市長定例記者会見(2021年4月1日)

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ページ番号1016782  更新日 令和3年4月1日

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日時

 2021年4月1日(木曜日) 午後1時15分~午後2時

場所

 豊岡市役所本庁舎 3階 庁議室

発表事項

  1. 「東京2020大会」に向けた取組状況
  2. 子どもたちが豊岡で世界と出会う音楽祭「第7回おんぷの祭典」の開催
    ~世界から豊岡に 本物の響きと感動を子どもたちへ~
  3. UIターン戦略に係る各種実績等
    ~2020年度移住者100人超、過去最高~
  4. ビジネス総合相談「IPPO TOYOOKA」の利用状況
    ~「一歩」を踏み出す企業・若者や女性への支援~
  5. ふるさと納税の状況
    ~2020年度8億円超、累計26億円の支援~
  6. 「地域おこし企業人交流プログラム」による企業からの職員受入れ
  7. 「植村直己冒険館」のリニューアルオープン

質疑応答〔発言要旨〕

(1)UIターン戦略に係る各種実績等

Q1 移住者が増加した理由は?
A1  一つにはコロナ禍の中で相当、地方移住への関心が高まっているという背景があります。全国の大都市から地方移住に関心がある人が増えてきています。
 もう一つは、やはり豊岡の魅力です。相当突き抜けたまちづくりを進めてきました。コウノトリ、インバウンド、演劇のまちづくり、それから大学までできた、演劇祭がある、こういったことで、相当、認知度が高まってきています。最近は、ジェンダーギャップの解消においても日本の最先端という評価を受けていますので、どうしても皆さんの目に止まりやすくなっています。また、それを担当の職員がスマウトというウェブサイトと組んで、効率的、効果的に移住希望者に情報を届けるように巧みなふるまいをしている。そうしたことから移住者が確実に増えてきていると考えています。
 つけ加えますと、移住してきた方々の本音の声がスマウトだとかさまざまな媒体を使って発信されるようになっています。市長が「いいところだ」と言っても信じてもらえませんが、現に移住された方々の本音が届いていることも大きな要因になっていると思います。

Q2 移住者は2016年からあるようですが、その後の追跡調査はしていますか?
A2 豊岡市定住促進事業補助金などで移住支援をしています。この補助金を利用した場合、5年以内に市から転出すると返還を求めることになっています。そのため、毎年、移住状況をチェックしていますが、5年以内に市から転出したケースはこれまで2、3件で、ほとんどの方が市内で移住しておられます。

(2)ふるさと納税の状況

Q1 12月にふるさと納税の寄付が集中している理由は?
A1 所得税額と年収が確定する年末、駆け込みで最後の3日間ぐらい、寄付額が急カーブで伸びています。働いている方々が年末休みになって、一息ついて「さて、ふるさと納税でもするか」というようなイメージでないかと思っています。
 また、入庁1年目の職員が担当していますが、相当巧みなことをやってくれています。ネットでのふるさと納税は可能なので、どんな方が、どんな時間に寄付しているか傾向を掴むことができます。例えば、専業主婦の方が昼ご飯を食べて、そろそろ3時のおやつが恋しくなるころに豊岡産のレーズンバターサンドのCMを流すと、グーンとふるさと納税が増えるとか、そうしたことをやりながら伸ばしてくれています。

Q2 2017年度まで但馬牛が1位で、2017年度以降、豊岡鞄が1位である理由は?
A2 豊岡鞄の点数が圧倒的に増えてきたことが考えられます。鞄の企業の皆さんも初めは半信半疑ありましたけど、相当、ふるさと納税で商品が出ることが分かってきましたので、多くのメーカーから「うちの商品も」とお話をいただき、また、市からも「たくさん出ますよ」とPRさせていただき、品ぞろえが相当豊富になってきたということがあります。

Q3 8億6千万円のふるさと納税収入は、市財政に大きなウェイトを占めるようなっていると思いますが、その感想は?
A3 助かる、困ったという両方の気持ちがあります。実際にコロナ禍で税収減という状況になっていますし、歳出圧力も逆に増えていますので、大変助かっています。
 他方で、不安定な財源ですので、増やす努力はするけど当てにしないということが市の基本姿勢です。ただ、残念ながら当てにせざるを得ない状況になっているので少し困ったなという感じです。
 職員も相当初めは迷いがありました。つまり、ほかの町の税をこちらが取るということですから、正義に合うかという観点からみるとわだかまりがどうしてもあります。私もそうでした。ただ、担当者もそこは今の豊岡市の財政状況をみるとそんなことにこだわっているわけにはいかないということで、全力を挙げて、市を支えるために心を鬼にしてふるさと納税を増やす取り組みをしています。

Q4 減少させないように努力する必要があると思いますが?
A4 豊岡市が小さな世界都市を実現するため、突き抜けた政策を支える圧倒的な財源となっています。逆に言いますと、市民の皆さんからいただいている通常の税金は、まさに市民の皆さんの日々の暮らしを支えるために使い、インバウンド、コウノトリ、演劇などの突き抜けた政策については、豊岡市の外の方々のご支援をいただいて、したたかにやっているということになります。ですので、ここに大きな穴が空きますと、豊岡の最先端部分の施策にブレーキがかかってしまうということがとても心配でもあります。そのため、いただいたお金をその年に全部使ってしまうのではなく、少し次年度にも使えるような配慮をしながら使っています。

(3)「地域おこし企業人交流プログラム」による企業からの職員受入れ

Q1 企業からの受け入れで、3人の方を選んだ理由は?
A1 神姫バスからの2人は、豊岡観光イノベーション(TTI)に来ていただくといことで会社と話をしました。前任者もそうでしたが、2人のうち1人は実質のトップである事業本部長に就任いただきます。
 普通のバス会社のようにバスで人を運ぶ業務だけではなく観光全般に深く関わっている企業ですので、まさに観光振興という観点からぜひ神姫バスのノウハウを持った方を派遣していただきたいということで、前任者に来ていただきました。その方に目覚ましい成果を出してもらいましたので、引き続き、後任をお願いし、快諾いただきました。
 同時に、TTIは、インバウンドの推進において日本の中で最先端を走るくらいの取り組みをしています。そこで、若手社員を派遣していただければ、その方に大いに勉強になるし、若いノウハウ、感性をTTIに持ち込んでいただければ私たちも助かる。ということで、若い社員についても神姫バスと協議して、快諾を得ました。
 アルパックについては、ミイラ取りがミイラになったという感じです。豊岡市農業ビジョンを策定しましたが、その時のコンサルタントを務めてもらったのがアルパックです。それを担当していた職員が、すっかり豊岡の農業の可能性に心を奪われて、ぜひ、自分が関わったこの農業ビジョンの実現に自分でやりたいということで、意欲を示していただきました。豊岡市からも「地域おこし企業人交流プログラム」というよい制度があるので、利用されてはどうですか」とお話をして、来ていただくことなったという経緯です。

Q2 4月から、企業人の方は、最初どのような取り組みをされますか?
A2 神姫バスの職員については、2人のうち1人は事業本部長として経営者の仕事を行っていただきます。TTIはもともとインバウンドを中心にやるということで作った組織ですけれども、現在、コロナでインバウンドは散々たる状況です。ですから、主戦場は国内、しかもマイクロツーリズム、近距離での短い小さなエリア内での移動、旅行を中心にして、地元の観光協会や観光事業者と協力して、ツアーの造成、販売をやることになります。同時にコロナ終息を見込んで海外メディアの売り込みを今も精力的に行っています。2019年度、海外のメディアに取り上げられた件数は351件でしたが、2020年度は2月末現在で、すでに400件を超えています。英語、フランス語、タイ語、そういった言語で豊岡の最新の情報を海外のメディアに送り続けていまして、それが海外のメディアに掲載されています。したがって、海外にはPRを、国内では実際のツアーの造成・実施をやっていただくことになります。
 アルパックの職員については、これから何から手を付けるかということになりますが、市の職員と一緒になって農業ビジョンの実施計画を作っていくことになると思います。

(4)「植村直己冒険館」のリニューアルオープン

Q1 リニューアルオープンする冒険館は楽しそうな施設になりそうですね。
A1 日本の若者の挑戦する精神が非常に弱いということが国際比較で分かっています。そこで、植村直己さんを顕彰・記念するだけではなく、若い人たちの冒険心を養う場にしたいと考えています。ただ、今の子どもたちと冒険との間に距離がありますので、遊びという要素を入れて、ハードルを低くした上で、できるだけ多くの子どもたちに冒険館に来てもらうという仕掛けになっています。そこから植村さんの冒険に接してもらいます。あるいは、冒険館周辺で、寝袋で泊まったりすることもありますので、そういうことから子どもたちの冒険心を育んでいくということになりますので、かなり、とっつきやすい施設になっていると思います。
 ただ、冒険館の側から言いますと、そこで止まってしまうと、ただの遊び場になってしまいますので、いかに巧みに神鍋を中心とする周辺の自然を生かして、そこに子どもたちをどう誘っていくのか、それが、今後の腕の見せどころではないかと思っています。

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市長公室 秘書広報課 広報戦略係
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