外貨建て生命保険のトラブル

市広報2021号1月号(12月25日発行号)から

　元本保証を希望していたにもかかわらず、リスクのある金融商品を契約させられてトラブルになるケースが発生しています。特に外貨で保険料を支払ったり保険金を受取ったりする「外貨建て生命保険」のトラブルが高齢者を中心に増えています。

相談事例

　5年前、500万円の定期預金が満期になり、他の金融機関に預け替えるつもりだったが、5年で2％の利息が付く商品があると勧められ契約した。先日届いた満期案内を見ると元金が40万円も少なくなっており、外貨建ての生命保険に加入していたと分かった。契約時にそのような説明はなく、元本割れのない定期預金だと思って契約した。（70歳代 男性）

アドバイス

　外貨建て生命保険を含む保険商品は、保険会社だけでなく、銀行等の金融機関でも販売されています。勧誘時に口頭で説明されて認識した内容と実際の契約内容のずれを防ぐために、契約前に書類等をよく確認しましょう。
　外貨建て生命保険には為替リスクがあり、元本が保証されません。勧誘されても、すぐには契約せず、家族と相談するなど慎重に検討しましょう。
　保険を契約すると、保険証券や契約内容のお知らせが送付されますので、必ず内容を確認しましょう。外貨建て生命保険のほとんどは、契約申し込み日を含めて8日間はクーリング・オフができますので、契約内容に不安があれば、すぐに契約先の保険会社に申し出ましょう。但し、クーリング・オフしても外貨での返金となるため、為替相場の値動きによっては損失を被るおそれがあります。

《豊岡市消費生活センター》

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