消防団とは

　消防団は、常勤の消防職員が勤務する消防署とは異なり、市内で火災や大規模災害が発生した際に自宅や職場から現場へ駆け付け、その地域での経験を活用した活動を行います。

　消防団員は、地域における防災のリーダーとして、平常時・非常時を問わずその地域に密着し、住民の安全・安心を守るという重要な役割を担います。

　また、豊岡市の消防団では女性団員も活躍しており、応急手当の普及活動や広報活動などを行っています。

　豊岡市には、合併前の旧市町域ごとに6個の消防団があり、消防団員は自身が居住する地域の消防団に所属し活動しています。

• 豊岡市豊岡消防団（旧豊岡市域を管轄）
• 豊岡市城崎消防団（旧城崎町域を管轄）
• 豊岡市竹野消防団（旧竹野町域を管轄）
• 豊岡市日高消防団（旧日高町域を管轄）
• 豊岡市出石消防団（旧出石町域を管轄）
• 豊岡市但東消防団（旧但東町域を管轄）

消防団の活動

消火活動

　火災が起こった際は、昼夜を問わず自宅や職場から駆けつけて消火活動を行います。

水防活動

　台風や大雨の際には、洪水や高潮等の被害を最小限に食い止めるため、土のう積みや危険箇所の警戒等を行います。

救助活動

　地震や水害などで救助が必要な人がいる際は、救助資機材を活用して迅速に救助を行います。

捜索活動

　警察等からの要請により、山中で遭難した人や自宅から行方不明になった人の捜索に協力します。

防火指導

　地域の各家庭を訪問し、消火器や住宅用火災警報器が整っているかを点検するなど、火災予防に努めています。

広報・啓蒙活動

　防火パレードや年末警戒で地域を巡回するなどの広報活動を行っています。広報活動を通じて、地域の防火意識の向上を目指しています。

応急手当の普及活動

　地域の方に応急手当の方法やAEDの使い方などを指導する講習会を行っています。

訓練活動

　消防団活動に必要な技術を習得、維持するための訓練が定期的に行われます。消防署や地元などと連携した実践的な訓練や、山岳救助など地域性に合わせた訓練も行われています。

消防団員の待遇

身分

　消防団員は非常勤特別職の地方公務員です。地方公務員法は適用されないので兼業は可能ですが、消防団員の地位を利用した選挙運動は禁止されています。

年額報酬

　階級ごとに定められた年額報酬が各個人に支給されます。

年額報酬表

階級	金額
団長	197,900円
副団長	121,000円
分団長	78,600円
副分団長	62,100円
部長	45,800円
班長	39,500円
団員	36,500円

出動報酬

　災害や訓練などの職務で出動した際、出動報酬が各個人に支給されます。　

出動報酬表

区分		単位		金額
災害	地震及び風水害	1日		8,000円
	火災	1日	4時間以上	8,000円
			2時間以上 4時間未満	4,000円
			2時間未満	2,000円
捜索		1日	4時間以上	8,000円
			2時間以上 4時間未満	4,000円
			2時間未満	2,000円
警戒、訓練等		1日		2,000円

被服の貸与

　消防団員として活動する際に着用する活動服やヘルメット、長靴などが貸与されます。

資格取得の助成

　消防車の運転に準中型免許が必要な場合、免許取得費用が助成されます。

公務災害補償

　公務上の災害を受けた場合に、階級・勤務年数により決められた基礎額を基に、生じた損害が補償されます。

• 療養補償・・・負傷もしくは疾病にかかった場合、診療費や調剤費が支給されます。
• 休業補償・・・負傷もしくは疾病にかかった場合、療養のために勤務できず給与等を得られなかったときに、基礎額に応じた額が支給されます。
• 傷病補償年金・・・負傷もしくは疾病にかかった場合で、療養開始後一定期間経過しても治らず、一定の傷病等級に該当するときに、傷病が継続している期間、基礎額に応じた年金が支給されます。
• 障害補償・・・負傷もしくは疾病にかかった場合で、その傷病等が治った後一定の障害が残ったときに、障害等級と基礎額に応じた年金や一時金が支給されます。
• 介護補償・・・一定等級以上の傷病補償年金や障害補償年金を受給する原因になった障害により介護を受けることとなったときに、その費用が支給されます。
• 遺族補償・・・死亡した場合に、遺族に対して基礎額に応じた年金や一時金が支給されます。
• 葬祭補償・・・死亡し、遺族等が葬祭を行ったときに、基礎額に応じた額が支給されます。

消防団員等福祉共済

　公務・公務外を問わず、入院や障害を受けた際などに給付を受けられます。

• 遺族援護金・・・死亡した場合に、一定額が支給されます。
• 弔慰金・・・公務により死亡した場合に、一定額が支給されます。
• 保育援護金・・・死亡した場合、または重度障害を負った場合で未就学の被扶養者がいるとき、一定額が支給されます。
• 生活援護金・・・負傷もしくは疾病にかかった場合で、一定の障害等級に該当したとき、一定額が支給されます。
• 重度障害見舞金・・・公務により負傷もしくは疾病にかかった場合で、一定の障害等級に該当したとき、一定額が支給されます。
• 障害見舞金・・・負傷もしくは疾病にかかった場合で、一定の障害等級に該当したとき、障害等級に応じた額が支給されます。
• 入院見舞金・・・怪我や疾病により入院した場合に、入院日数に応じた額が支給されます。

退職報償金

　5年以上消防団員として勤務して退職した方にはその労苦に報いるため、階級・勤務年数に応じた退職報償金が支給されます。

階級	勤務年数
	5年以上 10年未満	10年以上 15年未満	15年以上 20年未満	20年以上 25年未満	25年以上 30年未満	30年以上
団長	239,000	344,000	459,000	594,000	779,000	979,000
副団長	229,000	329,000	429,000	534,000	709,000	909,000
分団長	219,000	318,000	413,000	513,000	659,000	849,000
副分団長	214,000	303,000	388,000	478,000	624,000	809,000
部長・班長	204,000	283,000	358,000	438,000	564,000	734,000
団員	200,000	264,000	334,000	409,000	519,000	689,000

消防団に入るには

　　豊岡市内に居住する18歳以上の方であれば男女を問わず入団できます。

　　入団を希望する方・興味のある方は地元の消防団員、または豊岡市役所危機管理課（もしくはお住いの地域の振興局）に連絡してください。

　注：豊岡消防団については入団に区長の推薦が必要となりますが、危機管理課で調整します。