台風23号メモリアルデーの取組みを紹介します!(2022年10月20日)
防災・減災授業等の取組み
豊岡市では、2004年台風23号の被災体験を踏まえ、2005年から市内小中学校、幼稚園・認定こども園(市立の全49校園)で10.20メモリアルデー防災・減災授業等を実施しています。
それらを通して、園児・児童・生徒が生命の尊さや助け合うことの大切さを学び、防災・減災意識の定着や「自分の命は自分で守る」力の育成を図っています。
台風23号メモリアルデーの10月20日には、49校園のうち27校園で防災・減災授業、防災避難訓練が実施されました。

出石中学校 3年2組(防災・減災授業)
出石中学校3年2組の防災・減災授業(公開)の様子を紹介します!!


日時
10月20日(火曜日) 午前11時35分~午後0時25分(第4校時)
授業内容
「分散避難の考え方を知る」をテーマに、新型コロナウイルスが蔓延する中での避難を考えました。
授業では、自分の思ったこと、考えたことを意見し合いながら、生徒自らが「分散避難」を導き出し、災害と新型コロナウイルス感染症の両方のリスクをバランスよく考えた避難が必要であることを学びました。
生徒からの発表では、一緒に住む祖父や祖母のことも考えた避難に対する意見がでるなど、家族のことも意識した意見がありました。
災害時に「指定緊急避難場所」の3密を防止し感染症を防ぐため、安全な「自宅での避難」「親戚・知人宅・ホテルへの避難」「安全な場所での車中泊」など、指定緊急避難場所以外のさまざまな安全な場所へ避難する避難方法です。
授業を終えて(感想)
石坪校長
災害はいつ、どこで起こるかわからない。自分事としてアンテナを高く張ってほしい。
科学的で社会性を考慮した斬新な素晴らしい防災教材でした。
葛川先生(公開授業)
授業では、生徒たちの考えを大事にしました。災害時は瞬時に判断しないといけない中で、考える授業がで きたと思います。さまざまな避難先を話し合う際に、生徒から知人宅や親戚の家の意見が出たときは驚きました。
提供いただいた防災教材は、生徒自らが考える力や判断する力を養う展開となっており、また、パワーポイントで授業を進めることで、生徒はイメージが湧きやすかったと思う。大変授業がしやすかったです。次年度は、次のテーマに取り組んでいきたいです。
生徒の声
- 災害時に、自分のことだけでなく、地域の高齢者を安全に避難誘導できるのか考えてみたいし、次はそのような授業がしたい。
- 自分で判断し、命を守ることが大切だと分かった。
防災教育教材の提供
豊岡市教委が作成した防災資料の他、2017年度からは豊岡市と豊岡河川国道事務所が協力した防災教育教材を防災・減災授業に活用しています。
今年度は新たに中学生向けの教材等を作成しました。
これまでに学校に提供した防災教育教材
年度 |
内容 |
---|---|
2017 |
小学生(高学年)向け教材作成 |
2018 |
・小学生(低・中学年)向け教材作成 ・平成16年台風23号の記録写真 |
2019 |
小学生向け教材の更新 |
2020 |
中学生向け資料作成及び小学校高学年向け教材の更新 |
注: 2019年度の活用実績:豊岡市内小学校29校中、24校(82.8%)
台風23号メモリアル写真展
豊岡市では、10月14日(水曜日)~20日(火曜日)に豊岡稽古堂 市民ギャラリーにて台風23号メモリアル写真展を開催しました。
被災状況や救出救助活動など、当時の様子をうかがい知る貴重な写真約80点を展示、豊岡市内の3つの協賛企業による防災グッズの紹介ブースも設置しました。
豊岡めぐみ幼稚園
豊岡めぐみ幼稚園の園児が台風23号メモリアル写真展に来てくれました!!
園児たちは、写真を見ながら先生の話を真剣に聞いていました。
「この場所知ってる。」「ここ、お母さんと車で通ったことある。」「おうちの近くだよ。」などの声もあがりました。
日頃から災害を身近に感じることにより、幼少期から防災に対しての興味・関心を高める機会となってくれることを期待しています。


避難誘導訓練(特別養護老人ホーム)
特別養護老人ホーム ここのか
特別養護老人ホームここのかで避難誘導訓練が実施されました!!
訓練状況
参加者
入所者 15名(長期入所の全利用者数 29名)、施設職員
訓練内容
洪水時における避難誘導訓練
訓練内容詳細
時間 |
所要時間 |
状況・対応 |
---|---|---|
午後2時00分 |
40分 |
館内放送を合図に、入所者15名を施設内から4台の車両へ乗車 |
午後2時40分 |
10分 |
施設から約3キロ先の指定緊急避難場所「但馬文教府」へ搬送 |
午後2時50分 |
― |
到着「但馬文教府」 |
感想
【避難車両への移動】
15名の乗車までに約40分の時間を要した。実際に避難する際は、雨・風の影響を受けることが想定される。また、当該施設の入所者は29名であり、さらに時間を要する。早め早めの行動開始が重要である。
【避難車両の車内】
車内は狭く、車いすから座席への移乗は非常に大変であると感じた。平時からリフト操作も含めて慣れておく必要がある。
【入所者の対応】
「トイレに行きたい」「寒い」などの声があり、また、車椅子で屋外への移動に不安を感じ職員の手をずっと握っている高齢者がおられるなど、避難誘導以外にも利用者の心理的なサポートの対応などが必要になる。車内にタオル、膝掛け、上着など防寒用品の準備が必要。
【要配慮者利用施設の避難】
- 避難誘導には多くの時間と労力が掛かることから、様々な条件を想定して避難開始のタイミングや避難にかかる時間と職員数の算出を行う必要がある。
- 災害時に、慣れない環境や状況・場所に入所者が平常心で対応できるよう、避難時はさらに心理的な配慮が必要になる。




要配慮者利用施設における避難確保計画作成等の義務化について
2017年の水防法・土砂災害防止法の一部改正により、浸水想定区域内や土砂災害警戒区域内の要配慮者利用施設の管理者等は、避難確保計画の作成と避難訓練が義務となりました。
計画作成においての疑問点、質問事項などの相談は、豊岡市防災課へ気軽に問い合わせてください。
要配慮者利用施設とは
社会福祉施設、学校、医療施設その他主として防災上の配慮を要する者が利用する施設
避難確保計画とは
施設利用者の洪水時等の円滑かつ迅速な避難の確保を図るために必要な訓練その他の措置に関する計画
より良いウェブサイトにするために、ページの感想を聞かせてください。
このページに関する問合せ
危機管理部 危機管理課 危機管理係
〒668-8666 豊岡市中央町2番4号
電話:0796-23-1111 ファクス:0796-24-5932
問合せは専用フォームを利用してください。