成人期の歯とお口の健康づくり

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ページ番号1028261  更新日 令和6年2月7日

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成人期の歯の健康づくり

 歯科の2大疾患は「歯周病」と「むし歯(う蝕)」と言われており、歯を失う原因となっています。
 まずは歯周病と大人のむし歯の特徴について理解しましょう。

歯周病とは?

歯周病イラスト

 歯周病は、歯を支える歯ぐきと骨(歯槽骨)が壊されていく病気です。歯周病を起こす原因は、歯と歯ぐきにたまった歯垢(プラーク)の中にいる歯周病菌が歯ぐきに炎症をおこし、少しずつ歯周組織を破壊していきます。

 歯周病は気づかないうちに進行し、最後には歯が抜けてしまうこともある病気です。

 大切な歯を守るためには、早めの受診が大切です。

歯周病の症状

口の中のイラスト

 以下の症状で当てはまるものがあれば歯周病の可能性があります。

  • 歯ぐきに赤く腫れた部分がある
  • 口臭がなんとなく気になる
  • 歯ぐきがやせてきた
  • 歯と歯の間に物がつまりやすい
  • ときどき歯が浮いたような感じがする
  • 指で触ると少しグラつく歯がある
  • 歯ぐきから膿が出たことがある
  • 歯を磨いた後、歯ブラシに血がついたり、すすいだ水に血が混じったりすることがある
  • 歯と歯の間の歯ぐきが鋭角的な三角形ではなく、うっ血してブヨブヨしている

歯周病と健康の関わり

 近年の研究で歯周病は、糖尿病、狭心症・心筋梗塞、肺炎(誤嚥性肺炎)、早産・低体重児出産など全身のさまざまな病気に関わっていることがわかってきています。

 歯周病を予防することは全身の健康を守ることにつながっています。

  • 糖尿病
    糖尿病は高血糖が続くことで多くの合併症を引き起こす病気です。歯周病があると、歯周病菌によってつくられた炎症性物質が血液中のインスリンの働きを低下させるため、血糖値が下がりにくくなります。また高血糖によって歯ぐきの炎症が治りにくくなり、歯周病が悪化しやすくなります。重度の歯周病があると糖尿病が悪化し、糖尿病があると歯周病が悪化するというように双方向に影響を及ぼします。
  • 狭心症・心筋梗塞
    歯周病が引き起こす動脈硬化により、心臓に血液を送る血管が狭くなったり(狭心症)、血管が詰まったりします(心筋梗塞)。
  • 肺炎(誤嚥性肺炎)
    お口の中の病原菌が唾液や食べ物と一緒に誤って気管に入ることで起こる肺炎です。歯周病の治療や口のアが誤嚥性肺炎の予防に有効であることがわかっています。
  • 早産・低体重児出産
    妊婦さんに歯周病があると、歯周病菌によって作られた炎症性物質が子宮を収縮させる作用のある物質などに影響を及ぼすため、早産が起こりやすくなります。また、体重が2500g未満で生まれる低体重児出産のリスクも高くなります。

歯周病の予防方法

予防法イメージイラスト

 歯周病は「生活習慣病」に位置付けられています。歯周病の確実なリスクは「喫煙」「糖尿病」ですが、その他にもストレスや歯ぎしり、不規則な生活、食生活の乱れなどが関係していると考えられています。

  • 禁煙する
    煙草を吸う人は吸わない人に比べて歯周病になりやすく、喫煙本数が増えるほど、進行した歯周病にかかりやすいため、禁煙することが歯周病予防になります。
  • 食事は規則正しく、よく噛んで食べる
    3食規則正しく食べる、よく噛んでゆっくり食べる、カロリーを取りすぎない、バランスよく食べるなどの適切な食生活が歯周病の予防にも有効と考えられています。噛み応えのある食材をよく噛んで食べると唾液の分泌が促進されるため、歯垢の増殖予防になります。
  • 歯ぎしり、食いしばりに気を付ける
    歯ぎしりや食いしばりがあると、特定の歯やその周囲の歯ぐき・歯槽骨などの歯周組織に強い力がかかり続け、歯がぐらつくようになることもあります。
  • 鼻呼吸を意識する
    鼻は細菌など異物が体内に入ってくるのを防ぐ「天然のマスク」のため、鼻で呼吸することが病気の予防になります。

大人のむし歯の特徴

むし歯イラスト

 平成28年の歯科疾患実態調査によると、20歳以上の9割以上がむし歯になったことがあり、20歳以上の3割が未処置のむし歯を有しています。大人でもむし歯の発生はあり、年齢が高いほどむし歯をもつ人の割合が高いことがわかっています。むし歯になる原因は子どもと同じです。大人のむし歯の特徴を分けると3種類あります。

  • 歯の溝や歯と歯の間・歯ぐきに接する部分などから発生するむし歯
  • むし歯の治療に用いた歯の詰め物の裏側のむし歯(二次う蝕)。歯と歯の詰め物の間に隙間があると細菌が進入してしまうため、むし歯を発生する可能性があります。また、もともと歯の治療をしてあるため、より歯の奥深くに進行することが多く、神経に達するむし歯の原因になり、治療した歯がダメになる原因の一つでもあります。
  • 歯周病により歯の根面が露出した部分に発生するむし歯。通常の歯の表面にあるエナメル質とは異なり、より硬度の低い象牙質により覆われています。奥歯で発生は見つかりにくいため、気づくのが遅くなりがちです。

むし歯の予防方法

歯の手入れイラスト

日常的な手入れをしっかりすることが大切です。

  • 食事後、歯磨きをする
  • フッ化物入りの歯磨き剤を使用する
  • デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間の汚れを落とす
  • 間食回数や就寝前の糖質を含んだ飲食物の摂取を制限する

 

自分の歯の健康を守るために

歯医者のイラスト

 毎日しっかり口のケアをしても自分では見えないところもあります。
 いつまでも自分の歯で過ごすために、かかりつけ歯科医をもち、定期的に歯科受診をしましょう。

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