セットは2月15日に販売を開始し、すでに完売しました。
 2回目の2万セットは、2月24日に販売を始め、これもすでに完売となっています。
 次回の販売は、予定を少し早め、3月16日から行うこととしています。
 登録店舗数は、2月22日時点で、EAT豊岡385店、BUY&GIFT豊岡127店の計512店となっています。

 新型コロナウイルス感染症対策認証制度「CLEAN and SAFE TOYOOKA(クリーンアンドセーフトヨオカ)」についてです。
 2月22日時点で、認証を取得した施設数は900となっています。
 今後とも、まち全体の感染予防力の向上を図りつつ、社会・経済活動の下支えを図ってまいります。

 なお、現在、国・県の新型コロナウイルスへの対応策を精査しながら、市独自の追加施策について検討を進めています。会期中に新年度予算の補正予算として提出したいと考えています。

 今後とも、コロナ対策に機敏に、かつ果敢に取り組んでまいります。

 さて、今議会は、2021年度当初予算をはじめ、諸案についてご審議いただく極めて重要な定例会です。
 本日、私から提出いたします案件は、報告事項1件、事件決議8件、条例19件、予算21件の合計49件です。
 さらに、会期中に予算2件を追加提出する予定としておりますので、あらかじめご了承賜りたいと存じます。

2021年度 所信表明

 ここで、2021年度の本市のまちづくりと市政運営に当たる私の所信を述べさせていただきます。

 当面、コロナ対策に全力を挙げながら、市の本来の道筋を見失うことなく、市政運営の責任をしっかり果たしてまいります。

 未来への責任として、引き続き、市政最大の課題、地方創生‐人口減少対策‐に取り組んでまいります。

 豊岡の人口減少の最大の要因は、「豊岡に暮らす価値」が若者に選ばれていないこと、とりわけ若い女性に選ばれていないことにあります。選ばれているのは、「大都市、とりわけ東京に暮らす価値」です。それは、あまりにも強大な価値と言わざるをえません。
 したがって、豊岡は、地域に深く根ざしつつ、絶えず世界を意識しながら、突き抜けた「豊岡に暮らす価値」と「世界に通用するローカル」を磨き上げていくこと、すなわち「小さな世界都市」戦略が地方創生の有力な戦略である、と考えています。

 今年は、いよいよ芸術文化観光専門職大学が開校します。コウノトリも住めるまちづくり、コウノトリ育むお米の輸出、インバウンドの促進と並ぶ「小さな世界都市」実現のためのエンジン、「深さを持った演劇のまちづくり」がさらに推進力を増します。同大学との連携をしっかりと図ってまいります。

 女性に選ばれるまちという点では、男性、女性に関わらず、生きやすく、生きがいのあるまちを創ることが不可欠です。ジェンダーギャップの解消は、その旗印です。その取組みは、過去と現在を否定し批判することに主眼があるのではなく、これまで豊岡が女性との関係でフェアではなかったという反省に基づき、男性中心の「モノクロの世界」を、男女が協働する「色合いに満ちた、より豊かな世界」に変えていこうという、未来に向けた試みです。
 「豊岡市ワークイノベーション推進会議」に参加する企業や幅広い市民と協働しながら、一歩ずつ、着実に進めてまいります。

 市の基本構想にあるとおり、「小さな世界都市」は市のまちづくりの中間目標であり、その先にある豊岡の最終目的地は、「いのちへの共感に満ちたまち」です。
 「共感」とは、他者への想像力のことを言います。したがって、「いのちへの共感」は、他のいのちへの想像力であり、その「いのち」の立場に立ったとき、世界がどのように見えているかに思いを寄せる能力のことを言います。
 ジェンダーギャップ解消戦略は、女性を男性と同様、社会的・経済的な夢を持ち、悔いのない人生を送りたいと願う生身の人間として、より良く想像し、尊重し、互いに支え合う社会を築き上げる戦略です。それは、「いのちへの共感に満ちたまちづくり」にとって、不可欠の取組みと言えます。
 その意味でも、ジェンダーギャップの解消が、豊岡において揺らぐことなく進んでいくよう、努力を重ねてまいります。

 私に与えられた今任期は間もなく終了しますが、引き続き市民の皆様のご支持を得て、市民の皆様と共に、「小さな世界都市‐Local & Global City‐」の実現と、その先にある「いのちへの共感に満ちたまち」を目指して進んでいきたいと考えています。

2021年度予算の概要

 続いて、2021年度予算の概要について申しあげます。

 人々の日々の暮らしを支えることを市政の基本としながら、新年度予算の打ち出しを「『小さな世界都市‐Local & Global City‐』コロナ禍で着実に前進する」としています。
 一般会計は、総額481億2,300万円、2020年度当初予算と比較して4.5パーセントの増としています。一般会計のほか、8つの特別会計の予算額 203億8,038万3千円、及び2つの企業会計の予算額152億2,098万6千円を合わせ、全会計の総額は837億2,436万9千円、2020年度当初予算と比較して2.5パーセントの増としています。
 一般会計の歳入についてです。
 国の2021年度地方財政計画において、市町村税収入はコロナ禍等により前年度と比較して5.4パーセントの減、地方交付税総額は5.1パーセントの増とされています。
 本市においては、コロナ禍による市民税、固定資産税、入湯税等の減収を想定し、市税収入は89億8,325万5千円としています。2020年度当初予算と比較して7億8,483万8千円、8パーセントの減を見込んでいます。
 地方交付税のうち普通交付税は、145億円としています。2020年度で終了する合併算定替の影響などにより、5億円、3.3パーセントの減を見込んでいます。
 特別交付税は21億3,000万円としています。地域おこし協力隊の人数増による増加額を加味し、1億3,000万円、6.5パーセントの増を見込んでいます。
 市債は50億5,930万円としています。14億9,750万円、42パーセントの大幅増を見込んでいます。地方財源の不足に対処するための臨時財政対策債が16億1,000万円と、前年度と比較して6億2,190万円、62.9パーセントの大幅増となる見込みのためです。
 したがって、普通交付税に臨時財政対策債を加えた一般財源への影響額では、1億2,190万円、0.8パーセントの増となります。
 地方譲与税及び各種交付金は26億6,143万8千円としています。7,986万9千円、3.1パーセントの増を見込んでいます。新型コロナウイルス対策としての中小事業者等の償却資産等に係る固定資産税軽減措置について、特別交付金が交付されることによるものです。
 ふるさと納税は8億円としています。3億円、60パーセントの増を見込んでいます。
 自主財源は、歳入全体の33パーセントと、2020年度当初予算と比較して 0.3ポイントの減少であり、脆弱な財政構造が続いています。
 歳出については、市民の日々の暮らしを支え続けることを基本としつつ、基本構想に掲げる「小さな世界都市‐Local & Global City‐」を、コロナ禍の中で着実に前進するため、市政経営方針に定める戦略的な事業に重点的な予算付けを行いました。
 また、地方創生総合戦略を的確に推進するため、地方創生関連事業に 19億5,785万6千円を予算計上しています。
 2021年度予算の編成においては、専門職大学連携推進事業、高機能消防指令センター整備事業及び社会保障経費等に係る歳出が増加することに加え、歳入ではコロナ禍の影響により市税等が大幅に減収するため、財政調整基金から22億円を取り崩し、収支均衡を図っています。そのうちの8億円は専門職大学の運営者に寄附を行うためのものです。地域への貢献に資する大学の取組みを支援するため、誘致の際にすでに表明していたもので、一旦財政調整基金を充てますが、最終的には但馬定住自立圏に係る特別交付税が財源となります。
 2021年度予算は、財政調整基金とふるさと納税に依存した状況となっています。
 今後ますます厳しくなる財政状況を見据え、第4次行財政改革にしっかり取り組んでいく必要があると考えています。

主要事業(地方創生事業)

 次に、2021年度の主要事業のうち、地方創生事業について申しあげます。

 2020年2月に第2期豊岡市地方創生総合戦略を策定しました。去る12月には、子育て支援総合拠点等の整備とスマートコミュニティの推進を内容に加えています。
 2021年度は、地方創生関連事業として52事業を掲げています。これらを着実に推進し、戦略目的である「暮らすなら豊岡と考え、定住する若者が増えている」状態を目指します。
 事業の推進にあたっては、国の地方創生推進交付金、地方創生拠点整備交付金や県のひょうご地域創生交付金とともに、企業版ふるさと納税などを 積極的に活用することとしています。

 続いて、戦略体系に基づき、主な内容についてご説明申しあげます。
 戦略目的を達成するため、六つの主要手段を掲げています。

主要手段01 豊岡の暮らしの『豊かさ』が内外に知られている

 まず、一つ目の主要手段「豊岡の暮らしの『豊かさ』が内外に知られている」について申しあげます。

豊岡の良さが内外に伝わっている

 その具体的手段「豊岡の良さが内外に伝わっている」についてです。
 「豊岡ファン」との関係強化のため、豊岡演劇祭2021(ニーゼロニーイチ)の開催期間中に、市内でファンミーティングを開催します。東京で開催していた豊岡エキシビションに代わるものであり、東京等からあえて豊岡に足を運んでいただけるような熱心なファンの増加を図りたいと考えています。
 また、移住ポータルサイトである「飛んでるローカル豊岡」による情報発信を引き続き行います。

豊岡を巣立った人たちが豊岡とつながっている

 次に、具体的手段「豊岡を巣立った人たちが豊岡とつながっている」についてです。
 Uターンを増やすため、就活イベントなどを実施します。
 また、ジョブナビ豊岡やジョブサポ豊岡を引き続き運営するとともに、「若者応援ブック」を発行し、市内の高校を通じて大学生等に配付します。

移住・定住を検討する人に情報が提供されている

 次に、具体的手段「移住・定住を検討する人に情報が提供されている」についてです。
 豊岡への移住希望者に対し、ワンストップ窓口での相談や現地案内により、地域、住まい、仕事等のコーディネートやマッチングを行います。
 東京や大阪の移住フェアへも出展し、豊岡への来訪や移住を促します。
 下見の際には宿泊費用等を、移住の際には引越し費用等を、移住後には コウノトリ育むお米一俵をと、段階に応じた支援を行います。
 また、移住者がまちの人たちと出会い、つながりが生まれる交流拠点として、「まちのサードプレイス」を引き続き開設します。
 さらに、専門職大学生のための空き家を活用したシェアハウス整備や移住者の起業等のためのコワーキングスペース整備に対する補助を新たに行います。

主要手段02 多様なライフスタイル・働き方及び多彩な事業活動が実践されている

 二つ目の主要手段「多様なライフスタイル・働き方及び多彩な事業活動が実践されている」について申しあげます。

働きがいがあり、働きやすい場が増えている

 その具体的手段「働きがいがあり、働きやすい場が増えている」についてです。
 オンラインでのマッチングイベントに参加し、自治体との共同事業実施や地方へのサテライトオフィス開設を検討しているIT企業の誘致を図ります。
 また、市内にIT関連の事業所を開設する事業者に対して、引き続き補助を行います。
 農業に関しては、コウノトリ育む農法における高温障害での品質低下対策として、センサーを利用した水管理に取り組みます。

新たな事業や仕事にチャレンジする人が増えている

 次に、具体的手段「新たな事業や仕事にチャレンジする人が増えている」についてです。
 ビジネスに関する総合相談窓口である「IPPO TOYOOKA(いっぽとよおか)」において、起業を望む若者や女性、及び成長を目指す市内事業者を引き続き支援します。

 農業に関しては、豊岡農業スクールによる新規就農者の育成、農業用機械等の導入への補助、都市部などから市内へ移住する新規就農者への家賃補助等に引き続き取り組みます。

 豊岡スマートコミュニティの推進についてです。
 トヨタ・モビリティ基金等と協働し、「疎」の非効率と弱点をテクノロジーでカバーして生活の心地よさを高めつつ、人々が多様性を受け入れ、フラットにつながる「スマートコミュニティ」の実現を目指します。
 公共交通の分野では、バス路線の乗降者数の見える化や豊岡演劇祭2021(ニーゼロニーイチ)での交通施策の検討を進めています。
 福祉分野では、各福祉施設が有している送迎用車両を施設間で共同利用し、移動の効率化を図る実証実験を進めています。
 さらに、市職員に対して業務改革研修を実施しているほか、防災、コミュニティ、データ活用等の分野でも取組みを検討しています。
 今後とも、様々な事業者や地域コミュニティ組織等と連携を図りながら、事業を進めていきたいと考えています。

豊岡の強みを活かして稼ぐ力が高まっている

 次に、具体的手段「豊岡の強みを活かして稼ぐ力が高まっている」についてです。
 兵庫県鞄工業組合が「KITTE(きって) 丸の内店」で行う豊岡鞄の展示会等に対し、補助を行います。
 また、豊岡まちづくり株式会社が行う豊岡財布(さいふ)スクール「アルチザン財布(さいふ)専科」への補助を行い、高品質な財布を生産できる職人を育成します。

市民が多様な人々を受け入れている

 次に、具体的手段「市民が多様な人々を受け入れている」についてです。
 外国人住民が増加傾向にある中、引き続き神戸大学と共同で外国人住民の生活、日本語学習等について調査を行い、コミュニティの一員として受け入れるための多文化共生推進プランを策定します。また、市役所窓口での  翻訳アプリ等の導入や各種申請書の多言語化などにより、行政手続におけるサポートを強化します。

 子育て支援総合拠点等の整備についてです。
 来たる3月末に整備構想の策定を完了する見込みです。
 具体的施設として、アイティ4階には生涯学習サロンに加え、屋内型の遊び場「キッズランド」、子育て総合センター、ファミリーサポートセンター、子どもの一時預かり室、女性就労支援施設、多文化交流等を行う市民交流広場を整備する予定です。7階には、こども支援センター及び障害児の療育施設を整備する予定です。
 子ども、高齢者、女性、障害児、外国人など多様な人々が触れ合い、交流できる場を創出したいと考えています。
 生涯学習サロン以外の施設については、2021年4月から実施設計を開始し、7月以降に整備工事に着手して、11月中のオープンを目指します。
 生涯学習サロンについては、2021年4月にオープンする予定としていましたが、全国各地で新型コロナウイルス対策のための空調換気工事が数多く発注されたことが原因で、機械設備に係る設計業者が確保できず、設計着手が遅れてしまいました。これにより順次工程が遅れ、3月下旬に整備工事に着手し、6月下旬にオープンする見込みとなっています。
 生涯学習サロンの設置管理条例案及び指定管理者に但馬高齢者生きがい創造協議会を指定する議案を今議会に提出しています。

主要手段03 いきいきと暮らす女性が増えている

 三つ目の主要手段「いきいきと暮らす女性が増えている」について申しあげます。

性別に関わらず地域での協働が進んでいる

性別に関わらず夫婦が家庭内で支えあっている

 その具体的手段「性別に関わらず地域での協働が進んでいる」及び「性別に関わらず夫婦が家庭内で支えあっている」についてです。
 若い女性が「豊岡に暮らす価値」をより強く感じられるよう、まち全体のジェンダーギャップの解消を目指します。
 現在、そのためのジェンダーギャップ解消戦略を策定中であり、パブリックコメントを経て、3月中に策定を完了する予定です。
 2021年度は、戦略への理解拡大に向けた説明会やワークショップを開催します。また、「子育て世帯における男女の家事・育児時間に関する調査」や、厳しい状況にあるシングルマザーの生活実態と課題を把握するための「ひとり親家庭の意識調査」を実施し、有効な施策について検討します。
 さらに、ジェンダーギャップ解消に関する条例の制定やジェンダーギャップの解消について議論等を行う女性会議の設置について検討を進めます。

 ファミリーサポートセンターについてです。
 単発的な保育所への送迎や一時的な子どもの預かりニーズに応える仕組みとして、引き続きサポートセンターを運営します。有償ボランティアの形で会員同士が相互援助を行うことにより、働きながらの子育てを応援します。

ありたい姿に向かっていきいきと働ける機会が増えている

 次に、具体的手段「ありたい姿に向かっていきいきと働ける機会が増えている」についてです。
 ワークイノベーション戦略を推進し、女性も働きやすく、働きがいを感じられる事業所の増加を図ります。
 働きやすく、働きがいのある職場への変革を目指す事業所で構成するワークイノベーション推進会議の参加事業所数は、設立時の2018年10月時点で 16でしたが、直近の2月24日時点では53となっています。
 また、従業員の働きやすさ、働きがいなどが高い水準にある事業所への 表彰制度を創設しており、年度内に表彰事業所を決定する予定です。
 これらの先進的な事業所の取組内容などを広く情報発信し、さらなる取組み拡大に繋げていきたいと考えています。
 経営者、管理職、女性従業員など、それぞれに必要なスキル習得を目指すワークショップ、啓発セミナーなども引き続き実施します。
 特に女性従業員を対象としたセミナーについては、今までに参加された方に対するステップアッププログラムを実施することとしています。

 子育て中の女性の就労促進についてです。
 出産等を機に離職した子育て中の女性が、少日数・短時間の勤務に就労 できるよう、2018年度から市内事業所とのマッチングを進めてきました。これまで、16事業所において39名が就職されています。
 さらに、今後デジタル・トランスフォーメーションが進むことを見据え、これに対応できるデジタル・マーケティング人材を育成します。子育て中の女性を対象に10名程度の育成を図り、ハローワークなどの関係機関と連携しながら、就労先の確保等の出口戦略にも取り組みます。

主要手段04 豊岡で人々が世界と出会っている

 四つ目の主要手段「豊岡で人々が世界と出会っている」について申しあげます。

世界中から人々が来訪し、豊岡を楽しんでいる

 その具体的手段「世界中から人々が来訪し、豊岡を楽しんでいる」についてです。
 2021年9月のうちの二週末に、豊岡演劇祭2021(ニーゼロニーイチ)を実行委員会主催で開催します。前回の開催で見えてきた演劇ツーリズムの可能性をさらに切り拓くとともに、モビリティ等の地域課題解決に向けた実証実験の場として、引き続き先導的な取組みを進めます。また、今回は、養父市や香美町での公演も検討しています。

 外国人観光客の動向についてです。
 2020年の外国人延べ宿泊者数は、コロナ禍により大幅に減少し、前年比 5万3,630人の減、84.3パーセントの減の1万18人となりました。
 現時点では、積極的な誘客を図る事業は停止しており、海外現地の定期的な状況把握や、旅行会社及びメディアとの関係維持のための情報発信業務に取り組んでいます。
 2020年4月から2021年1月までの海外メディアでの記事掲載件数は390件、前年度同期比120件の増、44.4パーセントの増となっています。このメディアとのつながりが、今後必ず成果を生み出すものと考えています。

 国内からの観光客の動向についてです。
 2020年4月から12月までの本市の宿泊者数は、大幅に減少し、前年度同期比26万7,962人の減、33.8パーセントの減の52万5,139人となっています。
 コロナ禍における経験を踏まえ、地域全体の宿泊予約状況などの観光データをリアルタイムで取得するシステムの構築を図ります。素早い現状分析と対策、観光事業者の経営改善や来訪者の満足度の向上等につなげます。

 ワーケーション等の推進についてです。
 働き方改革やコロナ禍によりテレワークが推進され、今後、ワーケーション等の需要が増すことが予測されます。
 そこで、城崎温泉街に位置し、auの5G(ファイブジー)基地局が設置されている城崎国際アートセンターにコワーキングスペースを設け、テレワーク拠点として整備します。現在、テレワーク推進計画の策定及びテレワーク拠点の設計業務を進めており、2021年度中の工事完了と運用開始を目指します。
 なお、豊岡稽古堂、市役所庁議室、専門職大学にも2021年夏頃を目途に、auの5G(ファイブジー)基地局が設置される予定とお聞きしています。
 さらに、市内各地におけるワーケーション等の拠点整備を促進するため、サービスを提供しようとする市内事業者に対し、通信環境や施設整備に必要な費用の一部を補助します。

 城崎温泉街の交通環境についてです。
 温泉街の中心部では慢性的に車の渋滞が発生しています。歩行者の安全を確保するとともに、温泉街のそぞろ歩きの魅力を高めるため、一定の時間帯は駐停車や車の使用を控えるなどの独自の交通ルールである「そぞろ歩きルール」の啓発活動を行います。

メイドイン豊岡が世界に広がっている

 次に、具体的手段「メイドイン豊岡が世界に広がっている」についてです。
 コウノトリ育むお米の海外販売を引き続き促進します。
 2020年4月から2021年1月までの間で、17.6トンのお米が輸出されており、前年度同期比44.4パーセントの増となっています。コロナ禍により、各国の飲食店では通常営業ができない状況ですが、テイクアウトでの使用や小売店での販売量増加により、輸出量は伸びています。
 また、フランスのマルセイユにある日本食材を扱う店舗での取扱いが新たに決定しています。初回分として105キログラムの発注があったと聞いています。
 2021年度は、状況を見極めつつ、アメリカで開催される日本食エキスポへの出展や、オーストラリア及び香港の食品販売店等での販売プロモーションを行いたいと考えています。

国内外から優れた人材が集まり、豊岡の魅力を高めている

世界の人々と対等に向き合う人材が増えている

 次に、具体的手段「国内外から優れた人材が集まり、豊岡の魅力を高めている」及び「世界の人々と対等に向き合う人材が増えている」についてです。
 城崎国際アートセンターにおけるアーティスト・イン・レジデンスや、子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭を引き続き実施し、豊岡において世界レベルの芸術に触れる機会を作ります。

 芸術文化観光専門職大学についてです。
 定員80人に対し、全ての選抜試験方式を合わせた志願者数は延べ621人、7.8倍の倍率となりました。
 学生寮は去る1月29日に完成しており、大学学舎は本日に完成します。
 必要な備品や情報システム等は3月中に導入・整備され、いよいよ4月1日に開学する運びとなっています。
 開学後は、「兵庫県公立大学法人」が大学を運営することとなります。  このため、同法人と大学用地の無償貸付契約を締結する予定としています。
 また、大学内に設置される「地域リサーチ&イノベーションセンター」に対して、但馬の3市2町が業務委託し、但馬の地域課題の解決を図る取組みを進めます。

 演劇のまちづくりについてです。
 深さを持った演劇のまちづくりを加速度的に推進していくための各種方策を講じます。
 アーティストが市内で自由に活動できる環境を整備するため、大道芸を中心としたパフォーマンス・ライセンスの市独自の認証制度を創設します。
 また、演劇のまちづくりを対外的にPRし、共感する企業を増やして企業版ふるさと納税の獲得を図ります。
 さらに、演劇のまちづくりの推進のための「まちづくりコーディネーター」を配置します。

主要手段05 子どもたちのふるさとへの愛着が育まれている

 五つ目の主要手段「子どもたちのふるさとへの愛着が育まれている」について申しあげます。

子どもたちが豊岡のことをよく知っている

子どもたちが様々なコミュニティの中で役割を果たしている

子どもたちが様々な人とコミュニケーションを楽しんでいる

 その具体的手段「子どもたちが豊岡のことをよく知っている」、「子どもたちが様々なコミュニティの中で役割を果たしている」及び「子どもたちが様々な人とコミュニケーションを楽しんでいる」についてです。

 豊岡市小中一貫教育「豊岡こうのとりプラン」を公立の全小中学校で展開し、ふるさと教育、英語教育、コミュニケーション教育の三つの柱で構成する「ローカル&グローバル学習」を進めます。
 具体的には、全ての小学校にALTを配置して英語の授業を行うほか、中学校3年生を対象としたイングリッシュ・サマーキャンプ等を実施します。
 また、小学校6年生と中学校1年生を対象とした演劇ワークショップによるコミュニケーション教育を継続します。モデル校の小学校1年生から3年生を対象とした非認知能力向上のための演劇ワークショップも引き続き 試行します。

 高校生に関しては、多様な外部講師を招いて行う地域課題についての総合学習や、地域探求活動によって感じたことをダンスで表現する取組み、豊岡の魅力を表現する音楽コンテンツをミュージシャンと共に制作・発信する取組みなどを支援します。

主要手段06 結婚したいと思う人が結婚できている

 六つ目の主要手段「結婚したいと思う人が結婚できている」について申しあげます。

若者が集い、交流する場が増えている

多種多様な出会いの機会が充実している

 その具体的手段「若者が集い、交流する場が増えている」及び「多種多様な出会いの機会が充実している」についてです。
 引き続き、お見合いイベント「恋するお見合い」や婚活応援プロジェクト「はーとピー」を実施し、より多くの出会いの場を設けます。
 民間団体が主催する婚活イベントへの補助制度も継続します。
 さらに、婚活事業は敷居が高いと感じる方のために、雑談しながらゲームや占い、映画鑑賞等を楽しむだけの、カップリングを行わない交流の場づくりを行います。

交際・結婚に向けた独身者へのきめ細かな支援体制が充実している

 次に、具体的手段「交際・結婚に向けた独身者へのきめ細かな支援体制が充実している」についてです。
 引き続き、ボランティア仲人「縁むすびさん」により、若者のお見合いや交際を後押しする取組みを進めます。また、社会福祉協議会が運営する  結婚相談所への補助制度を継続し、結婚相談員等のスキルアップを図ります。

主要事業(地方創生事業以外)

 次に、地方創生事業以外の2021年度の主要事業、及び諸般の報告事項等について、基本構想の「市民の暮らしを支える施策の体系」に沿ってご説明申しあげます。
 なお、教育行政の方針と施策の展開については、教育長から別途ご説明申しあげます。

安全に安心して暮らせるまち

 第1に、「安全に安心して暮らせるまち」についてです。
 防災・減災力の向上、消防体制の充実を図るとともに、防犯意識の醸成に努め、安全な暮らしづくりを進めます。
 また、生活習慣病予防や健康づくりの支援などにより、安心しておだやかに暮らせるまちづくりを進めます。

安全を守るまちづくり

 具体的には、「安全を守るまちづくり」として、百年に一度の降雨における洪水浸水想定区域及び土砂災害特別警戒区域等を示した防災マップを5年ぶりに更新し、全世帯に配布します。

 また、国土交通省が所管する福田第一樋門付近に排水機場を構築し、山田川流域全体の浸水被害の軽減を図ります。今議会に、工事契約締結に係る議案を提出しています。

 2004年の台風23号で氾濫した稲葉川の河川改修事業に合わせて進めてきた稲葉川土地区画整理事業について、来たる3月末までに換地に係る登記を行い、いよいよ事業を完了する運びとなっています。これまで多大なご協力を賜りました約200名の地権者の皆さまを始め、多くの関係者の皆さまに、改めて感謝を申しあげます。

 消防体制については、中枢的な業務をつかさどる高機能消防指令センターを最新システムに更新します。また、消防本部庁舎の長寿命化を図るため 変電、空調設備の改修等を行うとともに、女性専用施設を整備します。共に実施設計は完了しており、2021年度に整備工事を行います。

 安全な暮らしについては、地域団体への防犯カメラの設置補助やLED防犯灯の整備補助を引き続き行います。
 また、消費生活相談員の積極的な研修参加によるレベルアップや出前講座等での啓発を通じて、消費生活センターの充実・強化等を図ります。

安心しておだやかに暮らせるまちづくり

 「安心しておだやかに暮らせるまちづくり」としては、「玄さん元気教室」の普及・拡大、歩キングの推進を図ります。また、健康に係る市民アンケートを2021年度に行い、2022年度に実施する豊岡市健康行動計画の中間評価に活かします。
 高齢者福祉では、「一人暮らし高齢者等安心・見守り活動」や「ふれあい   いきいきサロン」に対する補助を引き続き行います。また、2021年度からの3カ年を計画期間とする「老人福祉計画・第8期介護保険事業計画」に基づき、第1号被保険者に係る介護保険料を改定します。必要な条例改正案を今議会に提出しています。
 障害者福祉では、障害者の地域生活への移行や就労に向けた取組み、発達障害児の早期発見・早期支援に向けた取組みなどを引き続き実施します。また、障害福祉サービス事業、障害児通所支援事業及び地域活動支援センター事業を行う法人に対し、障害福祉施設の整備に係る費用の一部を補助します。
 なお、地域福祉計画の計画期間が2021年度までであるため、次期計画の策定作業を進めます。

 子どもの貧困対策についてです。
 所得格差と学力格差の連鎖を断ち切り、子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、次のような施策に重点的に取り組みます。
 「非認知能力と学力の向上」のため、引き続き、演劇ワークショップをモデル小学校で実施するとともに、ひとり親家庭の中学生以下の子どもを文化芸術イベントに無料招待します。
 また、保育所等の現場職員が子どもの課題に早期に気づくことを促す「気づきシート」を新たに小中学校にも導入し、早期支援につなげます。
 保護者の経済状況の改善については、非正規雇用者であるひとり親を重点的に支援することとし、引き続き、将来のキャリア設計を促すステップアップセミナーや就業支援個別相談会を開催します。
 子どもの生活習慣づくりについては、睡眠習慣に問題がある子どもの生活改善を図ります。睡眠記録表を活用していない市内小中学校に対して、導入に向けて専門家による研修等を実施します。
 子どもの医療費に係る助成制度の拡充については、住民税非課税世帯の0歳から中学3年生までの子どもに係る外来受診の医療費を無料にします。
 さらに、子ども食堂を開設しようとする団体の負担軽減を図るため、設備整備費及び運営費の一部を補助します。

人と自然が共生するまち

第2に、「人と自然が共生するまち」について申しあげます。

コウノトリも住める豊かな環境を取り戻し、人と自然が響き合うまちづくりを進めるとともに、環境経済戦略を推進します。さらに、循環型のまちづくりを進めます。

人と自然が響き合うまちづくり

 具体的には、「人と自然が響き合うまちづくり」として、市内での二酸化炭素排出量を2050年までに実質ゼロにすることを目指します。
 地球温暖化防止対策の普及啓発活動を進めつつ、2050年までの実現シナリオや具体的な取組み等を含む「再生可能エネルギー導入戦略」を新たに策定します。

 第6回コウノトリ未来・国際かいぎについてです。
 コロナ禍のため、開催を1年延期し、2021年10月30日、31日に開催する予定としています。
 現在、実行委員会において、コロナ禍での開催可能性も視野に入れつつ、基調講演の講師の選定やオンラインを活用したプログラム等の検討がなされているところです。

循環型のまちづくり

 「循環型のまちづくり」としては、海洋プラスチックごみによる環境汚染が世界的な問題となっていることを踏まえ、プラスチックごみ削減のための実行計画を策定します。
 併せて、レジ袋削減のためのマイバッグ持参運動の推進、清掃活動や海洋ごみの回収活動の促進、プラスチック製容器包装の分別の啓発等に引き続き取り組みます。

持続可能な「力」を高めるまち

 第3に、「持続可能な『力』を高めるまち」について申しあげます。
 地域経済を元気にするまちづくりを進めます。
 また、住環境や道路網の整備、公共交通の確保などにより、賑わいと魅力あるまちづくりを進めるとともに、活力を生むまちづくりを推進します。

地域経済を元気にするまちづくり

 具体的には、「地域経済を元気にするまちづくり」として、観光誘客の促進や産業の発展促進、市内周遊拡大のための二次交通の充実などに取り組みます。
 農業では、環境創造型農業を推進するため、コウノトリ育む農法等に取り組む農業者に対し、国の交付金制度に基づく市の随伴補助を行います。
 また、第3期シカ有害被害撲滅大作戦の推進等により、農作物被害の軽減を図ります。
 さらに、広域基幹農道の安全・安心な交通を確保するため、蓼川(たでがわ)大橋、五条大橋等の農道橋の耐震化事業とともに、長寿命化のための補修事業を実施します。

 農業ビジョンの推進についてです。
 2020年3月に策定した農業ビジョンでは、持続可能で、幸せを感じる社会の実現に貢献する農業のあり方である「豊岡グッドローカル農業」を目指し、6つの主要手段とそれに連なる23の取組みを示しています。
 これらを具体化し、着実に推進するため、農業者や関係機関等から成る 農業ビジョン推進委員会を開催し、検討を進めます。
 また、総務省の地域おこし企業人交流プログラムを活用して外部人材を 登用し、体制強化を図ります。
 さらに、「美しい農村プロジェクト」と銘打ってモデル地区2カ所を公募し、専門家のアドバイスの下に、美しい景観形成、再生可能エネルギーの徹底した利用、生き物との共生、農家レストランの経営等、「豊岡グッドローカル農業」の突き抜けた実践を支援する取組みをスタートさせます。モデル地区に対しては、既存の補助事業等も活用しつつ、継続的に支援を行ってまいります。

 林業では、持続可能な森づくりを目指し、市(し)行(こう)造林事業による除(じょ)間伐(かんばつ)の 保育業務、作業道の開設などを実施します。
 また、林業ビジョンの策定に引き続き取り組みます。市内の森林の現状や問題点に基づき、将来の森林整備や利活用のあり方などを検討し、持続可能な力強い林業を目指します。
 さらに、森林作業道の補修や緊急度の高い危険木の伐採等、比較的小規模な森林の課題を改善するための補助制度を新たに設けます。

 工業振興では、北近畿豊岡自動車道に関連して県が整備する県道但馬空港線の沿線土地を産業用地として整備します。2021年度は、主に水路工事等を行います。

 商業振興では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている市内の中小企業を対象とした経営相談や利子補給を引き続き行うとともに、事業継続のための補助制度を新たに設けます。

 観光分野では、引き続き玄武洞公園整備事業を行います。
 2021年度に工事着手し、2022年夏頃のオープンを目指します。リニューアルにより、来園者の滞留時間が延びるような心地よい空間を創出することとしており、オープンに合わせ、入園を有料化したいと考えています。
 また、コロナ禍により、地元や近隣地域へ旅行するマイクロツーリズムが見直されています。市民も含めた観光客の増加を図るため、市内周遊を促す体験プログラムを造成し、WEBサイトやSNSで積極的に情報発信を行います。

賑わいと魅力を創るまちづくり

 「賑わいと魅力を創るまちづくり」としては、市道池上日吉(いけがみひよし)線等の道路整備、市道学園線等の大規模舗装修繕、市道久斗野山(くとのやま)線等の側溝修繕、市道正法寺坂津(しょうぼうじさかづ)線等の道路構造物長寿命化などを進めます。
 橋梁については、栃江橋等の整備を進めるとともに、定期点検結果に基づく長寿命化修繕計画に沿って、補修工事を行います。
 交通安全対策については、市道野(の)・殿(との)線等での通学路のグリーンベルト設置や市道太田虫生(おおたむしゅう)線等での道路区画線の整備などにより、歩行者にとって安全な道路空間を確保します。
 なお、2021年度からの10年間を計画期間とする豊岡市道路整備計画について、パブリックコメントを経て、年度内に策定します。現行計画からの継続事業に加え、城崎の風早(かぜはや)線や但東の高龍寺(こうりゅうじ)本線などを重点整備路線として盛り込む予定としています。

 但馬空港についてです。
 コロナ禍により、2020年度の利用者数は大きく減少しました。
 2月23日現在、利用者数が対前年度同期比23,396人減の13,916人、利用率が36.8ポイント減の30.5パーセントとなっています。
 利用率が50パーセントを下回ると、運航事業者との取決めにより、利用率50パーセントでの収益を保証するための欠損補填金を但馬空港推進協議会が支払うこととなります。
 協議会にはそのための基金が現存しており、必要となれば今回は基金から支出されますが、長期的な財政運営、ひいては本市への法令外負担金に影響を及ぼす可能性があります。
 搭乗回数に応じて豊岡市の特産品を進呈するポイント制度等の取組みを引き続き行ってまいります。
 なお、県の「但馬空港のあり方懇話会」については、勉強会を含め、これまで3回開催されています。
 滑走路の延長とジェット化、羽田空港への乗り入れは但馬全体にとって 不可欠の方向であり、本市としても実現に向けて全力を挙げてまいります。

 Weぷらざの改修についてです。
 1991年3月にJR江原駅に整備したWeぷらざ自由通路は、風雨などによる経年劣化で、雨漏りが絶えない状況となっています。
 これまで、小規模修繕を行ってきましたが、抜本的対策が必要な状態となっているため、屋根、天井、内外壁等の大規模改修を行い、利用者の安全・安心を確保することとしています。

活力を生むまちづくり

 「活力を生むまちづくり」としては、地域おこし協力隊を引き続き募集します。現在、32人の隊員が市内で活動中です。採用済みで未着任の3人を合わせると35人となります。また、3年の任期を満了して卒業した隊員は  11人で、全員が起業等により本市に定住しておられます。
 2020年度は、全国各地から132人の応募がありました。特に、直近の12月募集では10人の定員に対して52人もの応募があり、倍率は過去最高の5.2倍となりました。
 コロナ禍等により、地方の生活への関心が高まっている現状を好機と捉え、引き続き積極的な募集を行いたいと考えています。

未来を拓く人を育むまち

 第4に、「未来を拓く人を育むまち」について申しあげます。
 子育て・教育環境の整備などにより、健やかで心豊かな子どもを育むまちづくりを進めます。

健やかで心豊かな子どもを育むまちづくり

 具体的には、八条認定こども園の3歳児保育室の増築を行い、2歳児と3歳児の受入れの増を図ります。
 また、吊り天井を有しない小学校の屋内運動場及び武道場の非構造部材に係る落下防止対策を引き続き行います。
 さらに、小中学校GIGA(ギガ)スクール構想を推進します。児童生徒への1人1台の端末整備や高速大容量の通信ネットワーク整備等により、教育におけるICT活用を進めます。

 幼児教育・保育及び放課後児童のあり方計画についてです。
 去る2月16日、教育委員会では、市民説明会、パブリックコメントなどを経て、計画策定を完了しました。4月以降に、計画に係る地区説明会等を開催する予定です。
 計画期間は2021年度から2030年度です。この間において、「就園率が低下している幼稚園の再編・統合と認定こども園への移行」、「園児数が小規模な保育所・認定こども園の再編・統合」を推進し、認可園等39園を28園へ再編する計画です。
 少子化が進む将来においても、適切な幼児教育・保育を安定的に実施することを目標としています。
 また、再編・統合の推進により各園に十分な保育士等を配置できるようになれば、公立認定こども園における「3歳児1号認定子ども」の受入れや、保護者が育児休業を取得する際の継続入園の拡充などが可能となります。
 放課後児童クラブについても、再編・統合により閉園する幼稚園施設を専用施設として活用することで、保育環境の向上が可能となります。

 小中学校の適正規模・適正配置の検討についてです。
 去る2月10日、教育委員会が審議会より答申を受けました。
 適正規模については、「小中学校ともに各学年1学級以上とする。1学年1学級のみの場合には20人程度を最低限確保したい。」との考えが示されています。
 適正配置については、「(1)通学時間は概ね1時間以内とする。(2)小学校は原則、同一中学校区域内での再編とする。(3)中学校は原則、旧市町域内での再編とする。つまり、旧市町域内に小中学校それぞれ1校ずつは存続させる。」との考えが示されています。
 学校再編の具体案については、「小学校13校と中学校3校を再編対象とする。複式学級が存在する学校を最優先に進める必要がある。」とされています。
 教育委員会では、この答申について地域別説明会を行った後、2021年  10月頃を目途に計画案を作成する予定です。
 さらに、この計画案についての地域別説明会やパブリックコメントを経て、11月頃を目途に計画策定を完了する見込みです。
 その後、校区別の説明会を実施し、同意が得られたところから順に、統合準備委員会が設置されることとなります。
 なお、去る2月22日、竹野南小学校に関し、中竹野小学校及び竹野小学校との統合を求める要望書が提出されました。今後、3小学校の統合準備委員会が設置され、協議が進められることとなります。

人生を楽しみお互いを支え合うまち

 第5に、「人生を楽しみお互いを支え合うまち」について申しあげます。
 さまざまな学習の機会と場が提供され、歴史・伝統や優れた文化芸術に触れることにより、お互いを尊重し、誰もが日々の暮らしを楽しみ、お互いを支え合うまちづくりを進めます。

日々人生を楽しむまちづくり

 具体的には、「日々人生を楽しむまちづくり」として、建築から30年以上が経過し、雨漏りの発生や電気・機械設備の機能劣化等が見られる総合体育館の大規模改修を実施します。2021年度は、実施設計を行います。
 また、充実した図書館サービスの提供と職員の事務効率化のため、図書館情報システムを更新します。
 なお、社会教育委員について、現委員の任期が終了する5月末をもって 制度を廃止したいと考えています。社会教育委員の担当分野があまりに広範にわたることから、文化会館、美術館等の個別分野ごとに委員会を設置し、それぞれの委員による議論を行っているのが現状です。これに鑑み、今議会に廃止のための条例案を提出しています。

 植村直己冒険館のリニューアルオープンについてです。
 工事は順調に進んでおり、来たる4月20日のオープンを予定しています。
 施設本館の展示は、植村直己さんの「人となり」を感じ取っていただけるような構成にしています。また、新たに整備した「どんぐりbase(ベース)」は、大型ネット遊具やクライミングウォールを備えているほか、ロープと専用金具を使ったツリーイングや、寝袋を使った宿泊体験を行うことができます。
 子どもたちの挑戦する心を育み、多くの皆さまに愛される施設となるよう努めてまいります。

 新文化会館の整備についてです。
 建物の構造や配置、各階のレイアウトなどを定める基本設計を来たる3月末にまとめる予定です。
 2021年度は、工事発注に向けた実施設計に取りかかるほか、建設地の  土壌調査や樹木の伐採工事等を進めます。
 2022年度から工事に着手したいと考えており、施設のオープンは2025年度の早期を目指しています。

 東京2020(ニーゼロニーゼロ)オリンピック・パラリンピックについてです。
 去る12月、国の「新型コロナウイルス感染症対策調整会議」により、選手の入国や輸送、実施会場等の場面ごとにおける感染症対策が整理されました。
 本市としてもこれらの対策に従い、聖火リレー及びボート代表チームの事前合宿受入れを予定どおり行うべく準備を進めているところです。
 事前合宿については、市民との交流事業の実施が困難な状況となっていますが、ドイツやスイスのボート代表チームが心置きなく大会に集中できるよう、国や県からの助言、支援を受けながら、適切な対応を行いたいと考えています。

お互いを支え合うまちづくり

 「お互いを支え合うまちづくり」としては、地域コミュニティ活動の支援等を行います。
 地域コミュニティ組織29組織のうちの13組織が、地域の目指す姿を描く「地域づくり計画」の策定、見直しに取り組んでおられます。任意団体として活動している中間支援組織「ちいきのて」が、地域のニーズに応えつつ、その取組みを支援しています。
 「ちいきのて」は、来たる4月1日に一般社団法人となる予定です。各コミュニティ組織からも設立への賛同を得ているところであり、一層の支援充実を図ってまいります。
 なお現在、地方創生臨時交付金を活用し、全てのコミュニティセンターへのWi-Fi機器の設置工事を行っています。これを地域づくりに有効に活用する ため、地域コミュニティの関係者から成るプロジェクトチームで検討を進めているところです。
 さらに、老朽化の目立つ新田地区コミュニティセンターについて、長寿命化のための改修工事を2021年度に行うこととしています。

市政の運営

 第6に、「市政の運営」について申しあげます。
 それぞれの地域の固有の自然・歴史・伝統・文化を尊重し、特色あるまちづくりを進めます。

特色ある地域の成長と連携

 具体的には、「特色ある地域の成長と連携」として、各地域の特徴を活かした事業推進により、地域の振興を図るとともに、人口減少の緩和を目指します。

 城崎振興局では、温泉街の情緒ある街並みの適切な保全を図るため、引き続き大谿(おおたに)川(がわ)沿いの柳、桜の剪定、植替え等を行うとともに、大谿(おおたに)川(がわ)パラペットの表面モルタルについて補修を行います。
 また、住民や観光客のくつろぎの空間を創出するため、御所(ごしょ)の湯(ゆ)ポケットパークの再整備を行います。

 竹野振興局では、「海町マーケット」や「まち歩き散策」など様々な事業から成る川湊(かわみなと)再生プロジェクトに、引き続き地元とともに取り組みます。
 また、竹野川湊館(かわみなとかん)の改修、仲田光成作品の貸出し、焼杉板を家屋外壁に使用することへの補助等を実施します。

 日高振興局では、日高で暮らす若者の増加を目指し、劇団青年団との連携や観光事業等による地域活性化に取り組みます。
 また、道の駅「神鍋高原」について、周辺施設等との連携による機能強化を図ります。
 なお、神鍋高原での民間主導プロジェクトによるホテル整備に関し、事業スケジュールがコロナ禍で遅れたため、市が行う上下水道管の布設工事等も開始が遅れています。このため、繰越明許に係る補正予算を今議会に提出しています。

 出石振興局では、まちの賑わいと活性化を目指し、観光イベントへの補助等を行います。
 また、出石と40年来の親交がある切り絵画家・久保修(しゅう)氏が画業50周年を迎えることから、市立美術館、出石史料館、出石明治館等を会場とした切り絵展等を実施します。
 さらに、出石伝統的建造物群保存地区の災害時における危険性や問題点の解決のため、防災計画を引き続き策定します。

 但東振興局では、移住促進住宅を活用し、子どものある世帯を中心とした移住・定住者を増やすことにより、人口減少の緩和を目指します。
 また、教育民泊の取組みを支援するほか、シルク温泉やまびこの山腹崩壊の復旧や空調設備の更新等、及びそば乾燥調製(ちょうせい)貯蔵施設の設備修繕等を行います。

参画と協働のまちづくり

 「参画と協働のまちづくり」については、「市民と行政の協働推進指針」に基づき、福祉や子育て、環境などさまざまな分野で、市民、NPO、各種団体、企業等と行政とが適切な役割分担と連携を図りながらまちづくりを進めます。

新しい時代にふさわしい行政経営

 「新しい時代にふさわしい行政経営」については、職員の自律的なキャリア形成意識の醸成や市役所でのジェンダーギャップ解消を目指し、キャリアデザイン推進事業を継続します。職員の各階層で必要となるスキル習得のため、若手から中堅の職員を対象として、戦略的な思考の基礎である「ロジカルシンキング」の研修を行うほか、管理職を対象として、部下育成や信頼関係の構築に役立つ「1on1(ワンオンワン)ミーティング」の研修を行います。男性職員の育児休業の取得も引き続き促進します。
 また、職員を日本政府観光局、中小企業庁、兵庫県立大学大学院、日本航空株式会社へ引き続き派遣するとともに、新たに専門職大学及びサイボウズ株式会社へ派遣します。
 さらに、いっそう効率的で生産性の高い行政事務を目指し、情報戦略の専門家のアドバイスを受けながら、ICTの活用、導入を進めます。住民の利便性向上のため、申請書等への押印廃止にも取り組みます。

 第4次行財政改革の推進についてです。
 現在は、「時間のマネジメント」を柱に取組みを進めています。予算に加えて「時間」も意識してマネジメントし、限られた予算と人員・時間をやりくりして、少ない時間で最大限の成果を目指す取組みです。
 2023年度までに、時間外勤務を2019年度比75パーセントの減とし、災害など緊急時以外には基本的に残業しない状態を目標とします。
 その他、ICTの活用、業務の民間委託の推進、施設の包括管理委託の検討、歳入確保の推進などにより、第4次行財政改革大綱の最終年度である2023年度に、単年度当たり4億円の行革効果を得ることを目指します。

 学校給食調理業務等の民間委託についてです。
 第4次行財政改革大綱に基づき、市が行う給食業務のうち、新たに給食の調理、配缶、食器の洗浄・保管・消毒、調理場の清掃等について、2022年 4月を目途に民間に委託したいと考えています。
 ただし、業務全体の管理・検査、食材の調達、献立の作成等は、引き続き市が責任をもって行うこととしています。

 ふるさと納税についてです。
 2020年度の2月22日時点での寄附金額は8億4,016万円、寄附件数は14,373件で、それぞれ前年度同期比27パーセントの増、39パーセントの増となっています。
 寄附者により使途として指定された分野と寄附額は、上位から順に、「小さな世界都市の実現を目指すまちづくり」に1億9,453万円、「未来を拓く人を育むまちづくり」に1億7,909万円、「コウノトリをシンボルとした人と自然が共生するまちづくり」に1億4,025万円などとなっています。
 2021年度は、寄附窓口として「JALふるさと納税」のサイトを追加するほか、寄附をいただいた方に「ふるさと応援ハガキ」を送付し、継続的な応援を促します。

 公共施設マネジメントの推進についてです。
 地域デザイン懇談会を1月から開催する予定としていましたが、コロナ禍により再び延期しました。今後、感染症対策のために開催手法を変更することも視野に入れながら、3月14日の竹野地域を皮切りに、順次開催していく予定としています。
 公共施設等総合管理計画の改訂等については、主要施設の建物劣化診断調査を終え、個別施設計画の策定を年度内に完了する予定です。これを基に、公共施設等総合管理計画を2021年度中に改訂することとしています。
 地区集会施設の地元譲与については、地区の同意を得た上で9施設を譲与することとしており、必要な条例改正案を今議会に提出しています。

 市税等のスマホ収納の導入についてです。
 来たる3月1日から、納税者の利便性向上のため、スマートフォン決済アプリ「PayPay」、「LINE Pay」等を利用して市税を納付できるようにします。対象は、納付書払いの方となります。納期限までに、納付書に印刷されているバーコードをスマートフォンで読み取ることで、時間や場所を問わずに 納付することができます。
 また、上下水道料金についても、2021年度中にスマホ収納を導入する予定としています。

 住民票の写し等のコンビニ交付についてです。
 コンビニ交付を実施すれば、市役所窓口への来訪者が減少し、3密状態の発生可能性が軽減されることや、手続きにマイナンバーカードが必要で、 カードの交付促進につながることから、各種システム改修後の2021年12月を目途として、コンビニ交付を開始することとしています。
 住民票の写し、印鑑登録証明書、所得課税証明書など6種類を夜間、休日においても取得できることとなり、住民サービスの向上につながるものと考えています。

 水道料金等の改定の検討についてです。
 水道料金は2011年4月に、下水道使用料は2016年4月に、それぞれ改定を行いました。
 水道事業、下水道事業では、5年ごとに料金改定について検討しており、今回は2020年度に検討作業を行う予定でしたが、コロナ禍により1年先送りしています。
 依然、コロナ禍は続いていますが、健全な経営を維持していくためには、適正な料金水準の確保は不可欠です。このため、次期算定期間を2022年度から2026年度の5年間に再設定し、2021年度に、料金改定の要否等を慎重に検討したいと考えています。
 ただし、状況によって、検討の中断等、柔軟な対応を行うこととしています。
 なお、水道事業について、給水装置工事事業者の指定に係る更新手数料を新設するとともに、設計審査手数料及び工事検査手数料の金額及び区分を見直したいと考えています。必要な条例改正案を今議会に提出しています。

 過疎新法に基づく新たな過疎計画の策定についてです。
 時限立法である過疎地域自立促進特別措置法は、来たる3月末で失効しますが、議員立法により、新たな過疎対策法案が国会に提出される見込みとなっています。成立すれば、2021年4月1日に施行される予定です。
 本市の現在の過疎地域は、引き続き指定される見込みです。
 このため、2021年10月頃を目途に、本市の新たな過疎計画を策定したいと考えています。

 2021年度の市の組織についてです。
 まち全体のジェンダーギャップの解消に向けた取組みを強力に推進するため、「ワークイノベーション推進室」を「ジェンダーギャップ対策室」に改称します。

 地球温暖化防止等を総合的に進めるため、生活環境課に「地球温暖化防止対策室」を新設するとともに、「生活係」と「環境衛生係」を統合し、「生活環境係」とします。
 豊岡市農業ビジョンに掲げる「豊岡グッドローカル農業」等を推進するため、農林水産課に「グッドローカル農業推進室」を新設するとともに、「農政係」と「環境農業推進係」を統合し、「環境農業係」とします。
 子どもの貧困対策をさらに推進するため、社会福祉課に「こども未来応援係」を新設します。
 芸術文化観光専門職大学の4月開学に伴い、大交流課の「観光文化戦略室(専門職大学・アーティスト等誘致担当)」を「観光文化戦略室」に改称します。
 稲葉川土地区画整理事業の完了予定に伴い、都市整備課の「稲葉川区画整理推進室」を廃止します。

2020年度補正予算

 最後に、2020年度一般会計補正予算について申しあげます。
 まず、補正予算第20号です。これは、「EAT,BUY&GIFT豊岡」や ふるさと納税の返礼品等に要する経費である6億7,800万円を追加するため、1月8日付けで専決処分したものです。
 次に、補正予算第21号です。これは、新型コロナウイルス感染症の拡大防止協力金や温泉施設の天井改修に要する経費である7,379万1千円を追加するため、1月18日付けで専決処分したものです。天井改修に要する経費については、繰越明許費としています。
 次に、補正予算第22号です。これは、新型コロナウイルスワクチンの接種や予防力向上事業に要する経費である4億3,450万2千円を追加するため、1月29日付けで専決処分したものです。ワクチン接種に要する経費については、繰越明許費としています。
 次に、補正予算第23号です。これは、補正予算第20号のうちの「EAT,BUY&GIFT豊岡」に要する経費を2億7,000万円増額するため、2月12日付けで専決処分したものです。
 次に、補正予算第25号です。8億744万4千円の減額となっています。
 減額の主な内容としては、コロナ禍により事業の一部を取りやめたなどの他、入札残や事業費確定に伴う不用額の減額です。なお、新型コロナウイルス対策及び経済対策としての国の補正予算に対応した畜産振興事業や橋りょう・公園の長寿命化事業等については、予算を増額しています。
 繰越明許費では、鉄道交通対策事業をはじめ、年度内にその支払いが終わらないもの34件の追加と1件の変更を行っています。
 債務負担行為の補正では、1件の追加、2件の廃止、8件の限度額変更を行っています。
 なお、年度内の今後の財政収支見通しについて、地方債や特別交付税・地方譲与税など、現時点では額が確定していないものが多くあり、これらが確定した段階で更に補正の必要が生じることとなります。
 その際には、財政事情を勘案する中で、所要の専決補正を行いたいと考えておりますので、ご了承賜りますようお願い申しあげます。

 以上をもちまして、私の総括説明を終え、各議案の詳細については担当部長等から説明いたしますので、よろしくご審議いただき、適切なるご決定を賜りますようお願い申しあげます。
 ありがとうございました。

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