令和6年第5回豊岡市議会(定例会)市長総括説明(2024年11月29日)

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ページ番号1032056  更新日 令和6年12月2日

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 おはようございます。

 令和6年第5回豊岡市議会定例会の開会に当たり、議員各位のご健勝をお喜び申しあげますとともに、日頃のご精励に対し深く敬意を表します。

 去る11月17日に行われた兵庫県知事選挙におきましては、斎藤知事が再選となりました。今後も県と連携を図りながら、各施策を着実に推進してまいります。

 さて、まず、11月2日の大雨への対応についてご報告いたします。
 台風21号から変わった低気圧により、本市では2日明け方から断続的に激しい雨が降りました。
 円山川の水位上昇が見込まれたため、同日14時30分に本庁と日高振興局に災害対策本部を設置して防災体制の強化を図り、日高地区の円山川沿い10区と国府地区に高齢者等避難を発令するとともに、2箇所の避難場所を開設しました。
 その後、水位の低下に伴って安全が確認出来たため、同日17時30分には災害対策本部を廃止いたしました。
 市内では、一部道路の冠水が見られたものの、大きな被害の発生はありませんでした。
 今後も、市の防災体制に万全を期するとともに、市ホームページやSNS等を活用して、市民の皆さまに的確な情報提供を行ってまいります。

 次に、永楽館歌舞伎について申しあげます。
 第14回目を迎えた今年は、11月4日から11日までの8日間、全15回公演で開催いたしました。
 前日の3日には、出石お城まつりで5年ぶりに出演者5名による「お練り」が行われました。開催期間中、延べ4,800人以上の方に歌舞伎俳優の息遣いなど、永楽館ならではの歌舞伎の醍醐味を堪能いただいたところです。
 九州や関東からお越しになったお客様もあり、永楽館歌舞伎の知名度が全国に広がっていることを実感いたしました。
 また、出演された片岡愛之助さんや中村(太郎(さんからは、永楽館歌舞伎への熱い思い入れを口上で語っていただき、お越しいただいた皆様にも永楽館歌舞伎の素晴らしさを、これまでにも増して感じていただけたことと思います。

 さて、今議会に私から提出いたします案件は、報告事項2件、事件決議14件、条例16件、予算7件の合計39件です。

 なお、会期中に人事案件7件を追加提出する予定としておりますので、あらかじめご了承賜りたいと存じます。
 それでは、当面する市政の諸課題および提出議案の主なものについて、基本構想の「市民の暮らしを支える施策の体系」に沿ってご説明申しあげます。

安全に安心して暮らせるまち

 第1に「安全に安心して暮らせるまち」に関連する内容について申しあげます。 

 まず、豊岡市立総合健康ゾーン健康増進施設の第2期事業者選定についてです。
 来年度から始まる第2期事業については、事業期間を10年間として、民間事業者の技術やノウハウを活かした運営を行うため、PFI法に基づき事業者選定を進めてきましたが、去る9月13日の運営事業者選定委員会において、代表企業を株式会社合人社(計画研究所、構成企業をコナミスポーツ株式会社とするグループを、優先交渉権者として決定いたしました。
 その後、10月18日に基本協定を締結し、11月20日に優先交渉権者が設立した特別目的会社である、豊岡総合健康ゾーンPFI株式会社との間で仮事業契約を締結するなど、第2期事業の実施に向けて準備を進めております。
 なお「指定管理者の指定に関する議案」など関連議案および必要な補正予算を今議会に提出しております。

 次に、子宮頸がんワクチン接種について申しあげます。
 現在、当該ワクチン接種は、小学6年生から高校1年生相当年齢への定期接種に加え、キャッチアップ接種に対する公費負担を行っております。
 キャッチアップ接種は、2013年6月から2022年3月までの間、ワクチン接種の積極的勧奨を差し控えたことにより、接種の機会を逃した人を対象に、接種期間を2022年4月から2025年3月末までの3年間を期限として、実施しているものです。
 国などが積極的な広報を行い、本市でも、対象者に対し個別に案内を行った結果、本市における当初の接種見込者数は、対象者数やこれまでの接種実績を根拠として、延べ1,837人としておりましたが、10月末現在の接種状況は延べ1,334人、約73%となっており、当初想定を大幅に上回る約1.5倍の接種人数となる見込みです。そのため、年度末までの接種者数を延べ2,708人と見込み、必要な補正予算を今議会に提出しております。

 次に、資母診療所医師の新規就任について申しあげます。
 当該診療所の藤本医師につきましては、2023年3月末で退職予定でありましたが、後任医師が見つかるまでの間、勤務を継続していただいております。かねてより各方面に後任者の確保について働きかけをしていたところ、公益社団法人 全国自治体病院協議会を通じて7月に応募があり、その後、診療所の施設見学や雇用条件等の協議を経て、去る11月11日に医師就任契約を締結し、来年4月1日に就任していただくこととなりました。
 後任医師は、現在、北海道伊達市の伊達赤十字病院の整形外科部長として勤務されている吉田((医師です。
 吉田医師は、離島での診療など地域医療にも関わってこられたことから、地元の皆さまからの信望も得られるものと期待しております。
 なお、吉田医師をお迎えするにあたって、医師住宅の修繕等を行うこととしており、必要な補正予算を今議会に提出しております。

 次に、豊岡圏域の地域包括支援センターの開設準備状況について申しあげます。
 港地区を除く豊岡圏域の地域包括支援センターを来年度以降、当面の間、市が直接運営するにあたり、主任介護支援専門員2名、介護支援専門員7名の職員確保に向け準備を進めてまいりました。
 その結果、主任介護支援専門員1名と介護支援専門員7名を確保することができました。
 現在、不足する主任介護支援専門員の確保策として、豊岡市社会福祉協議会から介護支援専門員を派遣していただけるよう協議を進めているところです。
 なお、欠員となる当該専門員1名の確保に向けて、引き続き努力してまいります。
 開設に向けては、議員各位や市民の皆さまに大変ご心配をおかけいたしましたが、来年4月から豊岡圏域の地域包括支援センターの業務を開始する体制を整えることができました。

 次に、医療的ケア児(者)・重症心身障害児(者)に対応した施設整備の状況について申しあげます。
 当該施設は「認定NPO法人はばたけ手をつなぐ育成会」が、国県および市から施設整備補助金を受け、市が兵庫県から無償で借り受けた土地に障害児(者)の通所施設を、また、市内の自己所有地に共同生活援助等の施設を整備されるものです。
 障害児(者)の通所施設については、来る12月1日に起工式が執り行われ、準備が整い次第、工事に着手されます。また、共同生活援助等の施設については、今月から基礎工事に着手されており、間もなく建築工事に入られる予定と伺っております。
 両施設の整備は、但馬地域積年(の課題であり、当事者およびそのご家族が心待ちにしている施設であることから、市といたしましても、1日も早い完成を待ち望んでいるところです。

 次に、福祉医療費助成制度の条例化について申しあげます。
 去る9月議会定例会の総括説明および過日の議員説明会でも申しあげましたとおり、本市の福祉医療費およびこども医療費助成に関する六つの事業は、現在「福祉医療費の助成に関する規則」「こども医療費の助成に関する規則」の二つの規則で運用しております。
 しかしながら、市民生活に大きな影響を及ぼすこれらの事業を、市の規則により運用している状況には、課題があるものと考えております。
 そのため、子どもの医療費の助成をはじめとする福祉医療費助成事業を運用するにあたり、議会とともに民主的な手続きを担保して、事業の安定性を確保するため、現行規則を条例化したいと考え、関係する条例案を今議会に提出しております。
 なお、こども医療費の助成拡充につきましては、市の財政状況を見定めながら、これまで段階的に拡充し、現在小学校3年生までは外来および入院の医療費無料化を実現しております。さらなる助成拡充につきましては、議会をはじめ各方面からお声をいただいており、今年度より始めた出張市長室においても、子育て世代から強くその実現を求める声をいただきました。
 安心して子どもを産み育てられるまちづくりを推進するための施策の一つとして、来年度より、こども医療費無料化拡充に向け、現在、制度設計を行っているところです。

持続可能な「力」を高めるまち

 第2に持続可能な「力」を高めるまちに関連する内容について申しあげます。 

 まず、豊岡演劇祭2024についてです。
 去る9月6日から23日まで、18日間にわたり開催された「豊岡演劇祭2024」が無事閉幕いたしました。
 今年は国内外から68団体が参加し、合計105のプログラムが実施されました。会期中の来場者数は昨年の2万3,647人を上回る3万6,225人となり、過去最高を記録したと伺っております。
 中でも、こうのとりスタジアムを会場とした市民参加型演劇では、本市出身のお笑い芸人も出演され、3日間6公演、延べ859人の方が観劇され、盛況であったとも伺っております。
 今後も「市民の皆さんとともに親しめる豊岡演劇祭」になることを期待しているところです。

 次に、ひょうごユニバーサルツーリズム推進エリアの認定について申しあげます。
 兵庫県では、地域ぐるみでユニバーサルツーリズムに積極的に取り組む観光地を「ひょうごユニバーサルツーリズム推進エリア」に認定し、モデル的に支援する取組みが始まりました。 
 城崎地域においては「きのさきユニバーサルツーリズム推進協議会」によって、全ての人が楽しめる温泉街の実現を目標としたエリア計画をまとめられ、去る9月4日に城崎温泉地区が当該推進エリアとして認定されました。
 今年度と来年度にかけて、約1,300万円の県補助金を受け「送迎用福祉車両の購入」「外湯の足湯およびエントランスのバリアフリー改修」「ユニバーサル情報の発信のためのホームページ改修」など、ハード、ソフト両面の整備が行われることとなっております。

 次に、鞄製造事業者の人手不足対策に対する支援措置の進捗について申しあげます。
 去る6月議会定例会の総括説明でも申しあげましたとおり、一般社団法人豊岡鞄協会では、外国人技能実習生の受け入れ期間の延長を目指して、外国人技能実習制度における「鞄縫製」の1号職種から2号職種への移行に向けた取組を進められており、市としても必要な支援を行ってまいりました。
 今年8月に「国の専門家会議」が開催され、求められている追加書類を年内に提出し、再度審議が行われる予定と伺っており、市といたしましては、早期の移行がなされるよう願っております。

 次に、但東高橋地区における住民の移動に関する取組みについて申しあげます。
 当地区では、コミュニティたかはしの役員や高校生の保護者等で「通学おでかけ支援施策検討会」を組織し、将来にわたって通学などの移動に困らない地域であるために「自分たちにできることは何か」について検討を進めてこられました。
 住民同士の助け合いの気持ちを具現化するため、12月上旬から来年2月までの間、同じ方向へ出かけたい近隣住民がマイカーに乗り合わせる新しい移動のカタチとして、実証運行を実施されることとなりました。
 「若者会議」の開催、「自分ごと化会議」の意義などの波及効果であると感じております。
 本市といたしましては、地域コミュニティなどによる地域課題解決への主体的な取組みを支援したいと考えており、高橋地区と市で実証運行を検証し、今後の地域の移動を支える新たな仕組みとしての可能性を探りたいと考えております。

 次に、中央公園整備事業について申しあげます。
 市民体育館の跡地を活用しようとする中央公園の整備につきましては、公園施設の利便性、安全性の向上など、既存の公園機能を拡充させることを基本として、検討を進めてまいりました。
 当該事業では、多目的グラウンドやバスケットボール場での利用者間の競合や、スケートボード場の老朽化および歩行者の安全確保などの課題を解決するため、バスケットボール場を体育館跡地へ移転し、3×3(スリーエックススリー)コートを2面に拡充するとともに、バスケットボール場跡地を多目的広場として整備いたします。
 また、スケートボード場につきましては、左岸の南側に移転し、歩行者導線から分離して安全を確保するとともに、滑走面の整備など機能の拡充を行います。
 整備スケジュールにつきましては、今年度末から市民体育館の解体工事に着手し、その後公園を整備して、来年度中の完成を予定しております。
 今後も幅広い年齢層が楽しめ、多くの市民の皆さまから利用される公園を目指してまいります。

 次に、豊岡市ワークイノベーション表彰制度の見直しについて申しあげます。
 2020年度に創設した、豊岡市ワークイノベーション表彰「あんしんカンパニー」は、働きやすさや働きがいなどが高い水準に達している事業所を表彰する制度で、2023年度末までに4事業所を表彰いたしました。
 しかしながら、これまでの審査基準は受賞の難易度が高く、企業の取組みが進まないといった課題があったため、審査基準を登録・認定・表彰の3(ステップで表彰する制度に変更したものです。
 各ステップの名称は、若手経営者や従業員のアイデアをもとに、ステップ1(を「せんげんカンパニー」、ステップ2(を「とりくみカンパニー」、ステップ3(を「あんしんカンパニー」といたしました。
 多くの企業があんしんカンパニー受賞を目指してステップアップすることで、誰もが働きやすく、働きがいを感じる事業所が増えることにより、豊岡で働こうとする若者が増えることを期待しております。

未来を拓く人を育むまち

 第3に「未来を(く人を育むまち」に関連する内容について申しあげます。

 まず、こども計画の策定状況についてです。
 昨年4月1日に施行されたこども基本法では、子どもの最善の利益を第一に考え、子どもに関する取組や政策を推進するよう要請されております。
 本市では、子どもや子育て家庭への切れ目ない支援を行うため、来年度から2029年度までの5年間を計画期間とするこども計画の策定を進めております。
 これまで、計画の対象となる、子どもや子育て当事者等の意見を幅広く聴取し反映させるため、アンケート調査等を実施し、豊岡市子ども・子育て会議において、調査結果を分析したうえで、計画の素案を策定いたしました。
 今後は、現在実施しているパブリックコメントや、去る11月18日に開催した議員説明会でのご意見をもとに最終調整を行い、来年3月に策定する予定としております。

 次に、(仮称)豊岡市こどもセンターの設置について申しあげます。
 今年4月に施行された改正児童福祉法では、市の相談支援体制の強化を図るため、全ての妊産婦、子育て世帯、子どもに対し、一体的に相談支援を行う機能として「こども家庭センター」の設置に努めるよう要請されています。 
 現在、本市においても虐待への予防的な対応や、個々の家庭に応じた一体的かつ継続的な支援が、喫緊(の課題となっています。
 そのため、こども未来部の組織に「こども家庭センター」としての機能を付加し、専任の統括支援員および家庭相談コーディネーターを配置することとしています。
 なお、名称につきましては、本市に兵庫県の児童相談所である「豊岡こども家庭センター」があるため「豊岡市こどもセンター」としたいと考えております。

 次に、第5次豊岡市教育振興基本計画 とよおか教育プランの策定について申しあげます。
 今年度は、現行の第4次計画の最終年度となるため、現在、教育委員会において、来年度から2029年度までの5年間を計画期間とする第5次計画の策定を進めております。
 市民や有識者等で構成する策定委員会および教育委員協議会での意見をもとに、基本理念を『豊岡で育む「在りたい自分」と「在りたい未来」を創造する力、サブテーマを~非認知能力(やり抜く力、自制心、協働性)を子どもたちに~ 』といたしました。
 今月5日から18日まで実施したパブリックコメントや策定委員会等の意見をもとに最終調整を行い、来年2月に策定する予定としております。

人生を楽しみお互いを支え合うまち

 第4に「人生を楽しみお互いを支え合うまち」に関連する内容について申しあげます。 

 まず、新文化会館の整備についてです。
 当該整備につきましては「本市の都市機能として文化会館は必要である」という考えのもと、これまで推進してまいりました。
 去る9月議会定例会において、全体事業費の動向や本市の財政状況等を勘案すれば、現在計画している規模や機能のまま新文化会館の整備を進めることについては慎重にならざるを得ず、あらためて文化会館機能をいかにして維持するかという観点に立って「あらゆる可能性を排除することなく検討し方向性を示したい」と申しあげたところです。
 その後、さまざまな可能性を比較検討してまいりましたが、建築物価等の上昇や技術者の不足など、事業を取り巻く厳しい状況は変わらず、今後、市民活動への影響をはじめ、新文化会館を新築した場合、短期的な財政負担が大きいこと、数十年先の社会経済の状況が見通せない中で、万一、規模や機能が十分でない施設整備となったときのリスク、子や孫、将来世代への負担となってしまうことなどが懸念されます。
 これらを総合的に考慮した結果、市といたしましては、新文化会館の新築ではなく、現豊岡市民会館を長寿命化して機能を向上させる大規模改修を行うことで、文化会館機能を維持していくことといたしました。
 今後は、これまで新築整備に向け、市民の皆さまと積み重ねてきた議論を可能な限り反映させることはもとより、歴史ある建物を再生し活用している他市類似施設の先進事例等を参考にしながら、より良い整備内容となるよう努めてまいりたいと考えております。
 なお、老朽化が進み安全性に課題を抱えている現豊岡市民会館につきましては、市民の皆さまには大変ご不便をおかけすることとなりますが、来年度末をもって一旦休館することといたします。
 早期に当該施設の改修を進めるにあたり、基本設計に係る債務負担行為を含む補正予算を、今議会に提出しておりますので、ご理解賜りますようお願い申しあげます。

 次に、楽曲「星のクライマー」の歌詞レリーフの設置について申しあげます。
 今年は、本市出身の冒険家である植村直己さんが、冬季のマッキンリーで消息を絶たれて40年という節目にあたります。この節目の年に、植村直己さんの母校である豊岡高校のOBの方たちが実行委員会を組織し、記念事業を計画されています。
 計画の一つに、歌手の松任谷由実さんが、当時植村さんをイメージして作詞された楽曲「星のクライマー」の歌詞レリーフの製作があります。
 実行委員会の皆さんからは、松任谷さんから提供を受けた自筆の歌詞を刻んだレリーフを、植村直己冒険館に設置したいとの申し出をいただいております。
 本市といたしましても、歌詞レリーフの設置を通じて、あらためて植村直己さんの功績や困難に直面してもあきらめずに挑戦し続ける精神、夢を持ち続ける大切さを、子どもたちをはじめ多くの皆さんに知っていただく機会とするため、協力してまいりたいと考えております。

市政の運営

 第5に「市政の運営」に関連する内容について申しあげます。 

 まず、自治体情報システム標準化の遅延についてです。
 これまで、標準化対象の20業務システムを来年度中に標準準拠システムに移行するよう、作業を進めてまいりました。
 しかしながら、先日、住民記録や税など20業務の中でも基幹となる業務システムを提供している事業者から、「人員不足により、当社がシステムを提供する多くの自治体と同様に、豊岡市においても来年度までの標準化対応ができない」との申し出がありました。
 これを受けて、影響の範囲と対応策を検討してまいりましたが、同社のシステムとデータを連携しているシステムを含め、ほとんどの業務システムについて、来年度までの標準化を断念せざるを得ないと判断いたしました。
 今後は、システムの開発状況に応じて、対応可能な業務システムから順次標準化してまいります。

 次に、公共施設予約システムの運用開始について申しあげます。
 来年2月1日から公共施設予約システムの運用を開始いたします。
 対象は4月1日以降の利用予約で、従来の方法に加えて、スマートフォンやパソコンなどからも行えるようにいたします。
 対象施設は、総合体育館や小中学校、コミュニティセンターなど92施設352室で、いつでもどこでも公共施設の空き状況の確認や予約、変更ができ、使用料をオンラインで支払うことも可能となります。
 さらに、電子錠を導入する56施設では、予約承認時にメールで届くURL等で施設の開錠や施錠ができ、鍵の受け渡しが不要となります。
 第5次豊岡市行財政改革大綱の柱の一つである「デジタル社会を前提とした市役所になっている」を実現するため、今後も市民の利便性向上や業務の効率化につながる取組みを進めてまいります。

 次に、コンビニ交付サービスに係る手数料の一部減額について申しあげます。
 本市では、夜間、休日等でも住民票の写し等の証明書が取得できるよう、2022年3月からコンビニ交付サービスを開始いたしました。
 2023年度の利用率は16.8%で、2022年度の8.5%から2倍近い利用率の増加となっております。
 しかしながら、コンビニ交付サービスの利用に必要なマイナンバーカードの市民の保有率が、2023年度末で74.9%であったことからみると、まだまだコンビニ交付サービスの利便性が市民の方々に十分伝わっていないのではないかと考えております。
 より多くの方に「わざわざ行かなくてもいい市役所」「休日夜間でも証明書等が取れる」など、コンビニ交付サービスの利便性を実感していただくための環境づくりとして、同サービスで取得可能な証明書等の一部について、来年4月1日から2028年3月31日までの3年間、手数料を100円減額することとし、関係する条例改正案を今議会に提出しております。

 次に、市営江原駅東・西駐車場および出石西の丸駐車場・鉄砲(駐車場の指定管理への移行について申しあげます。
 当該駐車場は現在、市の直営で管理をしておりますが、最新の駐車場管理システムの導入と運用など、民間事業者のノウハウを活用して、より効率的・効果的な駐車場の管理運営を行うため、江原駅東・西駐車場については来年4月から、出石西の丸・鉄砲町駐車場については同年2月から、指定管理者による管理へ移行したいと考えております。
 これらに必要な条例改正案などや、必要な補正予算を今議会に提出しております。

予算、決算

 続いて、令和6年度一般会計補正予算第6号について申しあげます。

 歳入歳出予算全体を見直し、今後の執行見込額を精査して、過不足が生じる経費などを中心に計上しております。
 補正総額は、4億2,231万8千円の増額としております。
 債務負担行為の補正では、工事等の発注時期の年度内平準化や発注件数の少ない春先の受注機会の拡大などを目的としたゼロ市債、および指定管理業務など、来年4月から直ちに実施する必要のある業務のための設定のほか、総合健康ゾーン整備事業、豊岡市民会館改修基本設計業務など28件の追加と1件の廃止をしております。
 このうちゼロ市債については、一般会計では4件で4,388万円を、水道事業会計では1件で1億2,300万円を計上しており、合計では5件で1億6,688万円となります。
 歳出の主なものとしては、生活保護措置費に1億円、除雪業務の委託料に3億1,100万円を計上しております。

 以上をもちまして、私の総括説明を終え、各議案の詳細については担当部長等から説明いたしますので、よろしくご審議いただき、適切なるご決定を賜りますようお願い申しあげます。

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