豊岡市いのちへの共感に満ちたまちづくり条例を制定
平成24年6月議会において、豊岡市いのちへの共感に満ちたまちづくり条例が一部修正のうえ、可決されました。
この条例は、市民を中心とした条例案検討委員会によって約1年半をかけて様々な議論を重ね、検討されてきました。その報告を受け、市では昨年の9月議会に条例案として提案していました。
議会においては、情緒的な表現の削除、固有名詞や戦争の記述などが議論され、このたび修正可決となりました。
市では、「いのちへの共感」をまちづくりの根底に置いて、この理念を様々な取組みの中に取り入れて広げていきます。
1.制定の目的
これまで豊岡が進めてきた様々な政策やまちづくりの根底には「いのちへの共感」の考え方が流れています。
このことを私たちが再確認し、改めて「いのちへの共感」を豊岡のまちづくりの基礎に置いて、いのちへの共感を広げていくための具体的戦略を条例に定め、まちづくりを進めようとするものです。
2.いのちへの共感のための三つの視点
いのちへ共感を広げるために、次の三つの基本的な考え方で進めていきます。
- いのちを大切にすること
- 支え合うこと
- 未来へつなぐこと
3.いのちを大切にすること
私たちの命はたった一つ、1回限りでいつかなくなる運命にあります。だからこそ私にとって私の命は大切でかけがえのないものであり、他者にとっても同様であることが理解できれば、他の命への尊重が生まれてくるはずです。
同時に、そのかけがえのない命を健やかに、そして悔いのないように生きたいという気持ちが生まれてくるものと考えています。
4.支えあうこと
一つ一つの命は、単独で生きていくことはできません。人と人、人と生きものとの関わり合い、様々な生きものが食物連鎖を繰り返して、この自然界が成り立っています。不必要といえるものは、何もありません
5.未来につなぐこと
自分の命は、父母がいないと存在しません。その先には、祖父母の命、先祖の命があり、さらに遡ると、大昔アフリカで誕生した最初の人類にたどり着き、さらに遡ると地球上で発生した最初の生命にまでつながっています。
私たちは、その途中のどれか一つが欠けても、今の私や生きものは存在しませんでした。
私たちは、自分だけが決して突出した存在ではなく、自然界の一員として、この豊かな自然を、また命の尊重とそのつながりを未来へ引き継いでいく責任があります。
6.いのちへの共感に満ちたまちづくり
市では、後期基本計画に「いのちへの共感」をまちづくりの根底に定めていますが、次の5つの取組みを進め、様々なまちづくりに広げていくこととしています。
- いのちを守るまちづくり
- 一人一人を尊重するまちづくり
- ふるさとを愛するまちづくり
- 挑戦する心を育むまちづくり
- 人と生きものが共生するまちづくり
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