第1章　まちづくりの長期目標

まちづくりの長期目標　ー 命への共感に満ちたまち ー

豊岡市では、2012（平成24）年、「豊岡市いのちへの共感に満ちたまちづくり条例」を制定しました。この条例は、次の三つの視点に立って、まちづくりの基本的な柱や長期目標を定めています。

命は限られている
　命は限られています。そのことに思いが至れば、命の大切さに気付き、自らの命のみならず他の命を尊重する態度が生まれてくるはずです。同時に、そのかけがえのない命を健やかに、かつ悔いなく全うしたいという願いと挑戦が生まれてくるはずです。

命は支え合っている
　命は支え合っています。そのことに思いが至れば、他の命に対する感謝が生まれ、自分もまた他の命のために貢献をしようという気持ちが生まれてくるはずです。

命はつながっている
　命は他の命とつながっています。遺伝と進化によるそのことに思いが至れば、他の命に対する謙虚さとそのつながりを未来へ引き継ぐ責任感が生まれてくるはずです。

　条例では、三つの視点をまちづくりの根幹に据え、（1）命を守るまちづくり、（2）一人一人を尊重するまちづくり、（3）ふるさとを愛するまちづくり、（4）挑戦する心を育むまちづくり、（5）人と生きものが共生するまちづくりを進め、「命への共感に満ちたまち」を実現することを本市の長期目標として定めています。

　私たちは、一つ一つの取組みを積み重ね、みんなが幸せを感じられる「命への共感に満ちたまち」を創っていきます。