日高高等学校でHUG(避難所運営ゲーム)を行いました
出前講座で(避難所運営ゲーム)を実施
2021年12月21日(火曜日)、兵庫県立日高高等学校で出前講座を行い、看護専攻科の皆さんとHUG(避難所運営ゲーム)を実施しました。
HUG(避難所運営ゲーム)とは
HUGとは、hinanjyo(避難所)・unei(運営)・game(ゲーム)の頭文字を取り名付けられました。
避難所運営ゲームHUGは、避難所運営をみんなで考えるためのひとつのアプローチとして静岡県が開発したものです。
避難者の年齢、性別、国籍などそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるのか、また避難所で起こるさまざまな出来事にどう対応していくかを疑似体験するゲームです。
参加者はこのゲームを通して要援護者へ配慮しながら部屋割りを考え、炊き出し場や仮設トイレの設置場所を考え、マスコミの取材対応といった出来事にどのように対応するかを思いのまま意見を出し、話し合いながら避難所の運営を学ぶことができます。(静岡県地震防災センターホームぺージより)
実際にやってみよう
今回は、在籍する学校で開設することになった避難所の運営に携わるという想定で、提示された現在の気象状況・被害状況といった条件の中、避難所運営を検討しました。
次々とやってくるさまざまな事情を抱えた避難者に見立てたカードを、図面(学校の体育館や教室)の上によりよいと考えられる方法で配置していきます。
避難者カードには、住所、名前、年齢などの基本的な情報のほかに、世帯の状況(独居、赤ちゃんがいるなど)や特記事項(発熱症状がある、通院しているなど)などが記載されており、その情報を基に、配慮が必要な方には、どういった配慮が必要になるのか、どのように対応するかなどを班のメンバーで話し合い、カードを配置していきました。
また、避難者カードとは別に「ごみはどこに出すのか」「2時間後に毛布が届きます」「仮設トイレが届きます。設置場所を決めてください」「○○さんが、38度の熱が出ました」等、突然の出来事への対応も必要になります。そういった場合にも意見を出し合いながら臨機応変に対応していました。
発表
ゲーム後、各班で工夫したところ・難しかったところを代表者に発表してもらいました。
意識した点・工夫した点
- 感染症等の疑いがある人は本人だけでなく、世帯全員を別室に隔離する。
- 看護師の待機する部屋を決め、その部屋の近くに看護が必要な人が入る部屋を設ける。
- 足腰が悪い方は、一階の椅子のある教室へ配置した。
- カードに書いてあった地区名を参考に、同じ地域の人を近くに配置することで、新たな人間関係の構築の負担を軽減し、今この場にいない近所の人が誰か・どこの誰がまだ来ていないなど、状況の把握をしやすくした。
感想
- 知れる情報が少なく難しかった。
- 仮設トイレを配置する場所を決めるのが難しかった。
- 足が不自由な方・耳が聞こえにくい方がペットを連れて避難してこられた場合、どこに配置するかをすごく悩んだ。
- ペット避難があった場合に、動物アレルギーの方や動物が苦手な方への配慮が難しいと感じた。
- どんな状況の人が、何人避難してくるかわからない中で、避難所内のレイアウト等を判断するのは難しく、事前にマニュアルのようなものを作っておくことが大事だと感じた。
皆さんの意識した点・工夫した点等を聞き、防災課職員がアドバイスをしました。
たくさんの貴重な発表に職員も大変勉強になりました。
生徒の皆さんの感想
- 自分が想像していたよりもいろいろな方が避難されるので避難者を適切に配置する難しさを感じました。
- どこで避難生活を送ってもらうのか決めるのが難しかったです。
- 災害が発生する前から具体的な避難誘導の設定や準備をしておくことの大切さを改めて学びました。
- 長期間となる避難生活の中で専門職の協働も必要であるが、避難者の方の協力を得ることも災害を乗り切るためには大切だと思いました。
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