豊岡市基本構想の概要

小さな世界都市 - Local & Global City -

豊岡というローカルに深く根差し、世界で輝く

　豊岡市はどのようなまちを目指すのか？条例の定めによりそれを明らかにしたのが、基本構想です。
　目指す都市像を、この基本構想で「小さな世界都市 - Local & Global City - 」と定めました。「小さな」を“Local”と訳しています。豊岡というローカルに深く根ざしながら、世界で輝き「小さくてもいいのだ」という堂々たる態度のまちを創ろう、という趣旨です。

　「未来もいいけど、我々の今にもっと目を向けてほしい」という声も、もちろんあります。

　豊岡を一つの船に例えてみます。船の中では、日々さまざまな問題が起きます。病気になる人、寝たきりになる人、いじめや不登校で苦しむ子ども、どこからか紛れ込んで食糧を食い荒らすシカやイノシシ、等々。
　市の予算とエネルギーの大部分は、それら日々の課題解決に費やされています。そのことを今後ともおろそかにすることがないように、基本構想には、日々の暮らしを支えるための施策の体系も記載しています。

　しかし、同時に、この船の行く手には、人口減少の深刻化、災害の大規模化と頻発化、地球環境問題の深刻化等々、とんでもない荒波や暗礁が待ち受けています。それらをうまく潜り抜けて人々が穏やかな暮らしを続けるために、船は全体としてどこを目指し、何を推進力として進んでいくのかを決めなければなりません。条例は、その目的地と推進力を基本構想としてまとめるよう定めています。

　今回、その目的地として定めたのが「小さな世界都市 - Local & Global City - 」です。

　基本構想には、豊岡市が「小さな世界都市 - Local & Global City - 」となるための条件を以下のとおりまとめています。これらは、いわば目的地に向かうための推進力です。

1. 自然との共生が徹底されていること。
2. 地域の歴史、伝統、文化が守られ、新しい工夫が加わり、引き継がれていること。
3. 優れた文化芸術が創造され、人々が楽しんでいること。
4. 多様性を受け入れ、支え合うリベラルな気風がまちに満ちていること。
5. 内発型の地域産業がすくすくと育っていること。
6. 子どもたちが地域への愛着を育み、豊岡で世界と出会っていること。

　これらの状態を達成すれば、豊岡は世界で輝くことができるはずです。

　基本構想では、さらに、この六つの状態を達成するためには、それぞれ何をすればいいのかについても記載しています。